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No.1 合同労組『青空ユニオンMiyazaki』とは?

No.1「合同労組『青空ユニオンMiyazaki』とは?」


1.私たち「青空ユニオンMiyazaki」

  (略称「青空ユニオン」)は、「合同労組」です。


 (1) おそらく、これを読んでおられる貴方の職場には、労働組合がないでしょう。もしくは、あっても入っておられないでしょう。そのような皆さんを「未組織労働者」と呼びます。
  未組織労働者の多くは、「そもそも労働組合は、会社毎に『○○会社労働組合』という形で存在するものであって、その会社に勤めていない人や、その会社に勤めていても派遣などの非正規労働者は、そもそも労働組合には加入できないのだ」と考えておられるはずです。しかし、これは大誤解です。

 (2)  実は、労働組合の元祖・本家である欧米では、企業を横断して、同種産業に属する企業に勤める労働者なら誰でも加入できる、「産業別労働組合」が主流であり、皆さんが考えておられる上記のような会社毎の労働組合(「企業別労働組合」と言います)は少数なのです。
 非常に残念なことに、日本では、歴史的経緯から「企業別労働組合」が主流になってしまい、その会社に勤めていない人や、その会社に勤めていても派遣などの非正規労働者は、「企業別労働組合」に入ることができません。
 このような「企業別労働組合」に対しては、

  ①   何より、差別を組織原理としている点が根本的に誤っている。

  ② 「組合員」というより「企業の社員」という意識になりがちで、その結果、企業に儲けさせて「おこぼれ」を頂戴しようという考えになりがちで、その結果、企業と対峙して組合員の利益を守ろうという意識が希薄になりがちなので、本当の意味の労働組合ではなく、社員会のようなものに過ぎない。
 
③ 企業のライバル関係が組合員間のライバル関係として落とし込まれてしまい、企業を横断した労働者の団結などできるはずがない。
  といった厳しい批判が寄せられています。

 
     特に、②に関しては、厚労省が定めた過労死基準を超えた残業が可能な労使協定を結び、組合員が過労死する原因を作ったとんでもない例もあります。まるで使用者のための労働組合であり、この悪い類を「御用組合」と言います。「御用組合」の幹部を経て使用者である企業の幹部に登用されるという出世コースすらあるのです。
     「企業別労働組合」自体の問題点は他にもありますが、項目を改めて別に論じます。

 (3) それだけでなく、「企業別労働組合」は、未組織労働者の皆さんに対して、より深刻な問題・悪影響をもたらします。それが正に、先に挙げた「そもそも労働組合は、会社毎に『○○会社労働組合』という形で存在するものであって、その会社に勤めていない人や、その会社に勤めていても派遣などの非正規労働者は、そもそも労働組合には加入できないのだ」という大誤解です。
 即ち、「企業別労働組合」の存在によって、未組織労働者は、「自分は労働組合とは無縁の存在で、自分が労働組合に加入することなどあり得ないのだ」という大誤解に陥れられてしまうのです。私たちは、未組織労働者の労働組合加入の道を閉ざすこの現象こそが、「企業別労働組合」の最大の問題点・弊害だと考えています。

 (4)  そもそも労働組合は、2人以上の労働者が集まれば結成できるものです。その労働者が同じ会社・企業で働いていることは、実は必要ではないのです。どうですか? とても驚かれたのではないですか?
 このように、別々の会社・企業で働いている労働者が1人でも加入できる労働組合を、「合同労組」と呼びます。県単位などで対象地域を区切っていることが多いため、「地域合同労組」と呼ばれることもあります。元々「ユニオン」と言う言葉には「労働組合」という意味があるので、例外もありますが、日本全国に存在する「○○ユニオン」という名称の労働組合は「合同労組」であることが多いのです。
 私たち「青空ユニオン」も、主に中小企業で働く未組織労働者が、誰でも、1人でも加入できる「(地域)合同労組」です。規約第4条1項は「青空ユニオンの組合員は、原則として宮崎県内で働く労働者とする。但し、執行委員会が認めれば、その他の労働者も加入できる」となっています。

2.未組織労働者の皆さんが組合員として「青空ユニオン」に加入されれば、「青空ユニオン」は、「団体交渉権」を最大限に活用・駆使して、中小企業経営者の無知・不明に基づく労働法制違反の原始的トラブルを早期解決します。

 
(1)  実は、労働契約法、労働基準法など各種労働法制は、労働者の権利をかなり手厚く保障しています。ところが、中小企業経営者の中には労働法制について全く無知な者がかなりの数存在し、「ウチでは残業代は出ない」とか「ウチには有給休暇はない」とかいった、全く箸にも棒にも掛からない完全に違法な主張を平気でします。
 対する労働者の方も、学校教育の根本的欠陥により、実は自分に手厚く保障されている当然の権利を全く知らず、ましてやそれを主張する方法など全く知るはずもなく、泣き寝入りを強いられている状況が、数限りなく存在します。

(2)  気の利いた労働者は労働基準監督署(労基署)に相談したりします。
   
しかし、人手不足もあり、労基署の動きは決して良いとは言えません。個別の労働者による小さな「残業代不払い」や「有給休暇取得拒否」などの苦情の訴えは、結果的に無視されることも少なくないようです。
   何より労基署の根本的弱点は、その権限が労働基準法違反の事案に限定されていることです。「セクハラ・パワハラ」や「不当解雇」については、労基署は全く何の役にも立ちません。

(3)  私たち「青空ユニオン」は、労働組合に認められた「団体交渉権」という強力な武器を最大限に活用・駆使して、加入された組合員の利益を保護・実現します。
  「残業代不払い」や「有給休暇取得拒否」など労基署でも取り扱う問題だけでなく、労基署では全く対応できない「セクハラ・パワハラ」や「不当解雇」などにも対応できます。
  そして、弁護士や裁判所、警察といった他の救済手段よりもかなり迅速に、組合員にかかる経済的負担も少なくして、問題を解決することが可能です。特に「セクハラ・パワハラ」問題については、他の救済手段に比べて圧倒的な強みを発揮します。
   これらの点については別に、それぞれの項目毎に詳しく解説していますので、そちらをお読み下さい。

3.私たち「青空ユニオン」は、上部団体に属しない、完全独立の組織です。

 
(1) 私たち「青空ユニオン」のような「合同労組」は、他にもあります。
  その中には、主に企業別労働組合が寄り集まって結成した組織を上部団体として、これに加入しているものもあります。その趣旨・目的は、「上部団体に所属することで、様々な人的・物的援助が受けられる」というもののようです。

(2)  しかし、私たち「青空ユニオン」は、上部団体に加入することのメリットよりデメリットの方が遙かに大きいと判断していますので、上部団体には加入しません。規約第1条の中には、「『青空』とは『青天井』即ち上部団体に属さず、服従しないことの決意表明である」と明記されています。

ア.
 上部団体に加入することの最大のデメリットは、本来「青空ユニオン」の活動のために使うべき時間と労力を、上部団体の会議や、上部団体所属組合の援助(裁判などの傍聴など)、上部団体の政治活動など、上部団体の様々な活動のために取られてしまうことです。

    
イ.
 一般に、日本社会の会議には、「会議が本来的な議論の場として機能せず、形式的な事後承諾に止まることが多く、分厚い会議資料の作成にばかり力を入れて、肝心の議論が殆どされない」という欠点がありますが、「青空ユニオン」にはそのような詰まらない会議に費やす無駄な時間と労力はありません。

    
ウ.
 裁判などの傍聴も結構ですが、「そのようなことをする暇に、団体交渉の1つもこなす方が有意義だ」と、私たち「青空ユニオン」は考えます。

    
エ.
 上部団体の政治的方針を押し付けられれば、それに反する政治的信条を持つ人は「青空ユニオン」に入れないことになります。

 そもそも労働組合は、人種・性別・出身地・政治的宗教的信条などによる差別を許さない組織ですから、このような事態は許されません。

(3) このように分析すると、上部団体に加入することによって得られる人的・物的な援助のメリットより、上部団体に加入するデメリットの方が遙かに大きいと判断できます。
  ですから、私たち「青空ユニオン」は、上部団体には一切加入しないのです。


私たち「青空ユニオン」は、一般組合員以外の「サポート組合員」を積極的に受け入れます。

労働相談はこちらから。
相談される前に、青空ユニオンMiyazakiについて紹介した以下の投稿、特に「加入お断り」を熟読された上で、入力・送信して下さい。

https://note.com/miyazakiaozora_u/n/n6c2272f829ea


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