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崩れ去ったあとに

何かを失ったとき、人はその大切さに気づくものです。仕事、家族、健康、日常のあたりまえ。何かにせかされるように生き急ぐのはなぜでしょう?人は常に「何か足りない」を繰り返しながら、生きているのでしょうね。

「砂の城」

浜辺で作った モニュメント
波にさらわれ 崩れていった
何も なかったかのように

守りたいもの
それは 心の中にある 嘘のプライド
それとも密かに 隠しもってる 執着なのか
守ろうと すればするほど 傷ついて
傷つく度に 崩れ去ってゆく 
何も なかったかのように

守りたいもの
それは、心揺り動かす 見えぬ栄光
それとも無謀で 勝手気ままな ワガママなのか
進もうと すればするほど、挫折して
つまずく度に 崩れ去ってゆく
何も なかったかのように

心は うつろで 気まぐれ
己の正義を 振りまわす
その姿 いまは見えない
けれど いつか見えるだろう
何もかも 消え去ったとき

浜辺で作った モニュメント
波にさらわれ 崩れていった
何も なかったかのように

何も なかったかのように

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