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「使いこなす」ってナンダロウ??

写真を始めるにあたって最初にぶち当たるであろう壁の一つとして、初めてのカメラとして何を選ぶかがあると思う。

「すぐに辞めるかもしれないのでエントリ機(入門機)を買って、写真を続けられるかどうか様子を見る」

「どうせやるなら一気に良い機材を買っちゃう」

どっちの意見もよく分かる。

ちなみに私は、続ける意思はあったものの、お財布との相談で前者でした。

「たくさんの機能を使いこなせるかどうか分からないから不安というかモッタイナイというか……」

と思っちゃう人もいるでしょう。たしかに高級ラインのカメラにはたくさんの機能が使いきれないほど載っている。

でも、最新の入門機でもソコソコの機能付いてますわね。高級機は言わずもがな。これだけ機能が増えて来ると、手にした瞬間からゴリゴリ使いこなせる人間なんて(多分)居ない。プロでも最後の最後まで使い倒せるかもビミョーだ。

昔々使っていたのはキヤノンのEOS kissのX2。最終的にはシャッターがおりなくなるくらいまでは使い潰したんだけど、全機能を理解し使用して100%の実力を引き出せたかと言われると、、、たぶん、全然そんなことはないと思う。でも、好きな写真をたくさん生み出してくれました。

同じくキヤノンの5D Mark IVが出てすぐに購入した大先輩ベテランカメラマンに聞いたら、「機能があり過ぎて全然分からんのよ。死ぬまでに触らない機能もあると思うよコレ」と言っていた。

ちなみに私ものちに同じ機種を使うようになったが、すべての機能を使いこなせていないまま撮っていると思う。主な機能は調整しながら、他は必要に応じて調べる、といった感じで。

ただ、やはり高級機は高級機。レンズもそうだけど、機能を使いこなしていなくても、圧倒的な画質やAFの精度、手振れ補正などなど、多少のヘタさやミスくらいなら帳消しにしてくれる(ような気がする)。

RICOHのGRなどのように独特のトーンを出してくれるカメラは、ただただ何となく何でもない景色をスナップした写真でも「大好きな写真」に仕上げてくれる。機能を使い倒したらさらに良くなる部分もあるだろう。

全機能を使い倒すことも「使いこなす」なんだろうけど、撮りたいモノを撮りたいように撮れてお気に入りの写真を一枚でも生み出せたら、もうそれは「使いこなす」ってことだと思うんですよね。

もちろんそれで完成形ってことではなくて、どんどん上を目指してほしい。

撮り続けている間に「何か足りない」と思ったら、ただやみくもに機材をステップアップするのではなく、自分のカメラの機能を調べる。「コレ使えそう」ってモノがあれば、エッセンスとして足して行けば良いと思うんです。

欲しいと思った時にパッと買えるほど機材は安くはない。使える機能・必要な機能を探して手持ちの武器を磨くのは楽しいっすよ。

もちろん、買い替えて貰えるとカメラメーカーは儲かるのでそれはそれでウレシイ。

たまに昔の機材で撮った写真を掘り起こしては思い出話。本日はすべてEOS Kiss X2の写真でお送りしました。

上手くなりたくて、それっぽく見せたくて、必死でしたな笑

趣味だろうが仕事だろうが、ナニゴトにおいても必死になる時期ってのは必要なものです。

シャッタースピードってモノがあって、たぶんそれをコントロールしないとブレに繋がるんだな、でも何か知らんけど暗くなるんだな、、、くらいは何となく理解していた程度の初心者でした。

東京でプログラマだった頃、新婚旅行のために購入したEOS Kiss X2。その後、引っ越してきた名古屋で最初の撮影仕事の最後のカットを撮った後にシャッターがおりなくなったのであった。

カメラマンにしてくれてありがとう。


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