見出し画像

フリーランスおじさんの仕事術(番外編)

現在62歳、フリーランス(個人事業主)のおじさんです。
一応大手と言われるメーカーに新卒で入社。38年間勤務し、2020年3月60歳の定年を機に雇用延長せず会社員を卒業しました。
退職翌月にフリーランスとなり現在に至ります。フリーランス歴2年半です。

会社員時代には転職経験も、副業経験もありませんでした。
60歳になるまで、会社員しかも1社のみ、という働き方しか知らない者でした。

そんなおじさんが60歳でフリーランスに転身しました!!

今回のnoteでは「仕事術(番外編)」と題し、本業の話ではなく、フリーランスとして活動するにあたっての諸々の周辺業務・バックオフィス的なこと・使っているツール等について記してみたいと思います。

仕事術と言ってもスゴイ術を有している訳ではありません。フリーランスであれば皆さんそれぞれフツーにやっていることでしょう。
今回は、60歳で転身したおじさんの一例としてみてくださればと思います。


会社員とフリーランスの違い

会社員時代、メーカーで「技術開発」(製品設計/生産準備)、「法人営業」、「品質管理」の各業務を担当していました。

社内には他にも様々なセクションがありました。
「経理」「人事」「総務」「経営企画」「資材調達」「広報」「知財」「情報システム」・・・・・。
工場に20年以上勤務しましたが、敷地内には工場建屋、大量の化学薬品、大型の機械設備などがあり、「環境安全」「保全」というセクションも重要でした。

会社組織というのは各セクションが絡み合って機能していくものです。会社員はその中で歯車の一つようなものとはよく言われますが、実際に勤めていて、”まっ、そんなもんか” という感じでした。

ところがフリーランスでは、それら業務を基本全部一人でやることになります。(規模は比べ物にならないほど極小ですが) 
一部を外注するにしても、それを考え決めて依頼するのは自分です。そこら辺が歯車とは違うところだと思います。

フリーランスとしての私の例

事務所、というか仕事場、というか居場所

某コワーキングスペースに入居してます。
”作業場所としての機能”だけでなく、”コミュニティの場”であることを考慮して決めました。
Wi-Fi環境とパソコンがあれば自宅でも出来る仕事ですが、組織を離れ一人で活動するにあたり、家庭の外にも居場所のような処を持ちたいなと思いました。現在入居してるコワーキングスペースはそのような意味でも満足しています。会議室や複合機も備わっています。
名刺やホームページに記載している住所はこちらになります。オフィスを構えている風を装えるのと、自宅住所を開示しなくともよいということもあります。

銀行口座

個人事業主として事業用の口座を新規開設するにあたり某ネット銀行を選びました。ネット銀行を利用するのは初めてです。
長年、給与振りや公共料金引落し口座として使い、住宅ローンでもお付合いあった銀行も一応検討しましたが、ネット銀行の方が条件面で有利で便利でした。
口座開設と同時に事業用カードも作成しました。

名刺管理ツール

Eightを使ってます。 
コワーキングスペース同居者に教えてもらい使い始めました。
最近、リアル面談での機会が増え利用頻度が高くなってます。

会計ソフト

freeeを使ってます。
ちなみに周りのフリーランスの方々は、freeeかマネーフォワードが多いようです。
それから確定申告はe-taxでやってます。

スケジュール管理

Googleカレンダーを使ってます。
会社員時代、仕事では勤務先が導入していたoutlookカレンダーを使っていましたが、プライベートのスケジュール管理はもっぱら手帳に手書きでした。
フリーランスになってからは、公私ごちゃまぜの日常ですが、業務用とプライベート用を分けることなくGoogleカレンダー1本でやっています。
コワーキングスペースの会議室予約とも連動してまして、一元化できているので、あちこち見に行かなくても済みます。

オンラインツール

会社退職(2020年3月末)直後に、最初の緊急事態宣言が発令され(2020年4月7日)、不要不急の外出自粛が呼び掛けられました。当時外部と繋がることが出来るのは電話・メールの他はオンラインぐらいしかなく使い始めました。Zoom有料アカウントを保有しました。
外出自粛が導入のきっかけではありましたが、新しい繋がりの手段を手に入れることが出来たのは結果本当に良かったと思ってます。(ツール自体はコロナ前からありましたが、コロナのおかげで敷居が低くなり普及したと思ってます。)
現在使っているツールですが、お相手が開催側の場合は先方に合わせTeams、Google meet、Webex、Zoomなどで、こちらが開催側の場合はZoomです。

コミュニケーションツール

個人事業であり、会社とは違い社内で一緒にチームを組むことはありませんが、外部の方々とは公私ともに協同で活動する場面が多々あります。そんな時のツールは Facebookグループ、Messenger、Slackなどです。最近Slackを使う機会が増えてきました。LINE個人アカウントでグループ機能を使うこともあります。

ホームページ制作ツール

フリーランスとなるにあたりホームページを持ちたいと思ってました。あまり考えずにペライチというツールで制作しました。
その後、仕事で顧客(中小企業)の情報発信のお手伝いをすることもあり、ジンドゥーWixも何となく覚えました。WordPressは学びたいなと思いつつ手付かずです。

独自ドメイン・メールアドレス取得

これもあまり考えずに、お名前.com で取得しました。

名刺、印鑑作成

いずれもネットで注文しました。

フリーランスの周辺業務について

会社では様々なセクションがありましたが、当たりの事として深く考えたことはありませんでした。
それがフリーランスとなり、規模は小さいながらも全部自分で考え進める立場となりました。その自覚が芽生えたのは、実は退職後でした。

コワーキングスぺース検討のために退職半年前ほどから見学に行ってましたが、その他の周辺業務は全て退職後に調べ始めて決めたものです。

本業もまだあやふやな状況の中、各種周辺業務は気が付いた都度立ち上げていきました。計画的に進めたという訳ではありません。

「あれ伝票ってどうすればいいんだっけ?」、「押印しなければならないらしい。印鑑なんて考えてもいなかったけど」。必要に迫られる形で疑問が浮かんでは都度ネットで検索しました。
会計ソフトというのがあるらしい、屋号入りの印鑑というのをネットで注文できるらしい、専門スキルがなくてもホームページを制作できるらしい・・・・ そんな具合でした。

自分で調べたりするのは嫌ではなく、むしろ楽しみながらやりました。コロナで不要不急の外出が出来ないのを良い事に室内に閉じこもりパソコンとにらめっこしながら、新しいツールを探したり、立ち上げるのはワクワク感がありました。
それからコワーキングスペースに入居したことで、周りのフリーランスや起業家から情報が得られました。

本業との兼ね合いについて

周辺業務に多大な時間とパワーを掛けるのは本末転倒。本業に専念できるような状況を作るのも起業家の心得!!というようなことが書かれている起業本もあります。
例えば、ホームページ制作は専門業者に任せ、会計は税理士にお願いし、本業に注力したらどうかということです。確かにそれも一理あると思います。これから事業規模を拡大させ大きく成長して行こうという意気込みの起業家は、そうかもしれません。

でも、私の場合は会社員卒業後のひとり起業です。規模の拡大は狙ってません。

ちなみに本業は中小企業向けの支援活動です。大手企業での勤務しか知らなかった自分にとっては何事も経験です。個人事業主として、自ら手を動かし超零細事業を営んでみることで判ってくることもあります。

フリーランスおじさんとして

会社員時代に経験してこなかったことを、今面白がってやっているという感じでしょうか。
周辺業務もその中の一部です。フリーランス歴の長い方や自営業の方からすると当たり前のことばかりかもしれません。
でも私には新鮮でした。

会社員を卒業してフリーランスになったのは、コロナで世の中が激変している真っ只中でした。
「自分の働き方の変化」と「世の中の変化」が同時にやってきました。

新しくやることが次から次へと出てきた訳ですが、それが「自分の働き方の変化」要因なのか、「世の中の変化」要因なのかを思うことが時々ありました。

どちらでもいいのですが、60歳を機に働き方を変え、時代の流れにもどうにか着いていこうとしているのは、マインドチェンジが出来たからかな~ なんて思ってます。(自分で言うのも何なんですが)

何事も自分で考えて自分で回すというフリーランスでは当たり前のことを、60過ぎてから始めたおじさんです。
今後どうなるか自分でも楽しみです。

とりとめのない文書になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?