おいしい魚の食べ方シリーズ3
こんにちは、三宅支庁産業課水産担当です。
今年も残すところあとわずかとなりました。
新しい年を健康的に迎えるため、年末年始の食事に魚料理を取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回は「おいしい魚の食べ方」シリーズ第3弾と題して、シイラ、カマスサワラの2種を紹介します。
また、特別編としてクサヤモロ(青むろ)と三宅島名産品で里芋の仲間である赤芽芋(あかめいも)を用いたレシピを紹介します。
シイラ
ハワイでは、「マヒマヒ」と呼ばれています。
浅い海で生活する回遊魚です。大きさは40~150 cmくらいです。
体形は細長く、背側は青色、腹側は黄色の鮮やかな体色をしています。
三宅島では、主にひき縄漁業、定置網で獲られています。
シイラは、比較的大きな魚ですが、三宅島の商店では丸のままで売られていることがあります。
今回、調理したシイラのお腹の中からは、シイラに食べられたトビウオの仲間、イットウダイの仲間、ムロアジの仲間と思われる魚が見つかりました。
捌いたことがない魚を捌くことは少しハードルが高いですが、水族館や図鑑とは一味違った魚の生態にふれることができる楽しみがあります。
〇シイラのピカタ
1 シイラは三枚おろしにした後、塩・コショウで下味をつけます。
2 溶き卵に粉チーズを混ぜ、卵液を作ります。
3 1に小麦粉をまぶし、卵液を絡ませます。
4 熱したフライパンにサラダ油をひき、3の両面をしっかり焼いたら完成です。
カマスサワラ
三宅島では、「サワラ」と呼ばれています。
一般的には「オキザワラ」と呼ばれています。
カマスサワラは、普段よく見かける「サワラ」(標準和名)より顔がとがっており、口が大きいという特徴があります。
大きさは100~180 cmほどで、主にひき縄漁業で獲られます。
こちらは切り身の姿で店頭に並んでいます。
〇カマスサワラと野菜の具だくさんスープ
1 ニンニクをみじん切りにします。
2 キャベツ、ニンジン等のお好みの野菜を食べやすい大きさに刻みます。
3 カマスサワラの切り身を一口大に切り、塩・コショウで下味をつけます。
4 鍋にオリーブオイルを引き、ニンニクを炒めます。
5 4に2を加え、しんなりしてきたら、3を加えて軽く火を通します。
6 鍋に水、固形ブイヨンを入れ、中弱火で煮ます。
7 お好みで塩・コショウで味を調えたら完成です。
年末年始はついつい食べ過ぎてしまいがちですが、白身魚は消化に良いため、胃腸を休ませてあげることができる一品です。
特別編
この連載では、料理初心者の筆者でも手軽に実践できるレシピを紹介してきました。
ここで第3弾では、特別編として、料理が得意な職員によるクサヤモロ(青むろ)と赤芽芋(あかめいも)を使ったレシピを紹介します。
クサヤモロの紹介についてはこちらの記事を参照ください。
〇クサヤモロと赤芽芋(あかめいも)のコロッケ
1 赤芽芋は菜箸が刺さるまで茹でてから皮をむき、マッシャー等でつぶし、塩・コショウで下味をつけ、粘り気が出るまでかき混ぜます。
2 玉ねぎをみじん切りにして、熱したフライパンで透明感が出てくるまで炒めます。
3 三枚におろしたクサヤモロをミンチ状にして、熱したフライパンでそぼろ状になるまで炒めます。炒めている最中に塩・コショウで下味をつけます。
4 1、2、3を混ぜ合わせて、俵型に形を整えます。
5 小麦粉、卵、パン粉の順で4に衣をつけます。
6 180℃くらいに熱したサラダ油で、衣がきつね色になるまで揚げたら完成です。
ほくほくとした赤芽芋とクサヤモロの相性は抜群で、魚が苦手な方でも食べやすい一品です。
最後に
阿古漁港の台風準備の様子
今回は、シリーズ第3弾として魚料理を3品紹介しました。
この記事を通じて、魚料理の楽しさを知っていただき、東京都産の魚を手に取っていただければ幸いです。
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