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新人だからが問題? (vol 074)

不良や失敗、「新人だから」という理由

よくある話。ですが、私は嫌いです。

会社の品質会議でも「新人原因説」での対策議論が行われます。
「ちゃうんやけどな〜」と思いながら議論を聞いていました。
「ミスを犯す新人が悪い」「再教育」と考えるのではなく、

「ミスを犯しやすい指示、ルールになっている点はなかっただろうか」

と考えてみて欲しいのです。

残念ながら、言葉の問題もあってか、なかなかこの視点への共感が少ないです。
自分達の指示に自信を持っている人であれば尚更でしょう。

それでも、少しずつ、少しずつ、一人でも
私と同じような考えを持つ人が増えてほしいなと思っています。

工場の標準や社内ルールの順守に対して、基本は

「決める、守る、直す、守る」

もちろん「守る」が一番大切ですが、
最初の「決める」に立ち返る必要はないか?
「守る」に問題があれば、「直す」必要はないか。
もう一度確認して、徹底して「守る」、守ってもらう。

そのようなところに目を向けるためにも、
新人を「悪者」にせず、
新人は自分の振り返り「機会を与えてくれる人」と感謝してほしいのです。

”Newcomer”  Is it the real reason ?

Are they not following the rules because they are newcomers?
We often hear that the reason for quality defects is that a new employee made a mistake or did not follow the rules.
This is not only in our company,  I hear the same story at various companies.     But I don't like this reason.
Instead of thinking "the new guy didn't follow the rules," how about thinking "the newcomer who is not accustomed to the work could not follow the rules because of some reason or was instructed to follow the rules that are something difficult to follow"?
There may have been a blind spot for us seniors in what we gave instructions.
I think that if we change the way we look at it, the measures will become different.
新人だからルールを守らないのだろうか?
品質不良が発生した理由で「新人がミスをした、ルールを守らなかった」という話をよく聞きます。
これは、私達の会社に限ったことではありません。いろいろな会社で同じ話を聞きます。  しかし、私はこの理由が嫌いです。
「新人がルールを守らなかった」と考えるのではなく、「作業に慣れていない新人ではルールを守れなかった、あるいは、守りにくいルールを指示されていた」と考えてみてはどうでしょうか?
指示をした内容に私たち先輩のブラインドスポットがあったのかもしれません。見方を変えると対策も変わってくると思うのです。

最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

「新人を大切にできているか?」
  は、会社の文化の持っている「温もり」とも相関がある
と思いませんか?

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