運を活かす (vol 236)
感受性を高めよう
生産現場では良く使われる言葉です。ちょっとした異常に気づいて製品の品質や設備のトラブルに気づいて未然防止の処置をしましょうと言うものです。
でもって、「感受性を高める」と言われるとなんとなく納得するのですが、
果たして、本当に理解してもらえているのだろうか?と不安になります。掛け声を発しただけで自己満足になっているのではないか、と。
「なんとなく理解している」のは曲者。しっかりと意図が伝えたくて、少し噛み砕いて見ました。
「感受性を高めよう」と言い切ると、これ自体が目的に聞こえてしまうことに気づきます。でも、真の狙いと目的は、異常に気づいて「事前の手を打つこと」
ここに焦点が当たっていないから「なんとなく」になってしまうんですね。
感受性が高まって、「あれっ!」が多くなったとしても、
「ま、いいか」と通り過ぎたのでは感受性を高める趣旨に沿いません。
「あれっ?」の次がなにより重要。
ならば、
手を打つ、行動を起こす、を伝える良い言い回しはないだろうか?
そんなことを考えた結果が、「運を活かす」への言い換えです。
「運」や「縁」はそれ自体は大きな成果を生みません。運や縁を活かすからこそ後になって、「そうなんだよね、あれが良かったんだよね」に繋がります。
運を活かすには、行動が不可欠なんですね。異常に気づいたら即行動。
「行動を起こす = 運を活かす」
それが伝わる表現にできたらいいな、が今回の社内ツイートです。
工場の中で日常的に使っているスローガンのような言葉、分かったような顔をしていますが、本当の目的を全員が理解している「はず」で終わっているかも知れません。一度確認してみる必要がありそうです。
これだけ言っているんだから理解されているだろう、趣旨が周知されてやっているだろう、と思うのは言っている側の独りよがりだとしたら。。。
「なんで、このミスに気づけないんだ?」と途方に暮れてしまうかも。
気づけないんじゃなくて、気づいたけれども放置されていたんだ、に気づけば、対処の仕方も変わるでしょう。
もう一つ
○○を「理解させる。」多くの人が何気なく使いますが、私は嫌いです。
カリスマ能力のある方がこのように言うのはありでしょう。
私含めた凡人なら「理解してもらう。」リーダーを目指し、共感してくれる人を増やそうとするのなら、「分かってもらってなんぼ」。分かってもらうために言い方を変えながら共感を得るまで、何度でも。愚直さが必要です。
拠点長やマネジャーの発言は伝わっていると思わず、きっとわからない人もいるだろうから、もっと分かりやすくして全員が共感できるように気を使う。これがリーダーへの道なんでしょうね。
簡単でわかりやすい言い回しも考える。
フォロワーを作るために必要なスキルかも知れません。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
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