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未来への種蒔き (vol 070)

自分の組織の「人」が成長していく姿にワクワクする。

「楽しい」と感じることで心も「豊か」になっている、と感じている
ことを発信しました。

「人の成長」をめざすとしていますが、
マネジャーになるまでに自己のスタイルをつくりあげてきた面々が、1年や2年で劇的に変化しようもありません。

百も承知ですが、目に見える変化を期待してしまうのが人情というものです。
それは人間の嵯峨、と横に置いて、
   長い時間がかかっても信念をもって取組みたいと思っています。
私の幸せと、現地メンバーの成長。Win-Winの関係と信じています。

初めてアメリカに駐在した32年前、当時まだ一介のエンジニアの私に、

「海外駐在は、自分の時ではなく、自分の次の駐在の成功の為に働く」

当時の専務が呑みながら話してくれた言葉が心に残っています。
     その時は「は~ん。」ってなもんでしたが、
海外を任される立場になると身に沁みます。

焦らず、でも着実に、「人」を育てる。業務基盤を作る。文化を創る。

これを価値観にしたい気持ちが

「種を蒔く」

という表現です。

前回、突然
     「あなたの豊かさは?」
と質問されたマネージャー達もびっくりしたことでしょう。

「問う」だけでなく、私の価値観を少しでもシェアしておくために
     「種を蒔く」
を共有しました。

凝縮した言葉なので、
本当の意味でメンバーに伝わったかどうかは、まだわかりません。

それでも口に出して、文章にして、伝えなければ、海外の地に「以心伝心」を期待しても無理でしょう。

今のマネージャー達が、自分のスタイルで成長させてくれればいいな、と思います。

私が30年かけて理解した経営者の言葉

今のマネージャー達が、自分のスタイルで成長させてくれればいいな、
と思います。
           それが本当の種蒔きですから。

What is mission in your company life?

Sowing Seeds for the Future
I have been working in overseas(outside of Japan) bases mainly in Asia for over 20 years.
My own role, which I have always kept in mind at each company, is to “sow the seeds for the future”.
Be prepared to achieve results after I move from the base, not harvesting the fruits during my stay.
I have been most focused on this. The activity in Canada this time is the same.
Japanese expatriates will return home someday. And if you harvest the fruits before returning, nothing will be left behind.
Allow the remaining people after my return to enjoy the fruit harvest. That is my mission and my purpose in life.
未来への種蒔き
私は20年以上アジアを中心に海外の拠点で仕事をしてきました。
其々の会社で常に私が心がけてきた自分自身の役割は「未来への種蒔き」です。
私が駐在をしている期間中の成果、果実の収穫ではなく、私がその拠点から異動した後に成果が上がる準備をする。このことに最も注力してきました。今回のカナダでの活動も同じです。
日本人駐在員はいつか帰国します、帰国前に果実を収穫をしてしまっては後に何も残りません。私の帰国後に残った人が果実の収穫を楽しむ事ができるようにする。それが私のミッションであり、人生の目的でもあります。

読んで頂いて、誠に、ありがとうございます。
現在、海外駐在の方、これから海外駐在を予定している方、そんな方々の記憶のどこかにも「種を蒔く」ことができるといいな、
が、この note を始めた理由です。
そう言えば、「種あったかも」と冷凍保存しておいて頂くだけでも嬉しいです。

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