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遠い記憶 三十九話

義母が亡くなり、義父と義兄と二人になったが、
義嫁は、町内や義父とは、反りが合わなかったのだろう。
実家を離れアパート暮らし。
実家には、義父が一人となった。
そんな、ある日、私は仕事の帰りが遅くなり帰りに家族分のお弁当を買い
ただいま~と、玄関を開けると、玄関に見知らぬ靴が・・
部屋に、入ると何時も来ない義父が居間に頭を下げ座っている。
とっさに、
お金?
お父さん、お金だったら無いからね!
ただいまの、次に出た言葉がその言葉だった。

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