漫画原作「PURSUIT OF WARRIORS」

①道路
道路。電信柱や平屋が存在。
N 「別世界の幻獣(モンスター)達が襲来後の復興しつつある世界」
疾走する二人の影。
N 「世界は、未だ幻獣とそれを操り暗躍する者達の脅威に晒されていた」
平屋を通過する影。
N 「これは、幻獣と暗躍する者に立ち向かう者達戦士(ウォーリア)の物語である」
影の一人にズーム。
影 「間に合ってくれよ! 」
影の眼のアップ。

②公園
公園。ブランコ、ジャングルジム、シーソー、休憩所が設置。
公園の中央に人々が集められている。人々の周囲を剣と盾を装備した幻獣のリザードマン達が包囲。
二足歩行の蜥蜴の人型幻獣の胴長短足で鱗に覆われた肌と太く長い尻尾のリザードマン(蜥蜴に略)。
冷酷な目で、人々に迫る蜥蜴。
数匹の蜥蜴の背後に迫る二人の影。そして、影が瞬時に持っていた日本刀(刀に略)で2、3匹の蜥蜴を一気に切り倒す。
蜥蜴達「!? 」
驚いて、影の方向を振り向く、影の正体、戦士の佐原翼(さはらつばさ)、光空(みく)兄妹。二人共、テンガロンハット(帽子に略)、ステッチブーツ、ウエスタンのパンツ、シャツ、ジャケットを着ている凛々しい翼(イメージ若い頃の真田広之)と快活そうな光空(イメージ北野日奈子)。又、共通装備でレッグホルダーにUSモデル9ピストル(拳銃に略)、帯刀ベルトを装備。
翼 「幻獣共! お前らの好き勝手にはさせないぞ! 」
翼、火の構えで刀を構える。光空は地の構えで刀を構える。
一転して、佐原兄妹に襲い掛かる蜥蜴達。
翼が斜め一閃で蜥蜴を斬り、光空が横一閃で蜥蜴を斬り倒して行く。
一直線に攻撃する蜥蜴に真向斬りで倒す翼。横から襲って来た蜥蜴を逆袈裟斬りで倒す光空。
光空「兄貴! 」
跳躍して、翼に襲い掛かる蜥蜴。
翼 「!? 」
跳躍した蜥蜴に銃弾が被弾し倒れる。銃弾の方向を振り向く翼と光空。
振り向いた先にはM203A2付きのM4カービン(小銃に略)を構えた戦士の少年射鹿結(いるかゆう)。
ショートポンチョを着て、SPCとPALを装備、足のホルスターにグロック19M(拳銃に略)を納め、腰にロングソード(剣に略)とソードベルト、左腕に中央に大きな天然石のある腕輪をしている結(イメージ吉沢亮)。
結 「加勢する! 」
翼 「恩に着るぜ! 」
刀で蜥蜴に立ち向かう翼と光空。結も小銃を撃って援護。
戦闘が終了し、集まる佐原兄妹と結。
翼 「もうじき、ウムツークシティーの自警団がリザードマンに捕われていた人達を保護しに来る」
腰に手を組んで言う。
結 「そりゃあ、良かった」
両腕を組んで言う。
N 「何だ、このウエスタン兄妹」
佐原兄妹の全身を見る結(と心の声)。
N 「何だ、この全部乗せ野郎」
結の全身を見る翼(と心の声)。
光空「二人共何やってんの」
二人を冷静に見る。
翼 「自己紹介を忘れてた。俺は戦士の佐原翼」
帽子を取って挨拶。
翼 「こっちは、妹の光空」
光空「押忍! 」
右手を挙げる。
結 「俺は射鹿結」
一礼。
翼・光空「!? 」
結の名前に反応。
翼 「何で、この町に来た? 」
結 「高級スーツ姿の男を探している」
翼・光「!? 」
驚く。
結 「その男が、仲間と何か企んでいる」
前作の次瑠と境堵のシーン挿入。
翼 「ソイツって、幻獣を操れるか? 」
結 「嗚呼」
頷く。
光空「空飛んだり、光線出したりもしない?」
結 「高人類(ハイヒューマン)か」
呟く。
翼 「俺達の家に来てくれないか?」

③立て看板
「佐原戦士事務所」と言う立て看板。

④佐原戦士事務所・建物
立て看板の脇の2階建ての建物。隣には、車庫があり、バスやワゴン等が駐車。

➄佐原戦士事務所・内部
内部。事務机やラウンジテーブルやチェア等がある。チェアに翼と光空が着席。
結 「バス会社跡が事務所か」
周囲を見渡して座る。
翼 「お前さんの力を借りたい」
真剣な表情で言う。
光空「幻獣とスーツを着た男が私達の町で人を攫ったり、略奪行為をしているの」
回想で、空を飛ぶ高級スーツを着た影の男と蜥蜴が物を壊したり、人を攫ったりする図。
結 「何!? 」
翼 「俺達や自警団が救出した人もいるが、まだ、捕らえられている」
結 「高人類の指示か」
翼 「だからこそ、町の人達を救出しなきゃいけない! 」
テーブルを叩く。
結 「町の人が捕らえられている場所は分かるか? 」
口に手を当て。
光空「目星はついてる! 昔の市民センター!」
真剣な表情。
結 「そこに、幻獣と高人類もいる訳か」
翼 「アンタが幻獣を操る人間と戦っている話は聞いてる。ここで会ったのも何かの縁、協力してくれないか? 」
両手をテーブルに付け、結に接近。
結 「妙に暑苦しいけど、分かったよ! 」
押され気味で、苦笑い。
光空「ヤッタ!」
翼 「有難う」
頭を下げる。
結 「仲間や自警団も集めてくれ! 」

⑥佐原戦士事務所・車庫
車庫。ミニバンの前に結と光空。
結 「成程。市民センターにいる幻獣は、リザードマン、ワーウルフ、グレンデルか」
大型の軍事戦略バッグ(バッグに略)を持って言う。
光空「他は私達が倒した! 」
前作の佐原兄妹が半魚人を倒すシーン挿入。
結 「何で、兄妹で戦士をしているんだ? 」
光空「うん、幻獣多量発生時に父さんが武器を持って、町の皆を守る為に、一人で幻獣に戦ってたんだ」
光空の視線が同じ車庫のハマーの前の翼に向けられる。
光空「私も、兄貴も、そんな父さんの背中を見ながら育ったんだ。でも、父さんが幻獣との戦闘で死んだ」
結 「!? 」
光空「そして、父さんの意思を継いで、私も兄貴も戦士になった。今も、私達は父さんの背中を追いかけてるのかも」
ハマーに乗ろうとする翼のアップ。
結 「スマン」
外の方を向く。
結 「兄さん大事にしろよ」
前を向く。
光空「うん、有難う」
笑顔になる。
結 「俺も、幻獣多量発生時に生き別れた兄ちゃんがいる。今も生きている事を信じて、探してる」

⑦市民センター・壁面看板
「ウムツーク市民センター」と言う壁面看板。

⑧市民センター・駐車場
広範囲の駐車場。廃車も存在。後方には市民センター(センターに略)、多量の蜥蜴がいる。侵入防止柵で入り口が閉鎖。
ハマー、ミニバン、ワゴン、バス等の結達を乗せた車輌群が侵入防止柵を突破。
蜥蜴達「!? 」
驚く蜥蜴達。
結や翼、光空、ブッシュハットの戦士や、デニムハットの自警団員(団員に略)達が下車。光空の足元には、バッグ。
立ち撃ちで、小銃を撃つ結とイングラム・モデル10SMG(SMGに略)を撃つ光空。膝撃ちでH&K36(小銃に略)を撃つ翼、戦士と団員がM16A2(小銃に略)を立ち撃ちで打つ。被弾し倒れる蜥蜴達。
翼 「突入するルートの確保! 」
一同「了解! 」
射撃しながら言う。
結達目掛けて、突進する蜥蜴達。そして、蜥蜴を撃ち倒す結達。
結 「切り札は慎重に扱え」
バッグを見て言う。
光空「結! 」
結に蜥蜴の一体が前進し接近。
結 「何の! 」
右手で小銃を上げ、左手で拳銃を撃つ。被弾し倒れる蜥蜴。
センターから新手の蜥蜴達が出現。
翼 「新手か! 」
結 「待ってろ! 」
小銃から、蜥蜴達に向かって擲弾発射、命中し爆発。センターの道ができる。
光空「センターへの道が出来た! 」
翼 「俺が行く! 」
センターの扉に向け、走る。
結 「オイ! 翼! 」
戦士「アレは! 」
叫ぶ。
ホール(円形型)が開放、新たな蜥蜴達が出現。

⑨市民センター・内部
内部。入り口のドアの近くに事務室。脇にレストランやチラシの棚が設置。奥には、椅子とソファー、観葉植物がある長いロビーやホールの扉も存在。
内部に突入する翼。
翼 「静かだな」
額に汗。
事務室からワーウルフが出現。狼の頭部と獣の二本足、全身が体毛に覆われているワーウルフ(人狼に略)。斧や槍を武器にしている人狼。扉からは、蜥蜴達が出現。
翼 「人気者は辛いぜ」
小銃を撃つ。人狼に被弾して倒れる。
翼 「!? 」
蜥蜴の一体が接近。翼が小銃を撃とうとするが、蜥蜴が尻尾で小銃を落す。
翼が拳銃を即座に取り出し、蜥蜴に撃つ。被弾し倒れる蜥蜴。
翼 「シマッタ! 」
幻獣達に囲まれる翼。

⑩市民センター・駐車場
駐車場。結達と多量の蜥蜴が戦闘中。
小銃やSMGを撃つ結と光空。
光空「キリがないよ! 」
SMGを撃ちながら言う。
結 「センターへ行かれん!」
弾倉を装填。
団員「光空! 」
振り向く光空。侵入防止柵跡から、蜥蜴達が出現。
結 「銃声を聞きつけて来たか! 」
光空「片っ端から戦う? 」
結 「否待て! 」
小銃をスリング。
剣を持つ結。脇構えの体勢。
結 「行け! 」
剣から、大型の三日月のビーム(三日月に略)が発射。センター前の蜥蜴達に直撃し爆発。
光空「凄い」
驚く。
結 「今の事は、大っぴらに言うな。光空達は新手を頼む」
剣を納める。
光空「結は? 」
結 「翼の援護だ! 」
センターに走り出す。

⑪市民センター・内部
内部。ロビーで、翼と幻獣達の戦闘。刀で幻獣と戦う翼。
袈裟斬りで蜥蜴を斬る。圧倒的に不利で、幻獣に追詰められる。
翼 「一巻の終わりか」
額に汗。
幻獣達が高速で走る結に斬り倒されていく。結に驚き、翼と距離ができる幻獣達。
翼 「結!? 」
結が翼に合流。
結 「救援しに来た」
翼 「スマン、小銃を落した」
結 「大丈夫だ。捕われている人が居る以上ここでの銃火器は控えるぞ」
再び周囲が幻獣達に包囲。
結 「戦って活路を開くぞ! 」
翼 「オウ! 」
結が霞の構え、翼が火の構えで構える。
人狼が結を槍で叩いて攻撃しようするが、剣で弾き返す。剣で人狼を水平に斬る結。
翼 「トォウ! 」
人狼に素早く接近、斜め一閃で斬る翼。
結 「ハッ! 」
斧で攻撃する人狼を袈裟斬りで倒す結。
襲い掛かる幻獣達を鋭い表情で斬り倒して行く結と翼。
光空「兄貴! 」
光空達がセンターに突入。
翼 「光空! 」
結 「ここは俺達に任せろ! 捕われている人達を探せ! 」
剣を持って言う。
光空「了解! 」
と言い、扉の方向へ直行。

⑫市民センター・駐車場
駐車場。結、翼、光空がいる。
救出した人達を乗せたワゴンやバスが出発。
翼 「捕まった人は全員無事に救出」
バスを見送る。
光空「略奪された物は、後で自警団が回収するし」
結 「大事に奴が一人残っているぞ」
翼・光空「!? 」
驚く。
光空「居た!」
SMGを持つ。
翼 「高人類が! 」
刀を握る。
結 「センターに居なかったが、ここには必ずいるぞ! 」
結も剣を持つ。
声 「ご名答だ」
ホールが開き、高人類の季逸(キーツ)が出現。高級スーツを着て、背の高い季逸(イメージ岡田将生)。
季逸「私は季逸」
笑顔の季逸。
季逸「君達の戦いを見たよ。君達のお陰で、私の任務は失敗した」
結 「何を企んでいる」
剣を脇構えで構える。
季逸「捕えた人間を私達の世界に連れて行き、他の世界の戦争の兵士に、獲得した物品は研究に使う」
結達を見下す様に見る。
翼 「何! 」
光空「結! 」
結の顔を見る。SMGを何時でも撃てる様にしてある。
結 「M79を準備! 今は手を出すな」
呟く。
季逸「君達は、ここで死んで貰う。君達の首を総司令官に差し出すまでだ」
笑顔の季逸。ホールが開放、幻獣グレンデル2体が出現。全長8m、腰蓑を着用、筋骨隆々の身体と長い手、類人猿のギガントピテクスをイメージさせるグレンデル(巨人に略)。左右に巨人、中心に季逸。
翼 「グレンデル、あんな所に! 」
結 「光空、準備はできたか! 」
光空「OK! 」
M79グレーネードランチャー(M79に略)と弾帯ベルトを装備。
結 「俺は右のグレンデルと戦う! 左は頼む! 」
翼・光「了解! 」
剣を構える結、小銃、M79を構える翼と光空。
ホールが開放、蜥蜴と人狼達も出現。巨人の前に立つ。
季逸「行け! 」
襲い掛かる蜥蜴と人狼達。
右の方向で幻獣達を斬っていく結。
左の方向では、翼が小銃を撃ち、光空がM79を幻獣達に向かって撃つ。
M79の擲弾が命中し爆発する。
翼 「光空! 有りっ丈の擲弾を幻獣にぶち込め! 」
小銃を撃つ。
光空「OK! 」
擲弾を装填し、M79を撃つ。
別方向で結と幻獣が戦闘を展開。
袈裟斬りで蜥蜴を倒す結。
結 「!? 」
突如、地面が爆発。
季逸が空中で光球を放つ。
結 「嗚呼、やっぱり」
苦笑い。
季逸「死ね」
光球を放つ。
結 「何の! 」
腕輪からバリア発生、光球を弾く。
結 「行け! 」
剣から、複数の三日月が発生、次々と幻獣達に直撃、爆発。
季逸「喰らえ」
指から、ビームを撃つ。結、腕輪のバリアで防御。ビームが命中、消滅する人狼。
結 「これなら! 」
剣から、複数の炎の不死鳥を季逸目掛けて放つ。
季逸「何の」
両腕で防御するが、直撃し吹っ飛ぶ。
車を吹き飛ばしながら、ナックル歩行で高速で巨人が突進。
巨人が思い切り拳を振り翳すが、結素早く防御。結、腕輪から、バリアを発生させ、巨人にぶつけ後退。
顔を上に向けて結が剣を上段に構える。剣から大きな気功弾が発射。巨人に命中し爆発。
結 「季逸消えたか」
上空を見る。
翼・光空と巨人と戦闘。廃車に隠れる翼と光空。
翼 「アイツ曲者だぜ」
二人を探す巨人。
結 「スマン、遅くなって」
小型の脚立と車輪を持って、結合流。
光空「彼奴、素早くて、迂闊に近づけない!」
結 「分かった! 俺が引付けている間、二人は切り札の準備だ」
立上る。
翼達を探す巨人。
結 「オイ! 」
振り向く巨人。結が肩に脚立、手に車輪、脇に消火器を置いて登場。
結 「相手になるぜ! 」
結に、ナックル歩行で突進する巨人。結、巨人に脚立を投げるが右手で弾き返される。次に結が車輪を投げるが、巨人が左手で弾き返す。
結 「行け!」
接近する巨人に消火器を吹き掛ける。巨人、消火器で視界が一時的に見えなくなる。
目を開ける巨人、結は居ず、M202ロケットランチャーを構えた翼がいる。
翼 「ファイヤー」
次々とロケット弾が発射。巨人に命中し大爆発。
巨人爆発から出現。
M72LAWを構えた光空と小銃を構えた翼と結が待ち構える。
光空「吹っ飛べ! 」
ロケット弾発射。巨人に命中し、爆発。地面に倒れる巨人。
結 「見たか! 必殺三段撃ち」
翼 「否、二段撃ちだ! 」
光空「全然違うよ」

⑬佐原戦士事務所・建物
事務所前。結と翼、光空がいる。
翼 「捕まってた人は自警団が無事に自宅に送り届けた」
結 「良かった」
空を見上る。
N 「振り出しに戻ったか」
脳裏に季逸。
翼 「結、旅立つ前に、一緒にご飯食べに行かないか? 美味しいレストラン知ってるんだ」
光空「これも何かの縁だから」
一瞬、考え込む結。
結 「それもそうだな」
笑顔。 
翼 「善は急げ」
光空「あの剣の事教えて~」
三人歩き出す。

⑭空港跡・管制塔
空港。管制塔。
N 「そして、結達の戦闘を脱出した季逸は」

⑮管制塔内部
内部。管制機器が存在。中央で空中に浮かぶ球体と膝待づく季逸。
球体「季逸よ、この世界の高人類の殆どは私の考えた作戦で行動中だ。お前には、特別任務を与える」
球体のアップ。
季逸「どの様な任務で? 」
球体に顔を向ける。
球体「射鹿結を抹殺だ」
球体のアップ。
季逸「必ずや、息の根を止めて見せます! 」
笑顔の季逸。そして、「To Be Continued」の文字。