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それでも、君たちの未来は明るい。

こんばんは。半人前コーチ@本日は東京におります。東京の仕事も徐々に戻りつつはありますが、もうオフィスとか必要ないし、東京の家の契約もどうしようかなー。と思っているところです。

6月下旬、仙台でも感染者0が続いていて学校も始ったということで、昨年の地区選抜チームの打ち上げをささやかに行いました。
めでたく中学1年生となった彼女らは3月、他のスポーツと同様に、最後の選抜の大会を行うこと無くミニバスが終了しました。その後は学校も休校となり、当然ながら入学式もなければ部活動も始まるわけもなく、毎週末とっても暇な時間を過ごしていると聞きました。

そういうことならと、私が所属するチームの子どもたちと同様に、日曜日の夕刻からオンラインで地区選抜チームの勉強会を開催しました。4月から毎週開催しましたので、合計12回ほど実施したこととなりますね。準備とか結構たいへんでした。。。。

でも、大変な分だけ成果はあって、毎回絵を書いたり文章を書かせたり料理を作らせたり、いろんな課題を出していたので、改めてメンバーそれぞれの好きなこととか考え方とかを知ることが出来ました。また、それを横で見ていた親御さんからも、自分の子供の新しい一面が見れたととてもポジティブな反応がありました。
いつもの週末が続いていれば、私はこの子どもたちとこんなに深い話をすることもなければ、その接点すら3月の卒団でなくなってしまうので、こういう状況でしか出来ないことが出来たかなという感じもありました。小学生でも中学生でも、自由に発想させる機会があれば、創造性は育めるのではないかという自信を、私自身が得ることが出来た期間にもなりました。

ちょっと話は外れるのですが、そんなコロナ禍に大学生の就職活動はどうなっているのかと、あるテレビ局から取材を受ける機会があったのです(本業は大学教員ですので)。結局その映像が流れることはありませんでしたが、ニュースを見ていると、このコロナ禍の不安とともに将来の不安も非常に大きくなったというような表現をしていました。

飲食店や観光産業はこれまで通りの業績は残せずどんどんと潰れ、地方の中小企業も資金繰りが悪化すると。税収も公金も一気に減少し、将来を保証するものはこれでなくなったと。若者世代、子どもたち世代の将来には不安しかないと。そんな論調となってました。


本当にそうでしょうか?若者世代、子どもたちの未来には不安しかないのでしょうか?私はそうは思いません。

もう少し噛み砕いて言うのであれば、彼ら/彼女らの”将来の不安”と、世の中や社会の”将来の不安”を、同質のモノとして語ってはいけないと思うのです。その不安の捉え方を、少し変えなければならないと思うのです。


私はバスケットを教えているとき、シュートが入ったかどうか、審判がファールを吹いてくれたかどうかは、全く重視していません。私が重視しているのは、走るべき時に走っているのかどうか、攻めるべきときに逃げずに攻めたのかどうか、相手がどうであろうと自分のやるべきことをやっているのかどうか、ということを重視しています。

なぜなら、審判がファールを吹くのかどうかは、自分ではコントロールが出来ません。シュートに関しても確率論なので、コントロールできないこともあるでしょう。ただ、接触をしてでも強く攻めようとするか、相手が走っていない時に走ったのかどうかなどは、自分でコントロールを出来ます。リバウンドを取るか取らないかはコントロールできないですが、「取りに行っているか」は、自分でコントロール出来るのです。


世の中や社会の不安は、自分でコントロールできません。たとえばコロナで学校が休みになることは、どう頑張ったってコントロールすることはできないでしょう。でも、その状況の中でどんな行動をするかは、自分でコントロールできるのです。体育館が使えずに練習が出来ない、と、その状況を悲観して座して待つのではなく、この状況でも出来ることを、例えばオンラインで子どもたちに何かを伝えていく、というような、自分が与えられた環境の中で「行動する」かどうかは、自分でコントロール出来るのです。そしてその結果、新しく得られるモノがあるのだと思うのです。

だから私は、世の中や社会の不安と、彼ら/彼女らの不安を同じように語るべきではないと思うのです。たとえ世の中や社会の将来が不安が大きいものだとしても、彼ら/彼女ら将来は明るいものに出来ると思うのです。

大切なことは、そのような状況でも自分の理想とするものがあって、そこに近づこうとする行動が出来るかどうか。私はそういうことを、コロナ禍のオンライン勉強会で、繰り返し繰り返し子どもたちに伝えました。(そして、打ち上げで話してみて、それが伝わっていたなと確信しました。)


だから今、私は声を大にして言いたい。

「君たちの未来は、間違いなく明るい!」




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