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神話:日本のはじまりである淡路島

瀬戸内海で一番名前が知られている島となると、私は「淡路島(あわじしま)」だと思います。
淡路島は瀬戸内海の島の中で最も大きく、玉ねぎが有名で、タイトルにある通り日本の神話にも登場します。
さらに私は高校時代は地理を選択科目として取っていたのですが、よくグラフの読み取りなどにピックアップされていた記憶があります。
(ここで「淡路島=玉ねぎ」で覚えましたね(笑))
おそらく多くの日本人の方、特に関西圏の人々は、淡路島という名前は一般常識レベルで知っていると思います。
今回は、そんな淡路島を神話に焦点を当てて紹介します。


日本最古の歴史書である神話

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皆さんは「古事記」や「日本書紀」は知っていますか?
私は一時期日本についてちゃんと知ろうと、禅や和歌、日本の神話について調べたことがあるのですが、その時に内容まで含めて初めて古事記と日本書紀について知りました。
つまりそれまでは、古事記や日本書紀という名前は知ってはいても、内容なんてこれっぽちも把握していませんでした。
皆さんも内容までしっかり把握している人は少ないと思います。
こういうのは、興味を持たないと中々難しいですよね(笑)

簡単に言うと、古事記と日本書紀は神話を含めた日本の歴史書です。
厳密には、古事記と日本書紀は名前が異なる以上、もちろん違いはあるのですが、ここでは同じものとして扱っても問題ないと思います。
この神話の中では、イザナギノミコトとイザナミノミコトの二柱の神様が、他の神々に命じられて、日本列島を構成する島々を創成する話が出てきます。


国生みの神話で最初に創られた日本

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実際にどんな内容かを簡単に説明したサイトがありましたので引用します。

遠い昔、日本の国ができる前のことです。
澄み渡った高い空の上に、高天原(たかまのはら)という神々のお住まいになっているところがありました。
ある時、神々は下界に新しい国を造ることをご相談になられました。そこでイザナギノミコト・イザナミノミコトの二柱の神さまに国作りを命じられ、天の沼矛(あめのぬぼこ)という矛を授けられました。
二柱の神さまが、天の浮橋(あめのうきはし)という大きな橋の上に立ち、下界の様子を眺めてみますと、国はまだ水に浮いた油のように漂っていました。
さっそく二柱の神さまは、神々より授けられた矛を海水の中にさし降ろすと、海水を力いっぱい掻き回し始めました。
しばらくして矛を引き上げてみると、どうでしょう、矛の先より滴り落ちる潮が、みるまにも積もり重なって於能凝呂島(おのごろじま)という島ができあがりました。
そして二柱の神さまはその島に降りたつと、天の御柱(あめのみはしら)という大変大きな柱をたて、柱の回りをイザナギノミコトは左から、イザナミノミコトは右から、それぞれ柱を廻りあいました。
そして出会ったところで「ああなんと、りっぱな男性だこと」、「ああなんと、美しい女性だろう」と呼び合い、二人で多くの島々を生みました。
はじめに淡路島、つぎに四国、隠岐島、九州、壱岐島、対島、佐渡島をつぎつぎと生み、最後に本州を生みました。
八つの島が生まれたところから、これらの島々を大八島国とよぶようになりました。 これが日本の国土のはじまりです。

神話なので、現実と違うのはわかるところですが、後半の、特に柱を廻りあうところは意味が分からないですよね(笑)
もう少し深堀をすると、ここのシーンは男女が出合い、性交することで、子として島々を生み出したものになります。
ちょっと内容が大人向けに寄ってしまうので、上記引用ではふわっと説明しているのだと思います。


於能凝呂島(おのごろじま)は実在説と架空説があります。
また、現在の日本を形づくる他の島々と違う経緯で生まれました。
(イザナギノミコトとイザナミノミコトの性交に寄るものでない)
従って淡路島が神話上、日本のはじまりであると言えます。
神話になんて馴染みが無いという人もいるでしょうが、私たち日本国の代表であらせられる天皇も、元をたどれば神話に行きつきます。
ある意味、日本の文化の根幹にも関わると言える、神話の登場舞台の最初が瀬戸内海であるのは中々面白いですね。

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