瀬戸を渡る鉄道の浪漫
私は現在鉄道車両の駆動部分のメインである、モータの設計の担当をしています。
全国にいる鉄道ファンからすれば、走る性能にダイレクトにかかわるこの仕事はうらやましくなるかもしれません。
しかし、私の出身はしまなみ海道の一つの島であり、島にはもちろん鉄道など必要ないため、鉄道に思い入れがあるかと問われれば、少し困ってしまいます。
そんな、鉄道とは縁のない生活を送ってきた幼少期の私にとって、電車とは広い陸地を走るもので、海を渡ることなど想像すらしていませんでした。
そんな想像してすら