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UXライターの仕事は「言葉でプロダクトに命を吹き込むこと」

昨日2/4、SlackのUXライターであるアンドリュー・シュミットさんが登壇するセッションに参加しました。

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(写真の画質が絶望的ですみません)

参加したきっかけは、こちらの記事です。

先月末に行われたDesign Matters Tokyoでのアンドリューさんのセッションのレポートなのですが、わたしが知る限りインターネット上にあるUXライティングに関する日本語のドキュメントの中で最も価値のあるものなのではないかと思っています。それぐらいこれを読んだ瞬間興奮しました。これがシリコンバレーの最先端UXライティングなのかと。

基本的にセミナーや勉強会が大好きなタイプの人間なので、これを生で聞けなかった自分の情報感度の低さを悔やんでも悔やみきれなかったのですが、なんと来日中にもう一度お話される機会があるということを複数の情報筋から連絡をいただきました(そういう意味ではネットワークの形成に成功しつつある)。英語でのプレゼンテーションなのでジャパニーズオンリーの自分としては行くかどうか迷ったのですが、とにかく雰囲気だけでも感じることに意義があるのだ!と自分に言い聞かせ、勇気を出して参加しました。

結果的には英語がマジで2%ぐらいしかわからなかったので地獄にいるような気分だったのですが、スライドが日本語併記だったのと、上記の記事やDesign Matters Tokyoのtwitterでの実況を一通り読んでから行ったので、本質的な部分は学ぶことができました(と信じたい)。

今回のセッションを通して、わたしは本当に自分のUXライティングに対する向き合い方が180度変わるような経験をしました。コペルニクス的転回というやつです。それが一体何なのかというと、こちらです。

How language can bring your products to life

そうです、セッションのタイトルです。いや、タイトルなんかい、という話なんですが、とりあえず続きを聞いてください。このタイトルは、セッションの概要ページで、このように日本語で訳されていました。

言葉でプロダクトに命を吹き込む方法

これです。セッションに参加する前にこの一文を読んで、わたしは後頭部をガーンと叩かれたような衝撃を受けました。

これまでわたしが考えていたUXライターの仕事というのは、UI上の文言で人の行動を促したり、CTR/CVRの改善などでビジネス的な成果を創出するものだと思っていました。しかし、UXライターの仕事はそれだけではなかったのです。UXライターの仕事とは、言葉でプロダクトに命を吹き込むことだったのです。

そのことを意識しながらセッションを聞いていたのですが、アンドリューさんはしきりにユーザーの感情に寄り添うことの大切さを強調していました。

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そして、UXの言葉は会話であるとも。

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これらがすべて、言葉でプロダクトに命を吹き込むこと、に繋がっているのです。そしてそれは、まるでピクサーがアニメのキャラクターたちに命を吹き込むような、魔法みたいな仕事だなと、わたしは思ったのです。UXライターって本当に素敵な仕事なのだな、と。どちらかというと無機質な仕事だと思っていたUXライティングが、とてもクリエイティブでエモーショナルな仕事であることに気付くことができたのです。

ちょうど昨日セッションを聞く前に、会社で打ち合わせをしていた際、これがプロダクトに命を吹き込むということなのか!と自分の中でわかった瞬間がありました。まだアイデア段階なので、それがどう世の中に出るかはわかりませんが、UXライターとして自分がひとつレベルがあがったような感覚がありました。わたしがもしドラクエ好きだったのならば、「テテテテテッテッテー」と頭に流れたのではないかと思います。わたしはFF派なので流れませんでしたが。

昨日感じたあの感覚を忘れないように、これからもUXライターとして成長していきたいです。そして今後、UXライターの仕事とは何か?と聞かれたら、

「言葉でプロダクトに命を吹き込むことです」

とドヤ顔で答えていこうと思います。


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