みやびを

猫2匹と同居するお婆さん。某メーカーの半導体部門でR&Dに従事していたが、管理…

みやびを

猫2匹と同居するお婆さん。某メーカーの半導体部門でR&Dに従事していたが、管理職になった職場でいろいろ考えることがあり会社を退職。ひとりで半導体技術教育サービスの株式会社を起業、24年目に会社を解散。現在は年金を貰いながら個人事業主としてオリジナル女性用下着の開発販売しています。

マガジン

  • 三輪さんレポート

    三輪晴治さんのレポートをまとめています。政治経済、イノベーション、社会問題などに対して、高い知見と経験、経済学に裏打ちされた知識から分析、提言されています。

  • みやびを読書ノート

    二十数年書きためてきた読書ノートがあります。小説ではなく、勉強のために読んだ社会・歴史などの硬派な本ばかりですが、おばあさんになった今では、若いうちに読んでおいて良かったと思っています。その読書ノートをご紹介します。

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みやびをnoteです。

はじめまして。みやびをです。 まだ、世界中ほとんど誰にも知られていません。 無名の新人下着みやびをを皆様に知っていただく場として、note公式アカウントを立ち上げました。 ブランドコンセプトは「女性の体を健やかに保ち守る下着」です。 締め付け感や痛みや痒みを我慢しなくてもいい楽な下着。 乳がんなどの病気や更年期障害、高齢などによる下着トラブルで悩んでいる女性の体を優しく保護できる下着。 下着を着けている感触が無く着けていることを忘れてしまう下着。 このような下着を目指して

    • 第六章 日本経済を再興する道:「日本先端技術革新研究所」の設立

      日本に「イノベーション」を取り戻す 日本では1980年ころから企業の中央研究所が廃れてきた。日本政府は、国立大学交付金を年々減額してきている。これで日本には基礎研究をする母体がなくなってしまった。日本産業は、労働賃金を引き下げて利益を上げたその金を、外国投資家という株主に配当金として支払い、設備投資や研究開発投資は全くやっていない。つまり日本は「イノベーション」から手を引いたのである。 日本にイノベーションを取り戻さなければならない。企業家精神を持った政府の官僚・技術者を

      • 第五章 ナノテクノロジーの開発(NNI)

        アメリカの「国家ナノテクノロジー・イニシャチブ」 アメリカの「国家ナノテクノロジー・イニシャチブ」(NNI)は大学、国立研究所、政府機関(国防省)のコンソーシアムとして設立された。これまでのインターネット、コンピュータ、半導体に替わる次の新技術である「ナノテクノロジー」の開発がこれからの経済成長の基礎になるとして、このプロジェクトがスタートした。これは20年30年の長期プロジェクトである。物質の分子・原子・エレクトロン・レベルをコントロールして新しい物質や技術を創るものであ

        • 第四章 国のイニシャチブによるDARPA(ダーパ)の設立

          ベンチャーを生み出すDARPA 1957年ソ連がスプ―トニックを打ち上げた次の年の1958年にアメリカでDARPA(ダーパ)が設立された。初めはARPA(Advanced Research Project Agency)としてスタートしたが、のちにDefense(防衛)という言葉が付け加えられた。DARPAは、主として各分野におけるアメリカの技術優位を図るために設立された組織で、ミッション志向という点では常に非常に攻撃的に動いた。 DARPAの年間予算は$2.87B(20

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          8本
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          19本

        記事

          第三章 真のイノベーター(起業家)とは

          イノベーションに挑戦できるのは企業家精神・マクロ的思考・大きなビジョンを持つ公的機関の人である 真の起業家とは、前人未踏の、成功するかどうかわからないプロジェクトに対してリスクを取る意思と能力のある個人または組織を言う。イノベーションの先端技術の開発は、フランク・ナイトが言った「予測が不可能な不確実性の高いもの」である。 大きなイノベーションの試みは大概の場合失敗するが ― そうでなければイノベーションとは呼ばない ― そのイノベーションに本気で取り組むには多少クレイジー

          第三章 真のイノベーター(起業家)とは

          第二章 覇権国家の興亡の中でのイノベーション

          歴史的に見てみると、世界の覇権国になった国は、有能な人材をリクルートし、イノベーションを興していろいろの技術を開発し、その力で世界制覇を成し遂げた。  スペイン・ポルトガル スペイン・ポルトガルは、大航海技術を開発して東西に大航海の旅に出て、いろいろな国を植民地にして、アメリカ大陸を見つけ、世界の富を収奪した。 オランダ オランダは、造船技術を開発して他の国々に対していろいろの船舶を建造してそれを売って儲けた。オランダ自身も自分で建造した船でバイキングとして物資を略奪

          第二章 覇権国家の興亡の中でのイノベーション

          第一章 イノベーションによって発展する資本主義経済社会

          資本主義経済社会の動態カール・マルクス カール・マルクスが『資本論』で明らかにしたように、「資本主義経済の動態」は、「G(金)―W(商品)-G(金)-W(商品)―――」という図式のような「ダイナミックに展開する商品生産・消費社会」である。つまり金を資本として動かし、市場で買い求められるような「新しい商品」を開発し、それを国民が買い求めて、消費するという経済循環である。つまりこの「G-W-Gサイクル」を常に展開し、新しい商品を開発し続けなければならない。これが資本主義経済社会

          第一章 イノベーションによって発展する資本主義経済社会

          政府は企業家精神心を持った官僚・技術者を養成、産業も本当の企業家精神を持つイノベーターを養成する

          4月の「三輪さんレポート」は「日本産官イノベーション推進複合体」です。これはアメリカの半導体技術、インターネット技術やアップルなどアメリカが世界市場を席巻してきた事業は「軍」から生れてきたこと。 その実態を説明し、日本における公的支援のありかたを提言しています。 全6章構成になっています。全体はとても長文なので、1章1記事に分離して投稿します。 1章 イノベーションによって発展する資本主義経済社会 4月24日掲載 2章 覇権国家の興亡の中でのイノベーション    4月25

          政府は企業家精神心を持った官僚・技術者を養成、産業も本当の企業家精神を持つイノベーターを養成する

          1936年生れの現役起業家・三輪晴治さんのレポート掲載始めます。

          三輪さんレポート ニャンが心の中で勝手にお師匠様と呼んでいる方は、三輪晴治氏。 三輪さんは今年88歳になられる現役起業家で、経済著書もある文筆家で、大学の非常勤講師や客員教授を務められた研究者でもあるという、ニャンから見たらちょっと人間離れしている方です。そのうえ、趣味の油絵は銀座で個展を開くほどの腕前。タイトルの絵も三輪さんが描いた絵です。 三輪さんは以前から「日本のお役に立つために」と、政治経済や経済歴史に関するレポートをメール配信しています。それは学者やアナリスト

          1936年生れの現役起業家・三輪晴治さんのレポート掲載始めます。

          円安が引き起こす格差拡大・分断社会。円安を見る政府の視点に疑問。

          今回の投稿記事について、ニャンのお師匠様(三輪晴治さん)からコメントをいただきました。ニャンひとりだけで読んではもったいない内容だったので、ここに掲載いたします。 円安の問題はなかなか複雑な問題ですね。 何でもそうですが、物事をどのくらいの高さから見るかによります。 殆どの新聞記事はその時の為政者の利害という低い高さから見ています。 真の民主主義社会における見方は、国民が豊かになるのか、貧乏になるのかという、かなり高い視点から見る必要があると思います。 その場合でも、ある

          円安が引き起こす格差拡大・分断社会。円安を見る政府の視点に疑問。

          円安は超低金利と国債問題が原因だと思う。解決策はあるの?

          円安の原因と影響について、できるだけ簡単にまとめてみました。 円安が進行する原因根本的には、日銀の「超低金利」と「緩和政策の続行」によって、米ドルなどの外国通貨と円に非常に大きな「金利差」ができることが原因です。 直接的な原因としては、大きな「金利差」によって円売りが誘発されることです。 ・円キャリートレード ・外国人が日本株を買う際の為替リスク対策としてのリスクヘッジ円売り ・日本人が新NISAなどで外国株を買って支払いする際に発生する円売り では、なぜ日本政府と日

          円安は超低金利と国債問題が原因だと思う。解決策はあるの?

          円安、調べてみました。調べれば調べるほど恐ろしくなりました。

          先日の「外国人旅行客と円安」記事の中で書いた「円安が進んでいる理由・原因」に抜けがあることに気付きました。ただ、その理由はちょっと難しくて、ニャンのような素人に説明できるかどうか自信はありませんがやってみます。もし間違えていたらごめんなさい。 前回の記事では、円安が進んでいる理由を次のように書きました。 上記に抜けていたのは「国債問題」です。 日本政府と日銀の国債問題国債と金利との関係について簡単におさらいをしておきます。 1.利上げによって日銀の国債含み損が膨らむ。

          円安、調べてみました。調べれば調べるほど恐ろしくなりました。

          素直に喜べないインバウンド

          フィリピンより安い旅費と食費、日本人の出稼ぎ売春 北の丸公園と明治神宮の森へ新緑を見に行ってきました。 外国人旅行客が多くて驚きました。誇張ではなく、日本人より外国人が圧倒的に多かったのです。 今週、円は153円を超えて34年前の水準まで安くなりました。ネットニュースでは、フィリピン人旅行客の「日本はフィリピンより旅費も食費も安い」というコメントが掲載されていました。 先日、謀テレビ局の朝の番組では、日本人女性の出稼ぎ売春を特集していました。 ホストに強要されたという特

          素直に喜べないインバウンド

          戦争PRするおぞましい現実

          今回の読書ノートは「戦争広告 代理店」です。 ここ数年、ロシア・ウクライナ戦争、イスラエルのガザ侵攻、台湾・中国問題などで、日本でも戦争に関する報道が増えました。テレビで見る報道に疑問を持っていたとき、「戦争広告 代理店」というショッキングなタイトルを目にして読んでみようと思いました。 この本は絶版になっており書店から購入することができませんでした。近所の図書館で貸出予約をしましたが、順番が回ってくるまでなんと1年近くも待ちました。 日本もいつ巻き込まれるかわからない不穏な

          戦争PRするおぞましい現実

          日米戦争はなぜ始まったか:どうしても戦争をしたい人達がいたから

          邦訳されたこの本には「日米戦争はなぜ始まったか」という副題がつけられています。副題に対し、「どうしても戦争をしたい人たちがいたからではないか」が自分なりに考えた解答でした。この解答では及第点は取れないことでしょうが・・・。 どうしても日米戦争を始めたい人たちは、アメリカにも、日本にも、イギリスにも、ソ連にもいて、しかも権力を持っている人たちだったと思います。 この本は、一般国民がいくら戦争回避を望んでも戦争反対をしても、権力者が「戦争をする」と心に決めて行動したら国民には

          日米戦争はなぜ始まったか:どうしても戦争をしたい人達がいたから

          ルーズベルト大統領が覇権国家へと変えたアメリカを、トランプ氏が孤立主義国家へ戻す?

          最近、「もしトラのリスク」というのをテレビで観ました。「もしトラ」とは、トランプ氏が次期大統領戦で再選される可能性が高まったことに対して「もし、トランプ氏が次期大統領に再選された場合、ヨーロッパ西側諸国と日本はどんな困った事態になるか」という議論です。 2026年にはアメリカ建国250周年になるそうです。 アメリカは建国から第二次世界大戦までの約170年間、「孤立主義」でした。孤立主義とはアメリカ単独主義と戦争回避、つまり他国と同盟を結んだりしないで単独で自国を守り、他国

          ルーズベルト大統領が覇権国家へと変えたアメリカを、トランプ氏が孤立主義国家へ戻す?