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1936年生れの現役起業家・三輪晴治さんのレポート掲載始めます。

三輪さんレポート

ニャンが心の中で勝手にお師匠様と呼んでいる方は、三輪晴治氏。

三輪さんは今年88歳になられる現役起業家で、経済著書もある文筆家で、大学の非常勤講師や客員教授を務められた研究者でもあるという、ニャンから見たらちょっと人間離れしている方です。そのうえ、趣味の油絵は銀座で個展を開くほどの腕前。タイトルの絵も三輪さんが描いた絵です。

三輪さんは以前から「日本のお役に立つために」と、政治経済や経済歴史に関するレポートをメール配信しています。それは学者やアナリストのように机上の論理に収ってはおりません。基礎的な経済学をベースにしながらも、ご自身が非常に長い間、世界で闘ってきた実際の経験に基づいた「リアル政治経済」であり、「後世の日本人のために」という高い視点からの提言が数多く盛り込まれています。

また、現在でもアメリカに2つの会社を共同創設しておられるほどアメリカ事情・実態に精通されています。
「三輪さん、いったいこの情報はどこから仕入れたのですか?」とツッコミたくなるようなおもしろい話もあります。

これまでは三輪さんがメールアドレスをご存じの人達だけがそのレポートを読むことができました。でも、「それだけではもったいない」と、ずっと思っていました。今回、一人でも多くの人が読める機会を作りたいと思い、三輪さんにお伺いをして、ニャンがnote掲載させてもらうことに致しました。

過去にまで遡ると膨大な量になるので過去のレポートは割愛し、4月から配信される新しいレポ-トを掲載していく予定です。

三輪晴治さん経歴

1936年 山口県長門市生まれ
1960年 九州大学経済学部卒業
    東プレ(株)入社。同社取締役、東プレR&D(株)常務取締役
1989年 クラウン(株)常務取締役
1990年 テラダイン(株)理事
1995年 ケイデンス・デザイン・システムズ(株)代表取締役社長
1999年 マグマ・デザイン・ジャパン社長(2003年ナスダック上場)
2005年 イーエイシック・ジャパン社長
2013年 ベイサンド・ジャパン社長
2024年現在 Atmosense Inc 取締役
      ASA Microsystems Inc 取締役

注目すべきは、1999年以降は数々のスタートアップ会社の共同創業者となり、自ら「起業」と「イノベーション」を実現してこられたことです。全てアメリカでの起業であり、そこからの経験と実績、知見と知識をも持つ日本人はそうそういないと思います。

大学教職歴

法政大学経営学部非常勤講師
四国大学客員教授

主著

「アメリカの自動車」(日経新書、1988年)
「創造的破壊」   (中公新書、1978年)
「アメリカの底力」 (毎日新聞社、1988年)
「日本の半導体・自動車産業は復権するか」(工業調査会、1999年)
「日本経済再生論 ディスラプティブ・イノベーションへの道」
          (文眞堂、2013年)

【補足:三輪さんが働いてきた会社説明】

三輪さんが働いてこられた会社はいずれも生産財(産業財)分野なので、多くの方には馴染みのない会社ばかりだと思いますので、簡単に紹介いたします。

【東プレ株式会社】
1935年に自動車用プレス部品の製造開発メーカーとしてスタート。自動車の骨格などの自動車プレス部品、食材などを安全にお届けする冷凍冷蔵車、暮らしを快適にする空調システム製品、IT社会に欠かせない電子機器製品などを手掛けるメーカーです。(東プレ(株)webサイトより)

【テラダイン株式会社】
世界最大のエレクトロニクス産業向け自動試験装置(ATE)メーカーです。特に半導体テスターにおいては、日本でアドバンテストと並ぶ2強です。

【ケイデンス・デザイン・システムズ】
チップ、ボート、システムに至る電子製品の設計ソフトの会社です。半導体のCADソフトと言ったほうがご存じの方が多いと思いす。アメリカが中国に対して行っている先端半導体設計EDAツール(CADソフト)の規制対象です。

【マグマ・デザイン・ジャパン】
スタートアップ企業をナスダック上場させました。

【Atmosense Inc(アトモセンス)】
ガスセンサーのスタートアップ会社です。
センサー金属を合成するというナノテクノロジー技術やMEMSを使ってセンサーを開発しています。小型機器に組み込み可能なので、工場や室内の有害ガスなどをどこででもオンサイトでの計測が可能になります。

【ASA Microsystems Inc(アサ・マイクロシステムズ)】
プロセッサー開発のスタートアップ会社です。
データ処理と計算量が多いLSIは消費電力が大きくなるため、AI用などのLSIでは「超低消費電力」が課題であり必須となっています。アサ・マイクロシステムズではアーキテクチャレベルでの工夫をこらした低消費電力プロセッサーやAI用のベクタープロセッサーなどの設計開発をしています。