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想い徒然(言の葉 彩々)/創作 時々リアル

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このひとひらにありったけの想いをこめて、 拙い言葉を綴りました。 小説であったりドラマであったり 時々リアルな、 その時感じたままを.。.:*♡とりどりに。 ★17歳から書き溜め…
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#poem

真夏のシルエット

真夏のシルエット

人を愛することも
未来への夢を見ることも
知らなかった あの頃

夕暮れの砂浜で
君を見たんだ

目の端に残ったシルエット

すれ違いざま 突き抜けるインスピレーション

いつの間にか 微笑むことを覚え
いつの間にか
そこにいるのが当たり前になった

眠らない街の
騒めきに 背を向けて
いつも 二人
星降る浜辺にいたね

並んで歩く足跡すらも
残してはくれない
砂浜に寄せ来る 波と
遠く 雨

もっとみる

あぁ…それは ね
とても
心地よい風が吹いたから
心の窓を
ほんの少し開けて
空を仰いでみただけ…
ただ
それだけなの

ためいき

ためいき

夕闇が そこまで来て
私の影を伸ばしていた光が山に隠れた

フと呟くように 呼んでみたけど
返って来るのは
涙が心をつたう音

待っていたかのように降り始めた雨

洋服を選ぶことも 眉を引くことも
髪を気にすることも
爪を元気色に染めることも

もう ない

路面の水を蹴散らすような
タイヤの跡が
降りしきる雨に掻き消され

ヘッドライトの灯りさえ
待たなくなった

昨日も 今日も
一人には もう

もっとみる
万華の海よ

万華の海よ

紺碧の海に キラキラ

色とりどりに

散りばめられた 光の子らは

寄せる波ごとに

追う刻ごとに

コロコロとよく笑う

それは

まるで万華鏡

さよならの夏

さよならの夏

夏往きて 砂浜に
二つ並んだ想い出の
夢の足跡 テン テン テン波は無情に消して行く

次のない 束の間の
恋だと言うのでしょうか

それとも それとも ただ面影を
消したい自分の願いでしょうか

風に聞いても 知らんぷり

あの日のあなたと私が
ほら そこに居るのに

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2019.夏 / 画像 : 2018琵琶湖