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東京で出会った先生に俳優の世界へ導かれた僕は、夢に向かって大きく羽ばたき始めた。
僕は高校一年生の夏休みに、初めて東京へ行きました。
東京へ来た目的は、将来的にやりたかったCGが体験できる学校の、オープンキャンパスに行くためでした。
そしていよいよ、初めてのCG体験をすることなりました。
1.オープンキャンパス
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56736344/picture_pc_f82ebb0735c8a7dbab095005795495cb.jpg?width=800)
僕がオープンキャンパスに行ったのは、東京ビジュアルアーツという専門学校でした。
受付に行ったところ、同じ参加者は高校三年生ばかりでした。
「オープンキャンパスは高校3年生になって受けるもの」という常識も知らなかった僕は、参加者の中で唯一の高校一年生でした。
しかも髪色は茶髪で、少し目立っていたかもしれません。
体験コースは映像コースと俳優コースの2種類ありました。
僕は映像コースでCGが体験できることにウキウキしていました。
しかし、とある先生に声をかけられました。
君は俳優コースじゃないのかい
「なんで!?というか誰?」と思いながら、僕は「違います」と答えました。
「なんでだろう・・・」
気になりながらも、CG体験に向かいました。
2.初めてのCG体験
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56736399/picture_pc_1dfa8ac71e91af662dc554e006a0886c.jpg?width=800)
念願のCG体験が始まりました。
CGに関する説明を受けた時に、気になる点がありました。
内容はうろ覚えですが、こんな説明を受けました。
例えば、学校の絵をCGで作るとします。
この絵の、すべてを作るわけではありません。
一人が校舎を描き、ほかの人が空を描き、またほかの人が地面を描きます。
多くの人が協力し、一つの絵ができます。
「え!?この絵全部作るんじゃないの!?」
僕は正直なところ、イメージしていた仕事と違うと思いました。
僕は映画の中で、CGが描かれる場面を見て、これを全部作れる人になりたいと思っていました。
「これ、僕が作ったんだぞ」と、言ってみたいと思っていました。
でも実際のところは、僕が作るCGは一部で、何人かで協力して一つの絵ができる。
それでは、自分が何を作ったか、パッと見て分からないなと思いました。
「なんか、思ってたのと違う・・・。」
そう感じてしまって、僕のCGに対する意欲が無くなってしまいました。
3.俳優コースの先生
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56736613/picture_pc_c77c2dac39e8e9c4d95766abbee50dd9.jpg?width=800)
一日の体験の中で、僕に声をかけてきた俳優コースの先生は、何度も僕に声をかけてきました。
君は絶対俳優コースだよ
「いやなんで!?」と思いながら、心の中では「俳優に向いている」と言われていることが分かり、嬉しく感じていました。
その先生は、東京で俳優関連の仕事をしている人でした。
さらに今回のオープンキャンパスの責任者だったようで、最終的にその先生から、体験終了証を受け取りました。
4.帰り道
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56737025/picture_pc_9d5e9bca8327a476638686beeda7df10.jpg?width=800)
オープンキャンパスが終わり、僕は岡山に帰る道のりの中で、いろんなことを考えていました。
「俳優なんて、考えたこともなかった」
僕は映画を見て、本当は映画の主人公に憧れていました。
でも、これまでの人生を振り返ると、口が滑っても「俳優になりたい」なんて言えませんでした。
それから誰も知り合いがいない高校に入学し高校デビューし、これまでの人生、これまでのキャラクターは、いくらでも変えられると思いました。
丘の上から街を見下ろし、あの地平線の向こうに行きたいなと思いました。
まだ15歳なのに、まだあと何十年も生きるのに、これまでの経験から消極的になっていたことに気づきました。
僕が映画の主人公だったら、ここは一歩踏み出す時だなと思いました。
「一度っきりの人生、失敗してもいいから、思いっきりチャレンジしたい!」
そう思い、俳優を目指すことを決意しました。
5.まとめ
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56722264/picture_pc_0afe8738736393c6d0a072d5a28d3556.jpg?width=800)
その当時の写真は、今でも大切にしています。
真ん中が僕で、向かって右側にいる黄色いネクタイをした人が、僕を俳優の世界へ導いた先生です。
オープンキャンパス以来会っていないので、一体誰だったのか、未だに分かりません。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56722280/picture_pc_7832e666dbd7a8d7925728de7f9ffe9f.jpg?width=800)
もしこの記事をあの時の先生が見てくれて、また会うことができたら、僕の夢に向かった背中押しをしてくださり、ありがとうございますと感謝を伝えたいです。
人の人生は、出来事の連続。
どんな出来事を経験するかで、人生は大きく変わりますね。
話の続きは、また次回お話しようと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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