華麗なる高校デビューを果たし、僕の人生は大きく前進しはじめた。
コンプレックスの塊だった僕は、自分を変えるために、誰も知り合いがいない高校に進学しました。
結果的に進路をミスってしまいましたが、僕はせっかくの高校生活を楽しむことにしました。
才色兼備の姉と人気者の妹
中学校まで地味な日々を送っていた僕に対して、才色兼備の姉と、向かう所敵なしの妹は人気者で、華やかな中学校生活を送っていました。
美女姉妹に挟まれた僕は、コンプレックスの化身となっていました。
そんな僕を見かねた姉と妹は、僕の改造計画を始めました。
「美容室!?」
髪を切るときは、近所の床屋に行って、スポーツ刈りにしてもらうことがお決まりだった僕にとって、美容室は女子が行くところだと思っていました。
抵抗がありながらも、一歩踏み出すきっかけになったのは、電車通学になって出会った他校の子への恋心でした。
他校のあの子を振り向かせたい一心で、僕は美容室に行くことを決めました。
初めての美容室
美容室に行って、姉から言われた通り、「カッコよくしてください」とスタイリストさんへ伝えました。
美容師さんは僕の頭を触りながら、色々とアドバイスをくれました。
「え!そうなの?」
僕は元々天然パーマで、髪を伸ばすとアフロヘアーになると思い込んでいたので、髪を伸ばしたことがありませんでした。
美容師さんにすべてを託し、髪を伸ばすことを前提として、カットしてもらいました。
僕の髪型はおしゃれショートカットになり、美容師さんがワックスを使って髪型を整えてくれました。
「おお!新しい!」
僕は新しい自分に生まれ変わった気持ちでワクワクしていました。
そして美容師さんは、この髪型を再現するために「ワックスの使い方」について、レクチャーしてくれました。
僕は毎日家で練習して、ヘアカタログを買って勉強して、ワックスの付け方をマスターしました。
縮毛矯正
伸び始めた僕の髪は、やはり天パを発揮し、くるくるしてスタイリングが上手くできなくなりました。
次のステップとして、美容師さんはこんなことを言いました。
美容師さんの言うことは「はい!Yes!ごもっとも」状態だった僕は、言われるがままに、縮毛矯正をしました。
すると、フェイスラインがきれいに仕上がり、ミディアムヘアくらいの長さになってきました。
夏休みに入り
少しずつ髪が伸び始めた僕を見て、姉と妹はこんなことを言いました。
「マジか!」
髪を染めるなんて、ヤンキーのやることだと思っていました。
高校一年生の夏休みの間だけ、髪を染めることにしました。
お風呂場でカラーリングを行い、茶色に染まった髪は、太陽の日を浴びると赤茶色に光っていました。
「かっこいい・・・」
ジュノンボーイが流行っていた当時、僕は小池徹平くんを意識したヘアスタイルに仕上がりました。
最後にまゆげも整え、僕は中学校時代の友達から気づかれないレベルの風貌となり、高校デビューを果たしました。
まとめ
中学校までスポーツ刈りで、えなりかずきさんのような見た目だった僕は、イメチェンし小池徹平さんのようになりました。
大袈裟のように聞こえるかもしれませんが、本当の話です。
当時の写真を見たい人は、直接お会いする機会があればお見せします。
通学電車ですれ違う他校の女の子を振り向かせたい一心で、僕は華麗なる高校デビューを果たしましたが、呆気なく振られてしまいました。
その代わり今までにない自分を手に入れることができ、彼女もできて、新しい自分を手に入れました。
続きはまた次回、お話しようと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?