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キツネたちの肖像

人間の顔はみんな違って個性があるように、動物もそうなんだと、64匹のキツネたちの顔写真を見て思いました。

撮影したオランダ人の R. レモンドさんは、かつてほぼ年中無休でコンピューターを見つめるウェブデザイナーでしたが、ある時、新鮮な空気と自然をすっかり忘れていることに気づきました。

それはまずい、新しいことに挑戦しようと、子供の頃に好きだったおとぎ話に出てくるアカギツネをカメラかついで撮りに出かけることにしたのです。

以来キツネたちに魅了され、ストーカーのごとく10年以上も追い続けてきました。

彼女のHP上のたくさんの魅力的なキツネ画像とその物語をここで全部ご紹介できないのが残念ですが___

たぶんこんな気持ちで撮影したのだろうなぁ~と私は勝手に解釈しつつレモンドさんの作品を紹介してまいります。

64匹のキツネたちの肖像

初めて出会った時、きみはとても小さくてあまりにも可愛らしくて、写真を撮ることさえできなかった。

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あなたは未知の生き物。顔に雪玉。自然とコミュニケーションする美しい生きもの。

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見ためだけでなく、あなたは実際に異なっているということに私はすぐに気がついた。

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きみはそれほど速くは成長しなかった。兄弟たちは未知の人間から賢く距離を保っていたが、きみは勇敢にも私の足元を通り過ぎ歩いていった。

その時、思っていたよりもきみは小さいと気がついたんだ。

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巣窟の近くで何時間も独り座って待った。そこは雨がよく降り、汚れてねっとりして寒い湿地だった。

いったい私はこんなところで何をしているのかと自問しつつ待ち続けた。あなたが突然現れるまで。

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あなたが現れると雨はすぐにやみ、太陽が差し込んだ。あなたは静かに近くに来ることもあれば、遠くから私を見ていることもあった。何を考えていたの? まったく見当がつかない!

そよ風が嬉しい顔だ。

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どうすればこれら50匹以上ものキツネを区別できるのかと訊かれたら、人間が50人以上いても混同しないのと同じだと答えるだろう。どのキツネも独自の顔を持ち、性格もちがうのだから。

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茶色い目、黄金色の目、かわいい小さな眉毛、長いひげ、美しいアイライン、驚くほど白い頬などなど。

さらに異なる性格が、彼らの顔に表れているのだ。人懐っこいのや不機嫌なヤツ。巧妙だったり不器用だつたり、大半は恥ずかしがり屋だが大胆不敵なのもいる。

きみは鳥小屋をじっと見つめて計画を立てているのにちがいない。

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まれにだが、ユーモアのセンスを持っているようなキツネだっている・・あくまでも推測だけどね。

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そして、平らな鼻と丸い耳、ふわふわした丸い体を持って生まれ来る子ぎつねたちは、私を見て目を細める。私も同じことをする!!!

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キツネはただのキツネだと、まだ思いますか。128の美しい目をよ~く見てもう一度考えてみてください。

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https://www.roeselienraimond.com/

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