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ヨーロッパのお城に住む・その2

ユリアがなぜこの城に2年間住めたかというと、住むことと引き換えにリフォームを申し出たからです。城は生活にあまり適しておらず改修が必要だったので、所有者は同意しました。

引っ越し当時、城は中世の時のままでした。たとえば、内部は木材を貼って暖かくする必要があり、水道はありませんでした。

台所の食器棚など、家具はどれもユリア夫婦が作りました。

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このベッドも作りました。重量は400kg、木製です。

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城にはユリアの6匹の飼い猫もいて、これはそのうちの1匹です

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実際には猫たちが城の王族で、ユリアと夫である人間を召使いとしているようなものです。

所有者の森から切ってきたクリスマスツリーを、猫たちは大好きでした。

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冬はかなり寒くなり、唯一暖かい場所は大きなカマドなので、ユリアと猫たちはそこで過ごしました。家の中の温度は8℃まで下がりました。毎週、灰は60リットルまで積み上がりました。

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夏もひどいもので城の温度は40℃に達することもあり、ロシアの出身であっても居間でのこうした温度に慣れるのは大変でした。室温を制御できないのが中世の城に住む難点の1つでした。

他に大変だったのは、冷水でシャワーを浴びたり洗うこと。また、お城は森の奥深くにあるので、様々な動物など招かれざる客と出会うこともありました。

しかし、ユリアはこの経験がその後の生活の備えになったと信じており、飲料水や熱や電気は当然あるものだとは考えません。彼女は頭上に屋根があることに感謝し、「それが必要なものの90%です。あとは慣れです。」と言う。

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https://imgur.com/gallery/6jeptlR 出典 


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