私立vs公立

※注意
今回も私の両親と義理の両親は読まないで下さい。気分を害しては困るし、そういう趣旨で書いているわけではないので。

(以下、本文スタート)
小学校を私立に行かせるか、公立に行かせるか、結構親によって意見が分かれるところだと思う。

うちの親は、私立の方が質の良い?レベルの高い?素行の良い?友人が出来るはずだし、高いレベルの教育が受けられるはずだと考え、私を私立に行かせた。

何校か受験した小学校の中で、青学初等部に決めたのは。母いわく「『どこの学校行きたいの?』と幼稚園児の私に聞き、私が『僕はね、大学までエスカレーター式に行ける学校に行きたい』と言ったから」というから、笑う。(というか、気持ち悪いわ、そんな幼稚園児。苦笑)

明らかに親の意思で、子供をどこに行かせたいか、どういう教育環境で過ごさせたいか、というのが顕著に反映されるのが、小学校受験だと思う。(なんなら、中学受験もそうよね)

しかも、せっかくそのエスカレーター式の学校に入ったにも関わらず、小学校3年生くらいのときに、今度は私の父が「健、お前このまま青学で大学まで行っちゃダメだぞ。どこかで受験して早慶くらい出ないと。」と言って、小3から塾に行かせられたのだから、笑う。(親は何したいねん。苦笑)
 
中学受験は芽が出ず受験しなかったが、中学時代に塾でも良い成績がとれて、高校受験で晴れて慶應義塾高校へ行き、そして大学は法学部法律学科という文系の最高峰に行き。(そこまでは親の希望プラン通り!)

そして法学部法律学科ということは、もちろん将来は弁護士だよね、国際弁護士も良いよね、ダブルスクール(弁護士試験に受かるための塾)でも行く?と親に勧められたが、そこは断固拒否。(法律嫌いだった)

そして就職活動をして、慶應だしどこか受かるだろうと思って、あらゆる分野の上位3企業くらいを受けて、ほぼ全滅し。笑

なんとか拾ってもらった資生堂に入社し、18年くらい芽が出ない(=全然出世しない)日々を過ごしてきた。(その分、営業、法務、組合、デジタルと色んな仕事させてもらったけど)

40になって今更、出世なんてどうでも良い。(もちろん、仕事した分はお金はもらうし、管理職手前の最高峰のレベルにはなりたいし、なれると思ってる)

でも、管理職にはなりたくない。

彼らはいつも忙しそうで余裕が無さそうで、楽しくなさそうだから。そして管理職になったほうが、組合員でいるよりも、思ったことが言えない、そんな政治の世界で、誰に気に入られるか、誰につくかが大事な世界なんて、まっぴらだ。

だから、息子にはそんな「いい学校入って、いい会社入って、出世を目指す人生」なんて絶対に送ってほしくない。

仮に「どこから人生やり直したい?」と聞かれたら、迷わず、あの塾に行って、受験生活を始めた小学校3年生から、と答える。

そして受験に縛られず、良い学校や会社なんて行かなくて良いから、自分が好きなことに向き合い、どうやってその分野でお金を稼ぐことが出来るかつきつめたい。

それくらい、私はアンチ受験派である。
(極端なのかもしれないけどね。笑)

もちろん、いい学校入ったほうが、未だに日本では就職活動は有利なんだろうし。人生の選択肢は多少広がるかもしれない。

でもね、それは、自分が何をやりたいか、ということが明確に合った場合において、慶応行ってた方が、大企業も中小企業も選べるし、なんなら珍しいかもだけど、シェフとかデザイナーになることだって出来るという意味であって。それは確かにそうだけど。

いつかやりたいことが見つかるだろう、だから、とりあえず慶応行っておけ、というのは、だいぶ上手くモチベーションコントロールをしながら、受験する意義を考えつつ、そして、同時並行で一番重要な「 人生で何をやりたいか」に向き合い続けなければいけない。そのガイドを大人が寄り添って出来るなら、まぁ意味はあるのかもしれない。

でも。

今は良い会社(=大会社)だって、いつ潰れてもおかしくない時代。

自分で小さい頃から、何が好きか向き合い、それを仕事にするってどういうことなんだろう?と考え、実際にその人たちに会いに行き、本当になりたいと思ったら、どういう勉強が必要で。そのためにはどこで何を学んたらいいのだろう?いまこのテスト勉強やってることは意味あるのかな?とか考え、トライ・アンド・エラーで、色んなことを試してみるとしたら。

受験戦争なんてやってる暇あるのかな?と思うけど。

むしろ、興味ある分野で、どういうビジネスモデルでお金がもらえていて、その顧客が感じてる価値は何で、競合はどこで、どうやってそこで勝っていく?ということを、小さい頃から考え、学んだほうが、起業家精神は養えるよね。

場面は少し変わり。

先日自治会でお餅つきのイベントがあって。
そこでご近所さんと話してたら。

今度の゙4月に小学校に入る娘さんの小学校を私立にするか公立にするかで、奥さんと旦那さんで大揉めに揉め、そして、一旦私立に入学金を払ったものの、思い直して、公立に切り替えた親子の話を聞いていて。

未だに受験戦争は無くなってなくて。
親はより良い教育環境で過ごさせたいのだな。そして私立に謎の幻想(私立に行かせればあとは大丈夫)をもってる気がするし。何ならそれを煽って、塾ビジネスとかが儲かってるんだよな、と思うと。

日本の子どもたちを取り巻く教育環境や、そこに依存したい親たちの意向、そしてそれに振り回される子どもたち、という構図に、少しウンザリしたりする。

今息子を公立に行かせてみて良いなと思うのは以下のような点がある。
・そもそも公立の教育に期待しない自分がいる(笑)。なので、学校教育は漢字や計算といった基礎勉強を教えてもらう、という意味と、色んな友人と時間を過ごし、コミュニケーション能力を磨く場だと割り切っていること。
・学校教育以上に家庭教育が大事、と妻と共通認識をもてており、学校を補完する意味合いで、ボーイスカウト等を活用できていること。または、学校では出来ない体験をさせようと家庭でも色々試みていること。
・学校は学校で、子ども同士のコミュニティが出来つつあり、放課後や休みの日など、それぞれの家を行き来したりして、少しずつ家族での過ごし方から、友人との過ごし方の方が楽しいと思えるようになってきていること(私立だと家同士が遠いので休日に友人と遊ぶのも親を介する必要あるなどハードルが高い)
・とはいえ、家が安心して過ごせる場所であり、ちゃんと自分のことを褒めてくれ、あるいは叱ってくれ、成長を見てくれる親がいる場所になっていること。(どちらかが必ず18時には家にいてご飯を作り一緒に食べて、お風呂に入って、絵本を読んだり、話を聞いたりしてる)
・親がPTAや自治会等の地域社会活動をする中で、子供もその親の背中を見て、「どういう課題意識で何を誰とやろうとしているのか」を見て育ってくれていること
・ご近所さんともお付き合いがあるので、コレクティブハウスにいた時程ではないが、程よい距離感で交流があり、親以外とのコミュニケーションがあること
等があるかなー。

ちゃんと子供も親も地域に根ざして、コミュニティ作りをしようとしていることが前提にはあるけど。

遠い私立に行かせて、良い?教育環境を高い金払って受けなくとも、公立に行かせて、しっかり親が子供の家庭教育にコミットする(別にスパルタでしごくわけじゃないよ。笑)ならば、全然公立で充分じゃない?と思うのだ。

むしろ、地域でちゃんと働いて、ちゃんと遊んで、ちゃんと楽しんで生きてる大人と、子どもたちの接点を作ってあげることができれば、私立以上に良い教育環境が出来るんじゃないかなーなんて思っていて。

なので、その面白おかしくそして真面目に生きてる大人たちと子どもたちとの接点作りを、PTAで出来たらいいなーと思っていて。

今色々作戦を練っているところ。
5月にPTA総会( 昨年度活動報告と今年度活動計画)をやるので、そこに向けて、「そこまで変わるか、PTA活動!?」と言われる、計画と活動案を作ってやる!笑

頑張るぞ!

以上







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