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なぜわかってもらえないのか理解できてなかった新人時代〜内定者への手紙〜vol.2を読んで

はじめに

こんにちは。ヨシミツダです。
月に一度発売される内定者への手紙 vol.2が2021年2月25日に発売になりました。
今回の巻を読んで、新人の頃感じていたことを思い出したので紹介したいと思います。

先月発売された内定者への手紙のvol.1の紹介記事はこちらです。

この内定者の手紙は文字通り、作者の北野唯我さんが5人の内定者を意識して書いた本ですが、私は完全に自分の仕事のやり方を見直すために参考にしています。
紹介されていることは仕事術的なノウハウですが、職種、年代に関係なく役に立つことは間違いないです。

新人時代に陥っていた失敗

今回2章を読み進めていて思い出したのは、自分が新人時代よく陥っていたコミュニケーション上での失敗です。

新人時代、私は営業技術職で毎日日報を提出していました。その時に陥っていたのが、ダラダラと長文を書いてしまったり、事実と解釈がいったりきたりする文書でした。
わかりにくいと上司に指摘される度に、「ものわかりの悪い人だな。」と心の中で感じたりしていました。しばらくして、そういった文書を自分が受け取るようになり、はじめて質の悪い仕事をしていたのだと、後悔して改善に努めたことを覚えています。

解釈にこそ価値がある

事実と解釈が分かれても、そこからが本番で解釈の仕方に個人差がでます。

解釈が受け取る人とずれることもありました。
スタンスがはっきりしておらず、今思えばダラダラとした説明になっていたと思います。

このような状態を「解釈迷子の罠」という言葉で本書では説明しています。GBNの解釈という対策が紹介されているので、ぜひ本書を読んでみて下さい。

また、解釈の幅を広げるにはTop 1%の人と働く必要があると本書に記載されています。仕事ができる人と働くことで、視座を高めることができるからです。私の場合、2社目に転職して間もない頃、マネージャーの方に近いポジションで仕事をすることがあり、その時に社内の技術専門職や、他部門のマネージャー、事業部長の近くで仕事をすることで、視座が上がった気がしますが、今思えば、たまたまいた環境が良かっただけでした。意図的に仕事ができる人に近づいて、自分の解釈の幅を広げる努力は必要だと思います。

解釈の幅に関連して、特に自分自身の評価とまわりからの自分の評価が乖離する場合、ベストな仕事がなんなのかわからずに仕事をしている可能性があります。30歳をすぎてこのような状態の方はかなりまずいです。いわゆる「井の中の蛙」になってしまっている可能性があります。本書では三水準の法則という、現在地の把握方法が紹介されているので参考にしてみて下さい。

正論で人は動かない

言われると当たり前なんですが、解釈で正しいことを言っていても人は動いてくれないことが多々あります。私も新規商品を立ち上げようとした時に、関係者になかなか気持ちが伝わらず悩むことが多かったです。私の場合、相手目線の共通の感情を配慮したり、言語化することがうまくできていませんでした。そのため、最後の一押しがたりずに、プロジェクトがペンディングになってしまった苦い思い出があります。
本書では「共感量不足の罠」として紹介されています。

このように本書では失敗しがちなところで、誰もが必ず使える有用なビジネススキルが紹介されています。250円という雑誌のような価格で購入できるのはかなり費用対効果高いですし、若い人にできるだけ早く読んで欲しい本です。というのが、上記に書いたことについてあちこちにぶつかりながら自分がきちんと意識してできるようになったのは、30代に近い頃だったかと思います。本書のような内容をきちんと教えてくれる先輩はいませんでしたし、先輩達もできているとは言い難いことが多かったように思います。だからこそ、このような本を若くして読める方は運がいいと感じます。

これからの「内定者への手紙」について

内定者の手紙ですが、予定よりかなり早く10000ダウンロードを達成しました。
これはかなり凄いと思います。第5章まで発売予定ですが、5巻まで発売する前に目標の30000ダウンロードが達成できるかもしれません。
著名な編集者の方や、デザイナーの方がいることと、なにより北野さんのコンテンツ力が秀逸なことも好調な理由だと思うのですが、オンラインサロンteam SHOWSの人達の影響力もかなり働いている気がします。正規の出版社でも、デジタルでここまで動けるかどうか。もちろんフルコミットな人ばかりではありませんが、それでも数十人の人がオンラインで動いており、内定者の手紙を読んでサロンに入会してくれるなどの副次的な効果もでています。

アメリカではデジタルでの1ドルブックの流れが始まっているらしいのですが、日本でも良質なコンテンツをどう作るのかという課題はあるものの「内定者の手紙」をきっかけに数百円のちょっとしたデジタル本ブームがきそうな気がします。そんな予感がして、これからのことが楽しみです。

ではまた。

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