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嗚呼素晴らしきバンギャと云ふ生物

こんにちは。みつまめです。
先日フォロワーさんのとある記事で、コメント欄が大変素敵な事になりまして。

私について「芯の通ったオトナの女性、というイメージ」と勿体なさすぎるくらいのコメントを頂いてしまったのですが、私全くそんなことはなく…。
タイトルの通り、私は元バンギャです。それも、割とゴリゴリな。笑

私は『ギリ昭和』生まれ。
1990年代後半~2000年代前半に10代の多感な時期を過ごしました。
ちょうどV系界隈が全盛だった世代です。

全盛とはいえ、当時V系は世間一般には完全にイロモノ扱い。
バンギャはオタクと同じくらいスクールカースト下位に位置していました。
その反動か、似た趣味嗜好の人と出会うと急速に距離が縮まり、10年来の友人かのように打ち解けてしまい、好きなバンドや曲、メンバーについて、互いに熱く語り合ってしまうという習性があります。
(最近では趣味も多様化して、人の好きなものをからかう、ちゃかすといった風潮は薄れているように感じます。なので、10~20代くらいの方にはピンとこない感覚かもしれませんね)

人んちのコメント欄で勝手に盛り上がってしまうのも申し訳なく感じたので、ここはひとつ私もそれ系の記事を書いてみようと思い立った次第です。

完全にオバンギャホイホイです。
私のお馴染みさん完全置いてけぼりな記事ですが、我慢出来ませんでした。すみません。

当時よく聴いてたバンド名を挙げながら、関東の田舎在住バンギャの思い出話をします。
通りすがりの方でも、もし「この話分かるぞ?」「このバンド知ってるぞ?」と思った方や、「私のオススメも聴いてください!」な方は、ぜひお気軽にスキやコメント残してください。
コメント欄で私抜きで盛り上がって貰っても全然OKです!

※普段は略称で呼びまくってますが、一応全アーティスト正式名称で記載しました。
アルファベット表記が大文字⇔小文字、カタカナ⇔アルファベットと途中で変わるパターンも結構あるあるなので、一応年代ごとに書き分けました。
謎のこだわり。

バンギャの歴史は中学の同級生から

冒頭に書いたように、時はV系全盛。
私が中学生のころはGLAYやL'Arc~en~Cielがチャートの常連だった時代。
田舎の中学校でも、「どっち派か?」なんて話がクラスで交わされる程にはブームでした。
(私はどちらも大好きでしたが、強いて選べと言われるならラルク派でした)
あと、LUNA SEA、黒夢、Sads、PENICILLIN辺りはかなり有名になっていて、ドラマ主題歌なども担当していて。
音楽番組もたくさんあったので、自然と聴いていました。
ただ特定のバンドが好きとかではなく、ただ何となく好きだな、と思っていただけでした。

私がバンギャとして覚醒(?)したのは、中学の同級生がきっかけでした。
結構なオタクで、さらに当時にしては稀少な、自室にネット環境のあるPCを持っていました。
個人サイトを立ち上げ、夜な夜な趣味のチャットルームに出入りし、ペンタブを自在に使いこなして絵を描くような子でした。

その友達の家で遊んでいた時、「ネットで知り合った友達から借りた」というCDを聞かせて貰いました。
当時みつまめ14歳。
最初は「何だこの変な曲」と思ったものの不思議と心にひっかかる何かがありました。
よく分からないけど何か叫んでいる。(デスボイス)
その後にやってくる、綺麗でどこか切ないメロディと声。
その時はそのままCDを又借りして帰り、MDに録音。(時代…。笑)
繰り返し聴くうちにすっかりハマってしまいました。
中学生のお小遣いではろくにCDも買えないので、1枚のアルバムを録音したMDを、繰り返し聞き続けました。

それが私の、Dir en grayとの出会いでした。
(免疫なしでいきなりDirに行くとか。しかも初めて聞いた曲が『密と唾』とか。なかなかブッ飛んでるな…友達も、それにハマる私も。)

中3になると、我が家にもPCがやってきました。
これはしめたとばかりに私は、色んな掲示板や個人サイトを巡っては、コメントやメールで交流。
バンギャ界隈で何人かメル友が出来たのもこの頃。
もう本人の名前も忘れてしまったけど、この頃メル友から教えて貰ったのがRaphaelとPIERROTでした。
他にも教えてもらったけど、聴けたり、聴けなかったり、印象に残らなかったり。

中学生はお金がないし、レンタルしようにも田舎のレンタルショップにV系なんて置いてあるわけもないんですよね。
当然youtubeも無かったし。
何かしらの細いつてを辿って、やっとの思いで聴いたら全然好みじゃなくてガッカリ…なパターンも割と多く。

そもそもDirって当時のV系の中でもちょっと毛色が違うというか。
同世代バンドと交流するような感じも当時は出していなかったし、すでに対バンとかする規模でもなかったので、あまり似たような傾向のバンドも見つからず。
そんな事情もあり、ますますDirを偏愛するようになっていきました。

「橋」というものの存在を知ったのもこの頃。
いつか行ってみたいなぁと思っていました。

バンギャの宝庫で広がるV系の大海(高校時代)

高校生になって入った部活が、なんとバンギャの宝庫でして。
Janne Da Arc、Gackt(から遡ってMALICE MIZER)、L'Arc~en~Ciel、Plastic Treeは聞きまくっていました。
V系じゃないけど、T.M.Revolutionから入ってIcemanとかThe Seekerとか好きな子も居たし、GLAYの熱烈なファンもいた。
Psycho le Cému好きな子もいました。(私はあまり分からなかったけど)

高校生になって音楽雑誌を買うようになったので、そこで興味を持ったムック、蜉蝣、メリーの御三家にはがっつりハマりました。
Dué le quartz、baroque、cali≠gariとかも、ハマるまでは行かなかったけど好んで聴いていました。
手当たり次第に色々と聞いていた時代でした。

色々聴きはするけど、Dirは私の中では不動の1位。
ガチガチの「虜」でした。
インディーズまで遡ってシングル含めCDは全部買い。DVDも全部買い。ファンクラブにも入り。
ライブデビューも勿論Dir。
忘れもしない『鬼葬』のホールツアーでした。
その後各ライブツアーにつき1公演以上は行っていました。

学校帰りに制服のままライブとか、よくやってたな。
メイクして、ネクタイだけBA-TSUのとかに変えて、もしくはツアTに着替えて。ピアスじゃらじゃらにして。
靴下は黒ニーハイかボーダーのやつに履き替え。笑
時間がある時はゴスロリと姫ギャルの中間みたいな格好に着替えたり。
髪型は勿論ウルフ。(敏弥虜でした)

思い出してたらだんだん興奮してきました。
学生バンギャならではの楽しみ方ですね。
ライブ前に美しいコスプレのお姉さまに声掛けてもらって、大円陣に加わったりとか。楽しかったなぁ…。

バンギャでしたが、仲良くなった同級生がSpice Girls、Britney Spears、Destiny's Childが好きで。
その辺も興味本位ながら一通り聴いたりしました。
(カッコいいと思ったし、曲も嫌いではなかった) 

その子とは妙に気が合い、趣味は全然違うのに休日よく都内まで出て遊んでました。
止めとけばいいのに一緒にカラオケ行き、「みつまめの好きなやつはよく分かんない。爽やかなやつ歌いなよ。」とか言われてました。笑
あまりに言われるので、これなら…とAvril Lavigne(『Let go』あたりの)を歌って「ちょっと違うけどアヴリルならOK」と合格点貰いました。
彼女的には椎名林檎もCoccoも「ちょっと違う」のだそう。笑

とにかくV系(というかDir)を中心に過ごした高校時代でした。

なお「橋」については、中学の同級生の「ネットの友達」に連れていって貰いました。
確か高校に入学してすぐくらいの頃。
ところが「ネットの友達」がいたのが、かなりオタク色の強いグループでして。
あまりにマニアックすぎて話が合わず、「何だこんなもんか」と思ってしまい、通うことはありませんでした。

洋楽やJ-ROCK界隈に流れる大学時代

大学生になるととにかく講義が楽しくて。
教職課程も取っていたので、1日中大学に居るような状態でした。
さらに旅行が新たな趣味に加わる事で、V系からは若干遠ざかりました。

あと、当時のブームは「ネオビジュアル系」といわれる辺りに移っていたのですが、その界隈はあまりハマれるものがなく…。
その頃もずっと変わらず、追い続けていたのはDIRとムックくらいでした。

学生時代後半はバイト先がレンタルショップだった事や、元カレの影響もあり、洋楽や「ロキノン系」とも呼ばれてたJ-ROCK界隈に流れていきました。

この頃特に好んで聞いたのは、Evanescence、Red Hot Chili Peppers、LINKIN PARK、Marilyn Manson。
日本のバンドはASIAN KUNG-FU GENERATION、マキシマム ザ ホルモン、凛として時雨、9mm Parabellum Bullet、THE BACK HORN、ACIDMAN、RADWIMPSなど。
あと学生時代の終盤あたりでVAMPS、復活したSADSや黒夢。
何となく傾向は見えますね。笑

社会人になってから最近まで

学生時代のバイト先で出会った夫、実はハードロック、メタル好きでして。
私も「V系聴くなんて意外」と言われるタイプですが、夫はそれに輪をかけて意外です。
私の周りではかなり稀少な、男性のDIR好きでもある。
「ABCもいいんだけど、やっぱり私はJanneじゃなきゃダメなんだよぉぉ」
という私の嘆きに、同意してくれる人です。
(分かりますかね、この感じ。笑)

夫と付き合い始めてから、60~90年代の洋楽ロック、メタルまで幅が広がりました。
薦められて聴いた中ではTrivium、amorphisが好きでした。
デスボや重々しい、激しめなメロディ→メロディアスなクリーンボイスのサビ…というのが私のツボらしいです。
V系やメタルじゃないけど、BON JOVIとMr.BIGは一緒にライブも行きました。

若い頃ほど熱狂的にはハマってはいませんが、ごく最近好んでよく聴くのは、そこに鳴る、SiM、coldrain、MY FIRST STORYあたり。
特にそこに鳴る、SiMは本気でライブに行きたい。

あとは、2021年12月始動したPetit Brabanconとか、オバンギャの心をもろに射ぬいてくるやつ。胸熱です。ライブ行きたい。
sukekiyoも最近のは特に好き。
(全部京様絡みですが…。笑)

嗚呼素晴らしきバンギャと云ふ生物

今まで誰にも話した事がない(と思われる)、V系から始まった音楽にまつわる思い出話をしてみました。

今は趣味のジャンルがかなり細分化されていて、V系というくくりで語る、みたいなことはもうあまり無いのかもしれません。
そうした意味では、1990~2000年代にバンギャとして過ごし、一定の文化で共通する感覚を持った人がいる、それについて盛り上がれる、という割と幸せな時代を過ごせたのだと思います。

後半はだいぶV系からは離れてしまいましたが、音楽が好き、バンドが好き、という気持ちは誰にでも通じるものがあるのではないかと思います。

元バンギャな方も、現役でバンギャな方も。ジャンルは違うけどめちゃくちゃハマっていたものがある方も。

少しでも、楽しかったあの頃を思い出すきっかけになりましたら嬉しいです。

最後になりましたが、楽しい振り返りのきっかけをくださったうぉんさん、夜羽さん、ありがとうございました!

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そこに鳴るのカバー(そこに鳴る軽音部)の感想文
そういえば昔書いてました。音楽の力は偉大。

始めましての方向けに自己紹介
普段は精神疾患による休職、復職界隈のnoteです。
現在はバンギャの影も形もない普通の30代ワーママです。笑


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