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「マルチスピーシーズ人間拡張(MuSHA=武者)」が見据える未来像

「マルチスピーシーズ人間拡張(MultiSpecies Human Augmentation "MuSHA=武者")」を一言で述べると、”種を超えた繋がりのための人間拡張”という意味の私の造語である。
ここで述べる種とは、人類、人類以外の生物種、機械種、無機物種である。(本来目指すところは上記の種の括りを超えた繋がりを目指しているがここでは便宜上、種ごとに明示した。)

"MuSHA"が見据える未来は、従来の「人間拡張(Human Augmentation)」の理念を、種を超えた生態学的な繋がりの可能性を拡張するという視点で捉えることにより、人間中心的な価値観における「人間拡張(Human Augmentation)」を超えて、他種との共存共栄な関係性の中で醸造される世界を目指している。

「マルチスピーシーズ(MultiSpecies,複数種)」という理念は、「マルチスピーシーズ人類学(MultiSpecies Anthropology)」※1) という学問領域に拠っているが、この理念と「人間拡張(Human Augmentation)」を接続することによって、マルチスピーシーズ(複数種)との関係性を人間の内部と外部の境界領域の拡張という視点で実践的に捉えることが可能となると考えている。

私自身の現時点の活動としては、"MuSHA"の未来を見据えながら、人間の超心と超知覚を表現した《Qualia》、人工知能(Stable Diffusion)との共創による《サイボーグの自画像》を創作している。
また、思考の新たな立脚点を得るために、マルチスピーシーズ人類学、人間拡張工学、密教、人工生命等の研究をしている。

「妄想する頭 思考する手/暦本純一著」に倣って、思考のフレームを最大限に外して妄想しながら、手を動かして思考を重ねる武者であろうと思う。

※1) マルチスピーシーズ⼈類学 : 
他種をたんなる象徴、資源、⼈間の暮らしの背景と⾒ることを超えて、種間および複数種間で構成される経験世界や存在様式、他の⽣物種の⽣物⽂化的条件に関する分厚い記述を⽬指す(van Dooren 2016)

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