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火火 器より溢れるは情熱

お詣りすれば、千日分の御利益を賜わると言う千日詣り。全国900社の総本山、京都の愛宕山頂にある愛宕神社での行事。7/31から8/1の夜中の神事らしいが今年もコロナで日中のお詣りだけになるそうな。

愛宕さんは、火除け、厄除け、魔除けの神様。戦国武将からも厚い信仰があったとされる神様。

今年こそ参加してみたいものだと思っていた。今朝までは…

最近ちょっと疲れ易いので、長く山歩きしなければならない愛宕さん詣りは次回にしましょう…と、あっさり諦めた。

本日は巳の日という事で弁天様にお詣りして、帰りに日本酒居酒屋に行って日本酒を味わった。熱燗は土ものの焼物に入れて頂いた。

味わいのある器…

映画『火火』2005年公開日本映画。信楽焼きの窯元であり女性陶芸家の草分けであった神山清子さんの半生の実話。息子さんの白血病発症に伴い、骨髄バンク設立のきっかけとなり普及活動をされた方。

高橋判明監督脚本。那須田稔、岸川悦子共著の『母さん子守唄うたって 寸越窯いのちの記録』原作。

田中裕子さんが芸術に情熱を燃やしながらも、子らのために肝っ玉母ちゃんとして奮闘している女性を演じている。貧しい暮らしの中、取り立て屋から逃げるために窯の内側に足を広げて隠れたり…その姿に目が釘付けになる程ビックリした…

私の中では、雪の中にいて雪に溶けていきそうな程繊細で可愛らしい、そして匂い立つような妖艶さを秘めた女優田中裕子さんのイメージがあった。『おしん』など忍耐強い役柄もあるけれど…やっぱりはかなげな姿が印象的だったから。沢田研二さんと共演した『寅さん』も、『ホタル』『天城越え』なども…

そのギャップにショックを受けながら、流石!だと、感心もした映画。

主人公の焼物への追求心や息子への愛情は、火が燃えるように熱くて、熱く焼かれた器は美しい芸術作品になった。田中裕子さんの演技がやはり光る映画。

焼物への思いで思い出すのは備前焼をテーマにした『ハルカの陶』も備前焼きに魅入られた人々のお話で備前に行きたくなる。

いつか私も自分で自分のお猪口を、七輪で焼いて作ってみたいと思っている。自分で焼いた器で美味しい日本酒を飲みたいな。

今日も沢山飲んだ日本酒たち。美味しいお酒と出逢う情熱は杯より溢れ喉をうるおす。

そして飲んだ日本酒を記録しているインスタに写真を載せる。

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