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お好きなコースをお選び下さい!#1 王道UKロックコース編

このようなキャッチフレーズの広告は多いですが、シューゲイザーもコースのようなものがあります。(笑)
シューゲイザーと言うジャンルは基本的に数パターンしか型が存在しないと言っても過言ではありません。(笑)
それが“様式美”でもあり、シューゲイザーかどうかを判断する唯一の基準と言っても良いでしょう。

90年代オリジナル世代

何事にも起源、ルーツと言うものがありますが、実際の所は誰が何の目的で始めたのか正確に知っている人は当人達だけで、後世の人々は残された記録から判断するしかありません。歴史の教科書ですら記述が変わる昨今ですから…。
シューゲイザーも起源や何をオリジナルとするか所説ありますが、もしかしたら記録にも残らなかった名も無きバンドがはじめたものを大手レコード会社がアイデアを拝借し宣伝した…と言う可能性も0ではなく、個人的にはあまり起源についての関心は無いのですが、いわゆる“オリジナル世代”と呼ばれるバンドがシューゲイザーには存在し、彼らがその後の流れを作っている事は事実です。

今回はオリジナル世代の有名バンドを紹介させて頂きます!

#1  王道UKロックコース編

こちらのコースの代表格バンドはイギリス、オックスフォードのバンドRIDE(ライド)です。
マーク・ガードナーと共にフロントマンを務めたアンディ・ベルはバンド解散後にブリットポップを代表するバンドOasis(オアシス)にベーシストとして加入しています。

“王道UKロック”と言ってもLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)、Deep Purple(ディープ・パープル)、The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)、The Who(ザ・フー)のようなイギリス出身のロックバンドと言う意味では無く、90年代のアーティストによって作られた60年代のサイケ音楽や70年代のロックのリバイバル的な要素を基調として体系化された1つのジャンルのようなもので、ある意味ではシューゲイザーはこの中にも含まれます。
RIDEは90年代のバンドなのでそれほど曲にも音(録音技術)にも古さは感じないかも知れませんが、そのハーモニーや繊細な旋律は60年代から70年代にかけて活躍したアメリカのフォークロックバンドThe Byrds(ザ・バーズ)等の影響が色濃く、まさに温故知新を体現。

ロックでありながら繊細で、さらにポップでもあり、サイケの要素も入っていると言う黄金比を発明したバンドこそがこのRIDEなのです。

日本では現在Cornelius(コーネリアス)として活動している小山田圭吾とソロとして数々のヒット曲を生み出した小沢健二の2人のユニットFlipper's guitar(フリッパーズ・ギター)がいち早くこの流れを取り入れました。

日本ではいわゆる渋谷系の時代です。
この世代の方なら好きな方も多いのではないでしょうか?

解散後の活動から再結成まで

RIDEは1996年に解散しますが、前述した通り、その後アンディ・ベルは自らのバンドを結成し解散、その後Oasisへ加入。
Oasisは有名なバンドなのでUKロック好きでなくてもなんとなくソニーのウォークマンのCMで曲を聴いた事があったり名前を知っている方も多いと思います。
マーク・ガードナーもいくつかのバンドへ経てソロ活動に移行。その後はプロデューサーとしても活躍していたようで、フランスのDead Horse Oneと言うバンドのプロデュースをしていたようです。
曲を聴くとたしかにRIDEを思わせますね。

2014年には再結成が発表され2015年にはツアーを行っています。
日本ではそこまでの知名度は無いバンドなので話題になる事はあまり無いかと思いますが現代の音楽へ影響を与えた偉大なバンドです。
素晴らしいい名曲揃いですのでもし良かったら聴いてみてください!
余談ですが、筆者は作業用BGMとして愛聴しています。集中力が高まりますよ(笑)

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