35歳以上ユーザ系SIerからの転職⑤　総括　～転職をして良かったこと、悪かったこと、意外だったこと～

長々とお付き合いいただきありがとうございました。最後に個人的な状況と感想になってしまいますが、転職をして良かったこと・悪かったことと転職前の想定と違っていたこと（意外だったこと）をまとめてこの記事の締めにしたいと思います。

１．転職してよかったこと

・待遇が上がった、基本給があがった
狙い通りです。はい、よかった。全部が全部うまくいくわけではないと思いますが、同じ仕事をしていて、全員同じ給料かというと必ずしもそういうわけではないので現在の待遇に何らかの疑問、不満があれば、転職が解決するかもしれません。

・転職に対するハードルが低くなった、転職経験値が上がった
今まで何度転職しようと思っても行動に移さ（せ）なかった私ですが、今回のタイミングを逃した時点でもう転職をすることはないだろうとスカイツリーからバンジーするくらいの気持ちで転職をしました。で、現在なのですが一度経験することによって転職に対するハードルはかなり下がりました。まもなく40代になるので、今後1回（多くても2回位）転職の機会があるかもしれませんが無用な恐れで機会を逃したりすることはなくなるのではないかと思います。（今にして20代のうちに一度転職すればよかったと思っています）また、今回は給与交渉などはしませんでしたが（提示された給与が思いのほかよかったので）次回はそういったことをする余裕もありそうです。

２．転職して悪かったこと

・新卒プロパーと同じキャリアパスを描けると思わない方がいい
これは自分への戒めですが、転職した先では外様ですから、新卒プロパーと同じ昇進トラックには乗れないと思っています。（これは会社にも依ると思いますが）キャリアを上げるにしても維持するにしても（あるいは戦略的に下げるにしても）どんな仕事がしたくて、そのために何をすればよいのか、常に考えて実行して時に計画修正をして（また考えて実行して）…のサイクルを継続して続けていくことが必要だと思っています。

・転職をすることで問題が解決するわけではない　　
もともとキャリアの閉塞感を解消したくて、転職に踏み切ったわけですが、転職をして解消したかというと、まだ何とも言えません。今は前の会社でやっていた案件と同じようなプロジェクトのプロマネをやってますが、その後の見通しはわかりません。ただ、システム基本構想計画を書くような機会があったり前の会社ではなかった仕事があるのも確かなので、常に今の仕事が将来やりたい仕事と繋がっていくのか、意識しながら、戦略的なキャリア形成をしていきたいと思っています。

３．意外だったこと

・人間関係がリセットされても特に支障はない
意外というかなんとなく思っていたことが確信に変わった感じです。1つの会社に長くいると人間関係が形成されて、困ったときに誰に相談すれば助けてもらえるかが分かりますので、仕事をする上に相談相手に困ることはないと思います。会社が変わるとそういう人間関係がリセットされるので、しばらくは相談相手に困るんじゃないかということや今まで発揮していたパフォーマンスが出なくなるのではないかという心配をする人はいるかと思います。確かに、分からないことがあっても解決に時間がかかることもあるのですが人を辿って３回尋ねれば、大体のことは解決します。変に遠慮さえしなければ、何の問題もありません。
　　　
前の会社にいたときは社内のシステム部門に関する社員で知らない人はほぼいませんでしたが、広く浅く人を知っていることにどれだけ価値があるのだろうか？と思ったことがありました。実際に会社を出てみるとその「知っていた」人の大半とは、関わることはなくなりました。

要は広い浅い人脈ってあんまり（というか全く）価値ないってことです。長く会社にいると周りにいる人との関わりが大事な宝のように思えて、転職したい気持ちの枷になったりすることもあると思うのですが（私はそうでした）そんなものは燃えるゴミの日に出しちゃって問題ナシです。

その代わり、懇意にしていた人とのお付き合いは退職後も大事にした方がよいのかなと思います。私の場合、十数年間のゆるふわ社会人生活の中でも2人だけ、仕事の仕方の模範となった社会人としての師と呼べる方がいました。その方々とは退職の際にも厚くお礼をしましたし、会社が変わった今後も何かの形で恩を返したいと思っています。

これにて「35歳以上ユーザ系SIerからの転職」は終了です。駄文乱筆にも関わらず、ここまで読んでいただいた方ありがとうございます。何らか響くモノがありましたら、スキ、フォロー、感想etcアクションいただけると中の人は嬉しいです。　

すべての人がよりよい人生を、会社生活を過ごせることを祈って。