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IT開発の場で起こりがちな対立について想う

どうした、みそ。
ってくらい珍しい1日2個投稿です。

働くところには何らかの諍いはつきものだと思いますが、今回はそんな話です。システムを作る場に関わる人間であればあるある、と思いながれみていただければと。

今回はエンジニアからみたシステムとバックオフィスからみたシステムについて話をします。システム部門もバックオフィスの一つですが、今回はシステム部門を除くものとします。(サービス側、とでもします)

私はキャリアの大半がシステム部門になりますので、基本的にはエンジニア側の思考をしています。

どんな仕事をやってきたかといえば、、一番エンジニアらしいエピソードができるのは社会人なりたての頃にやっていた金融基幹システムのアプリケーション開発です。新商品が発売になったから商品コードを追加するだとか、特定ケースの料率計算がなんかおかしい…(こっそり)修正しなきゃとかとか、そんな感じの仕事です。

最初の要件定義がすべてであり、設計書は正義で、決められたことを間違いなく実装することが至上命題です。

もちろん業務(サービス)がどのようなものであることは理解はしますが、その効果をどのように向上させるかは、自分の業務の範疇に入っているとは当時思っていませんでした。

そしてサービス側からすればシステムの構築のシステム部門の仕事、というのが基本スタンスです。ときどきやけに詳しいベテランスタッフがいたりしますが、レアです。ひと昔前はサービス側とエンジニア側の色分けが今以上にしっかりしていたように思います。

双方の役割がはっきりと分かれていると視点の違いによる対立がおきやすくなります。それぞれの意識としてはどのようなものでしょうか。一応のところそれぞれの立場を経験したところから、以下のような部分を不満に感じやすいのかなと考えています。

■サービス側→エンジニア側に対する思い
システムが稼働する本来の目的(業務を効率化したり、最近の流行言葉で言えば「価値を提供する」こと)についての意識がない点を不満に思いがちです。
■エンジニア側→サービス側に対する思い
技術に対する無理解(現実味のない要求提示、工数の過小見積もりや頻繁に変わる要件など)について不満に思いがちです。

こういった場合はどうすればよいでしょうか。

まずはエンジニア側なのですがサービス側がやりたいことを実現していくことを、現実的に考えて提案していく姿勢が大事なのかなと思います。求められていないITサービスをいくら正しく止まらないように作ってもただの箱なんだということを頭の片隅にでもおいておくとよいでしょう。

そしてサービス側の方なのですが、技術に対する一定の経緯を払っていただければ問題ないのかなと思います。エンジニアは割と素直な人が多いです。
技術に対する造詣は(あってもなくても)関係ないと思います。

どちらの側にも時々妙に居丈高な人がいますが、そういう人はどこでもトラブル起こしますので、あまり必要以上に近づかず、適切な距離を保ちましょう。

最近は昔と比べるとエンジニア側とサービス側の垣根が低くなりました。ノーコード開発だのSaaSだのの影響でしょうか。開発スキル会得のための情報が手に入りやすくなったこともあると思います。ですが、なんでもできるスーパーマンなど存在しません。大きな仕事をするときは必ず誰かの力がいります。

DXだのなんだの大上段に構える以前に、人と人の関係を大事にすること、相対する人へのリスペクトは欠かさないでおきたいものです。

しみじみ。お相手はみそでした。

ありがとうナス!