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35歳以上ユーザ系SIerからの転職① ユーザ系SIerに入社した理由と前の会社の思い出

1.ユーザ系SIerに入社した理由

前職の会社には新卒で入り、転職をするまでの十数年間ずっと同じ会社にいました。
 
新卒就活時は00年代前半の就職氷河期末期。特に優秀な学生というわけでもなく理系にも関わらず学部卒で専門分野を活かせる就職が厳しかったために、限られた選択肢の中から

 ・全国転勤がなく、首都圏で働ける
 ・待遇も悪くはなく、安定している
 ・コミュ障に優しそう(後で勘違いに気づく)

という消極的な理由と、雰囲気の良さというまるでファストファッションを選ぶかのような適当な理由で人生で1度きりしか使えない新卒カードを使った入社先を決めていました。

キャリア形成という観点はまったくありませんでした(入社時の筆記で10年後でっけえプロジェクト動かしたいぜ!みたいな小並感な夢を語った気はする)。意識高い人から見たら鼻で笑われそうなキャリア観でしたが、割と大事に人を育ててくれる会社だったために人並みに仕事はできるようになりました。

また「ある程度ITエンジニアとしてアピールポイントを作ったら別の会社に行こっかな~」くらいのゆるふわな気持ちの野望があったりもしましたが、幸か不幸か「ユーザ系SIer=まったりホワイト」のイメージにあたらずとも遠からずの会社だったために

なんとなく転職を思いついても、転職サイトに登録してみたり1,2つ選考に応募して選考で落ちたり、内定が出ても待遇面など考えた結果思いとどまったりで結局、35過ぎまで前の会社には居座ることとなりました。

2.どんな会社だったか

ユーザ系SIerを希望する学生が見ているかもしれないと思って、前職の会社の雰囲気を思い出しつつ総括してみると、以下のような感じです。

【人間関係】
得意な人不得意な人、相性みたいなものはありましたが、総じて人当たりはよい人がほとんどでした。理不尽な怒りをぶつけてきたり、要求をしてくるような人はほとんどいません。(そういう人もいるにはいるが周囲も理解していて、面倒ごとになってもきちんとフォローしてくれる)

【設備】
一般企業の標準だと思いますが、空調も整い、清掃も入っていてなんの問題もありませんでした。フリーアドレスやカフェテリア制度などなんとなく流行りの制度も導入してました。

【教育】
新人研修はしっかりしていましたし(これは情報系学部卒でない自分には大きかった)基本的な開発スキルを学ぶための研修は社内で実施していました。セミナーなんかの案内はなんとなく周囲に出回っていて、興味があれば参加できます。先端技術を学習したりするのは、自分で積極的にコミュニティに参加しないと厳しかったかもしれませんが。

【業務】
周りに恵まれていたのもあると思いますが業務を始めてからのサポートも厚く、長い会社生活の中、好不調の波はありながらも楽しくほどほどに仕事ができていました。

【待遇】
それなりです。感覚的には地方公務員くらい(決して職を失うリスクがゼロじゃない代わりに、給与は少しだけいい地方公務員のような感じ)
ただ頑張りが待遇に著しく反映されることもありませんでしたので、いっぱい仕事をして、見返りを求めたい人にはあまり向かないと思います。そういうところもLike@公務員
 
もちろん一個人が一つの企業に勤めた上での個人的な感想でしかないので、きちんと希望する会社にはインターンなりOB訪問なりで情報収集して貰いたいのですが、私がいた会社はこんな感じでした。

どうでしょう。世の中のまったりホワイトのイメージとそんな遠くはないかと思います。もちろん夜間コールの呼び出しや派手めの障害が起きたときの鉄火場はときどきありましたが。

次はそんなゆるふわ社会人が転職を思い立った理由について振り返ってみたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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