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レビューとレポート特集「削除された図式」

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記事一覧

レビューとレポート第23号(2021年4月)

レビューとレポート第23号(2021年4月)

今月のレビューとレポートは高橋綾子さん、中島水緒さん、志田康宏さん、平間貴大さんの寄稿です。表紙絵は今月より門眞妙さんです。

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レポート
■無意識が証言する時代の空気――梅津庸一キュレーション展「絵画の見かた reprise」レポート
中島水緒(美術批評)
https://note.com/misonikomi_oden/n/n036ad944e3db

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レビューとレポート第22号(2021年3月)

レビューとレポート第22号(2021年3月)

今月のレビューとレポートは平間貴大さん、志田康宏さんの寄稿と、半田晴子さんによる特集企画となります。表紙絵は並木夏海さんです。

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レポート
「VOCA展2021 現代美術の展望─新しい平面の作家たち─」レポート
平間貴大
https://note.com/qqwertyupoiu/n/nec28ce340f8c

「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1

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レビューとレポート第21号(2021年2月)

レビューとレポート第21号(2021年2月)

今月のレビューとレポートは岡田裕子さん、わきもとさきさん、山本浩貴さんに寄稿してもらいました。表紙絵は並木夏海さんです。

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コラム

アーティストのジブンガタリ 岡田裕子(美術家)

第1回 ―書くということ― 
https://note.com/misonikomi_oden/n/n8b390abe776f

第2回 ―美術作品の<死>―
https:

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レビューとレポート第20号(2021年1月)

レビューとレポート第20号(2021年1月)

今月のレビューとレポートは永瀬恭一さん、町田恵美さん、佐原しおりさん、志田康宏さん、南島興さんから寄稿していただきました。表紙絵は並木夏海さんです。

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展示レポート・レビュー

■佐賀町エキジビット・スペース展を準備せよ
「佐賀町エキジビット・スペース 1983-2000 現代美術の定点観測」群馬県立近代美術館 レビュー
永瀬恭一(画家)
https:/

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レビューとレポート第19号(2020年12月)

レビューとレポート第19号(2020年12月)

今月のレビューとレポートはNILさん、平間貴大さん、前本彰子さん、松﨑なつひさん、シロクマさんから寄稿してもらいました。表紙絵は並木夏海さんです。

[展示レポート・レビュー]

■佐賀町エキジビット・スペース 1983-2000 現代美術の定点観測
平間貴大
https://note.com/qqwertyupoiu/n/ne789b9e88d57

■宏美 門眞妙 二人展「swimming」

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レビューとレポート第18号(2020年11月)

レビューとレポート第18号(2020年11月)

今月のレビューとレポートは町田恵美さん、志田康宏さん、平間貴大さん、渡邊亜萌さん、慶野結香さん、gnckさんから寄稿してもらいました。表紙絵は並木夏海さんです。

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【展示レポート・レビュー】
■身体的な場所 ー 石田尚志試論
町田恵美(エデュケーター)
https://note.com/misonikomi_oden/n/ncbedf85e660b

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レビューとレポート第22号特集「削除された図式/THE SIX MAGNETS」 5 歴史を召喚する天使の作法 「削除された図式」展レビュー アライ=ヒロユキ

レビューとレポート第22号特集「削除された図式/THE SIX MAGNETS」 5 歴史を召喚する天使の作法 「削除された図式」展レビュー アライ=ヒロユキ

 歴史や史実に対する批評や表現は、多くが視点の固定された絶対主義の立場を取ることが多い。しかし「現在」を生きる者は、そのうちに過去を内包する、あるいは過去の結果としての状況を生きている。そこに絶対主義的視点で捉えきれない「真実」があるのもまた確かだ。半田晴子の企画した「削除された図式」展は、そうした真実に届く複雑なひだを持った企画と言える。

 この「削除された図式」展は、2020年8月6日〜24

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レビューとレポート第22号特集「削除された図式/THE SIX MAGNETS」 4 展覧会について 荒木佑介・半田晴子

レビューとレポート第22号特集「削除された図式/THE SIX MAGNETS」 4 展覧会について 荒木佑介・半田晴子

 2020年8月8日(土)にArt Trace Galleryにて行われたアーティスト・トークを基に各アーティストが加筆修正し、半田が編集したものである。

半田:
 まず私からこの展覧会を企画した動機についてお話しします。それに対して当時の新京市と東京市においてどのような計画の元で都市計画が行われたのかを荒木さんにお話ししていただき、そこから展覧会の核心に話を繋げたいと思います。

 小展示室に

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レビューとレポート第22号特集「削除された図式/THE SIX MAGNETS」 3 アーティスト・トーク(作品解説) 荒木佑介・田巻海・半田晴子・平間貴大・三輪彩子・室井良輔

レビューとレポート第22号特集「削除された図式/THE SIX MAGNETS」 3 アーティスト・トーク(作品解説) 荒木佑介・田巻海・半田晴子・平間貴大・三輪彩子・室井良輔

 この作品解説は、2020年8月8日(土)にArt Trace Galleryにて行われたアーティスト・トークを基に各アーティストが加筆修正し、半田が編集したものである。

■半田晴子/「after FRONT」と「削除された図式」
〜山形浩生さんの後書きを元に〜 これ(作品リスト1,17)はエベネザー・ハワード『明日の田園都市』の削除された図式そのものを使用したものです。翻訳者の山形浩生さんの後

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レビューとレポート第22号特集「削除された図式/THE SIX MAGNETS」 2 「日本・現代・美術」の明日は何処に?〜「削除された図式/THE SIX MAGNETS」レポート  福居伸宏

レビューとレポート第22号特集「削除された図式/THE SIX MAGNETS」 2 「日本・現代・美術」の明日は何処に?〜「削除された図式/THE SIX MAGNETS」レポート  福居伸宏

 2020年は、新型コロナウイルスの蔓延という予期せぬ出来事によって、多くの展覧会が延期あるいは中止を余儀なくされるなど、わが国の現代美術の世界も2011年の東日本大震災以来の大混乱に襲われることとなりました。緊急事態宣言の発令・解除を経てもなお、感染拡大防止措置の必要性などもあり、東京都内の美術館やギャラリーでは自主的な入場制限や事前予約などの対策がとられ、9年前の震災とはまた異なる、眼には見え

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レビューとレポート第22号特集「削除された図式/THE SIX MAGNETS」 1 はじめに/「削除された図式」の行方を追って 半田晴子

レビューとレポート第22号特集「削除された図式/THE SIX MAGNETS」 1 はじめに/「削除された図式」の行方を追って 半田晴子

 2020年8月6日(木) – 8月24日(月)、私(半田)はグループ展「削除された図式/THE SIX MAGNETS」を両国のArt Trace Galleryにて企画・開催しました。

 この展覧会は私が2019年3月に中国東北部を旅行した際の経験を基に企画したものです。戦前に日本が植民地支配した「満洲」が日本の近代化と密接な関係にあると気付いたことがきっかけになっています。満洲の首都だった

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