見出し画像

【コロナ】イギリスの近況・地球が綺麗になった?

こんにちは、Misia(ミーシャ)です
現在19歳で、イギリスの大学でアートを勉強しています
上の画像は、私が描いたものです

イギリスでも暑い日が増えてきていますが、皆さんはどうお過ごしでしょうか
日本でもコロナウイルスの第2波と、先の見えない不安で渦巻いていると思います


ロンドンの街の様子

日本は世界に比べて感染者数・死亡者数が圧倒的に少ないです。(データの取り方などで色々ばらつきはあると思いますが..)
イギリスでは3月23日からロックダウン(都市封鎖)が始まりました。初期の規制はとても厳しく、街がゴーストタウン化してしまったような、とても奇妙な光景でした。

ロンドンでは6月15日からカフェなどの限られたお店が再開し、少しずつ元の光景を取り戻しつつあります。
とは言っても、みんな自粛に疲れたのでしょうか、その少し前から公園で寛ぐ人たちを見かけたり、交通量の増加、街中にたくさんの人が既に出ていました..
お店が再開したと言っても、それらのカフェではテイクアウェイのみで、慎重に開店している様子がうかがえます。

イギリスでは不要な外出など、ルールに従わなければ罰金を科す処置が施されるほど、最初は厳しいものでした。規制は必要最低限の外出のみが許されるというものでしたが、7月4日以降、レストランやパブの再開がようやく許されます。他にも、美容院、屋外のジム、映画館、博物館、テーマパークやコミュニティセンターなど。しかし、ナイトクラブや屋内ジム、プールなど、近接した対人距離を伴う場所はまだ閉鎖が続くとのことです。またイギリスに入国すると、滞在情報の提出と、14日間の自己隔離を引き続きしなければなりません。

先日、日本でも安倍首相が罰金の制度を取り入れるか検討しているという記事を見ました。実際、自粛要請のみでロックダウンを行わない日本政府の処置、特に自粛をするかを本人の自発性に委ねられ、罰則がないことに世界から厳しい目を向けられています。(NYタイムズ、ワシントン・ポスト参考)

ロックダウンが始まった初期、ロンドンでもスーパーからトイレットペーパーや、長期保存のきくパスタなどこつぜんとなくなりました。1ヶ月かそれ以上見かけなかったと思います。大きなスーパーでもたくさんの棚がカラカラで、卵、小麦粉などもしばらく手に入れるのが難しかったです。

普段絶対に着けないマスクとゴム手袋をみんなが着け、工事現場でつけるような丸いタイプのマスクもまだよく見かけます。
どのスーパーや薬局も店内に入場制限が設けられ、外で2m以上の間隔をあけながら長蛇の列をつくっていましたが、最近はそこまで並ばなくなりました。
日本と同様にレジには透明の衝立が置かれ、感染予防を徹底しています。

他にも、元々カード決済が使えない店は珍しいぐらいでしたが、感染を避けるために現金での支払いを断る店が増えました。私も現金はほとんど持っていませんが、これからもっと使わなくなっていくのかな、という印象です。

学校の対応

ロックダウンが始まるとともに、私の大学はすぐさまオンラインに切り替えました。各自、自分のプロジェクトに取り組んでいたので、学校が閉鎖され、スタジオ(教室)が使えなくなりましたが、個人的には作業場所が自分の部屋に変わっただけだったのであまり困らなかったです。
オンラインに切り替わってからは、学校から今後の方針など、アップデートのメールが随時送られました。私を担当してくれていた先生も、メールを通して親身にサポートしてくれました。悩みや不安は日本に帰るか、ということぐらいでした。私は結局残りましたが、ほとんどの学生はそのまま長い夏休みに入るということもあり、飛行機がなくなる前に飛び乗って、寮はすぐにスカスカになりました。

イギリスでは多くの大学がオンライン授業に切り替わったことで、テストや評価方法が変わったり、もしくはなくなったりで、私を含む一部の学生はある意味ラッキーでした。他の大学でも、無条件に進級や卒業を認めるところもありました。
そして私の大学を含め、授業料の一部を返金してもらえます。この辺りは本当に対応が良いと思います。

しかし、9月からの新学期は、オンラインと対面を組み合わせた授業に変えるなど、各大学が方針を固めてきています。オンライン授業のため、授業料を安くするところもあるようですが、学部によっては対面での授業を求める学生もおり、1年の休学を検討している人も多いです。

余談ですが、ロックダウンで一定期間働けなくなった人たちは、プライベートで借りている部屋の家賃を下げる要請ができるなど、政府から発表がありました。イギリスは本当に対応が早く柔軟です


地球が綺麗になった?

ちなみに、ロックダウンで人が外に出なくなったことで、地球(空気)が綺麗になったそうです。それで日照時間が平年とは異なりとても長くなりました。最近では日出が4時40分、日没が21時20分とかで、元々季節によって大きく変わりましたが、変化がなかなか激しくてハゲそうです。(冬は16時には真っ暗になります)

フィンランドのヘルシンキに拠点を置く研究機関CREA(Centre for Research on Energy and Clean Air)によると、ロックダウンで街の空気が綺麗になり、イギリスを含めヨーロッパ全体で空気汚染による死亡者数が11,000人少なくなったと言われています。交通量や、工場からの汚染物排出の激減が、6,000人の子供たちの喘息、600人の早産などを防いだとも書かれています。


しかしながら、ヨーロッパ各国の多くの首都、特にロックダウンを早めに切り上げたフランス、パリでは空気汚染が戻ってきていて、二酸化窒素(NO2)が大きな影響を及ぼしています。二酸化窒素の空気汚染は、子供たちの喘息の原因になり、毎年パリでは約4,300人、ヨーロッパ全体では約72,000人の死者を出しています。


一方アジア・日本では..
中国ではロックダウンの間、特に2月と3月あたりは劇的に空気が綺麗になっていたそうですが、工場運営の再開などで、空気汚染は一気に戻り、危機的状況目前になってしまっているようです。
残念ながら、日本でコロナショックによる大気汚染のちゃんとした記事を見つけることが出来ませんでした。しかし、他国に比べて規制が緩かったことを考えれば、私一個人の考えですが、あまり大きな変化はないのではないかと思われます。


まとめ

世界で規制が緩和されてきてはいますが、皆さんも考えるように、元の環境や暮らしに戻るのはとても長い時間がかかりそうです。
学校ではさらにオンライン化が進み、今年は対面とバランスをとった組み合わせの授業が増えます。

都市封鎖を行なった国ではその間、大気汚染は大きく改善されたようですが、緩和されてきている今もう既に、また汚染は戻ってきています。この皮肉とも言える結果に私たちは向き合っていかなければなりません。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今後も、留学やロンドンでの生活、英語についてなど、海外に興味を持っている方々を中心に、皆さんの役に立てる記事を書いていきますので、よろしくお願いします。
また他のSNSで絵など投稿していますので、覗いてみてください。

Instagram: @misiainlondon
Twitter: @misiainlondon




この記事が参加している募集

#スキしてみて

527,181件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?