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スマホを持たない暮らしをしてみる

「あぁ、また無駄な時間を過ごしてしまった…。」

電車での移動時間。
ついついスマホで必要のない情報を見てしまい、後悔をすることが多いです。

画像引用:https://www.lac.co.jp/lacwatch/service/20200430_002175.html

いつでもポケットに入っていて、すぐ取り出せる。
いつでもネットにつながっていて、あらゆるコンテンツを見ることができる。
そんなスマートフォンは私たちの生活を劇的に便利にしたけれど、同時に多くのものを奪ってしまった、とはよく言われます。
このことに対して、いつも何とかならないかと考えていました。

意志を強く持てば、スマホを触らず済むのでは!と思ったこともありますが、たったそれだけのことがなかなかむずかしい…。
一時的には意志の力で何とかなるのですが、いつの間にかついつい、というか本当に無意識にスッと取り出してしまう。

私がコンテンツを見にいっているのではなく、コンテンツが私にスマートフォンを見させているような気さえしてきます。

それならば!と、考えた方法は
Apple Watchのセルラーモデル(単独で通信ができるタイプ)を持てば、iPhoneを持たずに出かけられるのでは?!
ということでした。

(私はスマートフォンはiPhoneを使ってます。ガジェットのことに興味がある方はこちらの記事もぜひご覧ください)

いっそのこと、もう物理的にスマホを持たない生活をしてみよう!という極端な発想です。

私はもともと、根本的なところから疑ってみる性格です。
これは建築設計という仕事柄というところもありますが、
「それって本当に必要ですか?」
「まず前提から考え直してみませんか?」
「それって当たり前と思っているけれど、思い込みでは?」
などというところに大きなヒントが隠されていることが多々あるからです。

さて、先日美術館に出かけました。
鞄には文庫本とスケッチブック、コンパクトカメラとiPad。
そして腕にはApple Watch。

あとは財布と鍵くらい

「あれ?iPad持ってるの??それじゃあ、スマホを持っているのと同じじゃん!」
と思われるかもしれませんが、やってみると全く違いました。

まず、iPadはスマホに比べかなり大きいので、ポケットには入りません。
基本的には私はバックパックの中にしまっています。
そうすると、取り出しやすさが全然違うので、触るのに何か目的がいるのです。

スマートフォンのよくないところは、『目的がないのに触ってしまうこと』だと思います。

それに比べてiPadなどのタブレットはその大きさから『目的がないと触らないもの』になっているのだと思います。(こと移動中においては)

iPadはどうしても緊急で何か仕事で込み入った連絡を取らなければならない時のために忍ばせています。
あと、地図を確認したり、どうしても調べ物が必要な時のためです。

(でも本当はiPadも家に置いていくと一番いいですね。今度やってみます。)

さて、スマホを持たないと少し大げさかもしれませんが、世界が変わった気がします。
鞄から取り出すのは文庫本。
目的地に行くのにも、駅に掲げてある地図を見ていってみよう!なんて思ったりもする。
窓から流れる景色をぼーっと眺めたり、電車内の人を観察したり(あんまりやると不審者だと思われるので注意)
そんな時にふと、あっ!面白いかも!というアイデアを思いついたりもします。
カメラで写真を撮り、これは!と思った場所でスケッチをしたり。
スマホでは「情報を与えられている」という感覚だったのが、「情報を自ら受け取りに行く」という感覚に変わりました。

仕事の打ち合わせの時などはスマホを持っていきますが、たまに美術館や図書館、近所の散歩に出かける時など、スマホを家に置いていくととても身軽な気持ちになり、新たな発見をすることが多い気がします。

そして何より、とても気持ちが良いです。

ちょっと工夫が必要だと思いますが、ぜひ興味を持たれた方は試してみてください。
そしてよろしければその結果をコメントなどで教えていただけるととても嬉しいです。

さて、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
建築のことだけではなく、生活に関わることも大切だと思っていますので、たまにこういった投稿もさせていただきます。

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