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読書メモ:子供が心配_20220414

養老孟司さんは30年以上、鎌倉で保育園の理事長を務めてきたそうです。
そのため、子供のことを考える機会が多いとのこと。

「今更ながら子どものことが心配になって」、日常に子どもと接している識者の方と対談した内容が書かれています。

副題の「人として大事な三つの力」は、

  • 認知機能

  • 共感する力

  • 自分の頭で考える人になる

の3つ。

これらの力は、最初から養老さんが考えていたわけでなく、対談しているうちに思いついたのだそうです。

私が大事だよな〜と共感すると同時に、足りないのではないかと心配しているのは3つ目の「自分の頭で考える人になる」。

今の子供を見ていると、必要とされているスキルが昔よりも多いと感じます。
英語とかプログラミングとか。

学校や塾は、これらの役立つスキルについて、優れた才能をみつけて育てるための場所になっています。

育てるのに効果的なのは、競争をさせること。

そして誰かが考えた、評価基準というゲームの中で、効率的にスコアを上げることが要求されます。

まずは、スコアを上げる。

これができる子どもが、優秀で見込みのある子とみなされます。

そしてゲームであれば、テクニックを磨くことでスコアを上げることができて、他よりも優位に立つことができる状況になるのではないでしょうか。


この環境では「自分の頭で考える人になる」機会が失われる気がします。


そして、そのゲームの評価基準。
10年後も通じる基準かどうか、分かりません。

大人がガッツリ、古い評価基準に従った教育をすることで、子供が新しい価値観を創造するのを妨げるかもしれません。

ただし、古い価値観の中にも、普遍的な、是非子どもに伝えておきたいこともあります。

トレードオフですね。
どこまで、古い価値観を子どもに教えても大丈夫なのか。

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