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決断に過去は不要

決断できない人の思考は、決まっています。

「これだけ時間とお金と労力を費やしてきたから・・・」

過去に払った努力がもったいなくて、「あきらめる」という決断ができないのはよくあることです。

しかし、これは「埋没コスト」と言って、過去については判断の材料にはなりません。

ファイナンスを学んでいる人は、埋没コストを判断する際に考えることはありません。埋没コストの代わりにこのように考えて判断します。

これは人生の選択、例えば「会社を辞めようかどうしようか」「転職しようかどうしようか」といった時にも、使える考え方です。しっかりとマイナスのリスクだけでなく、プラスのリスク(給与が上がる、モチベーションが上がる、時間が増える、職位が上がるなど)も考えて、現在と比較してメリットが現在の段階であるかどうかで見極めます。

①常に将来どれだけの価値が生まれるか、
②考えられるリスク(不確実性:ばらつき)で将来価値を割り引いた後に残る現在価値がどれくらいあるか

リスク(不確実性)を数字でしっかりとらえることもできます。
リスク(不確実性)の大きさは、標準偏差(ばらつき指標)でわかります。

±1σの範囲に68.2%が含まれる
±2σの範囲に、95.4%が含まれる
±3σの範囲に99.73%が含まれる


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標準偏差がわかれば、3分の2のでデータがおさまる範囲がわかります。
言い換えれば、±2σ~±3σの標準偏差はリスクであり、不確実性が高いと言えます。

将来の決断に、過去に起こった出来事「埋没コスト」は全く不要です。これを知っていると、決断が楽にできるようになります。


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