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この度、地域おこし協力隊員になりました!

こんにちは👋
埼玉県比企郡小川町の地域おこし協力隊員になりました、おだぎりです🍙

実は、移住を決意した際に、地域おこし協力隊に応募をしていたのですが、先日役場から通達が来て、2024年9月2日から地域おこし協力隊員としての活動が決まりました。

全国に7,200人ほどいる地域おこし協力隊への仲間入りです。

活動内容はUECHU(説明は後ほど)』のさらなる活用と近隣団地の活性化。

UECHUのホームページ

こちらの記事ではUECHを取り巻く状況と、地域おこし協力隊としての目標を書きたいと思います。

こちらの記事を読むと、UECHUという施設にちょっぴり訪れてみたくなります。


UECHUのある「東小川地区」とは

「UECHU」こと「旧上野台中学校」は、1981年に開発された大規模な住宅団地「東小川団地」のなかに開校されました。

東小川団地の面積は67.7ヘクタール。1ヘクタールがサッカーコート1.4面に相当するそうなので、サッカーコート約95面分。かなりの広さです。

このような大型住宅地は高度経済成長期(1955年~1973年)にかけて日本のあちこちで作れたそう。東小川住宅団地もたぶんそのうちの一つ。いわゆる「ニュータウン」と呼ばれるものです。

聞く話によるとバブル期(1986年~1991年)以降に入居者が増えたものの、1996年からは転じて人口減少、高齢化、そして若年層の流出が増える一方。

東小川「地域再生計画」より

団地内の学校の生徒数も減少し、2011年3月には上野台中学校が閉校。
2022年3月には上野台中学校の真隣にある東小川小学校まで閉校してしまいました。

かつて5千人弱いた東小川団地の人口は、2019年には3千人程に。
そのうち65歳以上の高齢者が42.35%。
超高齢団地となりました。

商店街のお店も相次いで閉店し、空き家問題も顕在化、駅と団地を結ぶ循環バスの本数も減少し、団地の再生が課題となっていました。

広大な東小川団地


救世主?UECHUの誕生

このような状況のなか、SDGsの11番目の達成目標にある「住み続けられるまちづくりを」の実現を目指して小川町が動き始めました。

廃校となった旧上野台中学校はまだハコとしては使える状態だったため、国や県の補助金を活用して改修し、2023年6月に「UECHU」が誕生しました。

このUECHUを中心として、東小川団地の再生を図る作戦に出たのです。

UECHUにあるみんなが使える共有スペース

UECHUの活用方法については、民間事業者に意見を求める調査(サウンディング調査)が行われた結果、「サテライトオフィス」「コワーキングスペース・レンタルキッチン」「カフェ」として現在は機能しています。

なんと17部屋あるサテライトオフィスは満室、レンタルキッチンを併設したカフェでもイベントがほとんど毎日行われております。

UECHU レンタルキッチン(菓子製造業と飲食店営業許可を取得した便利で開放的なキッチン)


そんなUECHUの現状・・・

こんなにも面白そうな施設に関わらせてもらえるなんて楽しみだな〜とワクワクしながら、先日、地域おこし協力隊の活動が始まる前に施設の見学に行ってきました。

がしかし、正直な感想を申し上げると、期待はずれというか、人気(ひとけ)の無さに驚きました。

「こんなにも素晴らしいハコがあるのに、なんで人がいないの!」というのが正直な感想でした。

きっと今日たまたま人がいなかったんだろうと思い、別日に寄ってみると、またまた人がいない。

とどめには、打ち合わせの時に役場の職員さんに聞いてみると、平日も土日も関係がなく人がいないそう。

想像と現実のギャップに驚いてしまいました。

近隣住民の生の声

こうなったら近隣に住んでいる方の声を聞いてみたくなり、UECHU を飛び出し、散歩をし始めました。

すると、運良く70歳くらいのおじいちゃんとおばあちゃんにお話しを伺うことができました。

少し予測はしていましたが、出てきた言葉はポジティブな言葉よりもネガティヴな言葉の方が多くありました。
・ランチの値段が高い
・全体的になんだか暗い
・入り口で靴を脱がないと行けないのが面倒くさい
・手軽に利用できて、ご近所さんとお話しできる場所が無い

これが近隣住民の方が評価するUECHUなんだと痛感しました。

たしかに暗いUECHUの玄関


本当はUECHUは面白い場所だ!

沢山のネガティヴな意見を頂きましたが、この UECHUは今後、人気のある施設になるはずです。

それくらいポテンシャルを秘めた、伸び代のある施設なのです。

根拠は無いけど、見学に行った時にそう確信しました。

というよりも「面白い場所にしたい、人が集まる空間にしたい」と強く思うようになり、責任感のようなものも芽生え、根拠のない自信を生んでいました。

なんだか挑戦状を叩きつけられたような気持ちでした。

まだ活動開始までには時間があるで、地域の課題解決には地域の人の声に隠されている!と思い、できるだけ外に出かけ、小川町住民の方にお会いして、お話しをお聞きし、何かヒントになりそうなことを探しています。

そして、小川町にあるコワーキングロビー『NESTo』には面白い人が集まるという噂を聞き、何度か利用させていただいおります。

1回行っただけで好きになった空間「NESTo」
本当に面白い出会いがあった

現在は、小川町でチャレンジしてみたいことやアイディアをメモに書き留め、気づけば112個に達していました。(もちろんくだらないことばかりです)

アイディアってくだらないところが良いんだよね


これからの目標

地域おこし協力隊としての活動が始まるまで1ヶ月を切りました。

正直なところ、目標はまだ分かりません。

分かりませんが、地域住民とお話をすればするほど、「この町をどうにかしたい」と未来に向いている方が多いことに気がつき、それは農業だったり、飲食店だったり、観光業だったり、垣根を超えていることにも気がつきました。

そういった方たちの過去の活動があり、今の小川町がある。

これまでの活動と思いを大切にしながら、これからの小川町を作っていきたいと思うようになったと同時に、「自分がおもしろい町を作るんだ!」というエゴスティックな気持ちを持っていたことにも気がつきました。

今言える目標は、「過去を尊重しながら未来を作ること」です。

沢山楽しみたいと思います。

UECHUの近くから見上げた空

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