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俯瞰力

世界が米国一極から、多極化へと変化しています。

私たちに今、大切なことは何でしょうか。

私はそれは世の中を俯瞰する力ではないかと思います。それを俯瞰力と呼びたいと思います。

しかし、世界を俯瞰する力を養おうにも、養えない状況です。日本のメディアはあまりにも偏っており、世界を俯瞰しているとはいいがたく、米国の民主党寄りのメディア、西側を正義としか見ないメディアからの情報しか入ってこないという非常に大きなハンデがあると言えるからです。

先日、ある会合で話をしていると「プーチンは悪魔のような人間」「ゼレンスキーは頑張っている」「ハマスはテロ組織で怖い」などなど、やはりテレビをはじめとする日本語メディアの情報をしか入ってきていないんだなぁと痛感する会話が交わされていました。

世界を俯瞰してみたときに、その発言であれば、その人の個人的見解だから問題はありません。しかし、報道されている片側の情報だけを見て、それを信じ込んでいるというのは、恐ろしいことだと感じました。

2023年9月のG20では共同宣言にはロシアを非難する文言は入りませんでした。

西アフリカでは旧宗主国のフランスの軍が撤退を余儀なくされ、治安維持にはロシアが影響力を持ってきています。

ゼレンスキー大統領が奮闘していると言っている人は、日本のメディアを信じてのことでしょうが、ウクライナやゼレンスキーの他の面を知らないかだと思われます。

イスラエルとハマスの戦争では、日本人はあまり知らない「シオニスト」に対する抗議、そしてそれを支援する米国への抗議が世界中で沸き起こっています。

そして、BRICSが台頭し、世界はG7だけがリードする世界ではなくなりつつあります。

BRICSは新通貨も構想しています。

そして、それは脱ドル化の流れとなっています。

日本のメディアだけで世界の変化には気が付けない。気が付けば世界は変化している。

世界は多極化していき、これまでと違った世界になってきています。

今こそ、世界を俯瞰してみる力、俯瞰力を身につける時だと感じます。

世界を俯瞰してみると、米国、欧州の衰退、そして、グローバルサウスの勃興、BRICSの加盟国拡大による影響力強化、脱ドルの進展と金融システムの変化、そして、世界の人口は今世紀中にピークを迎え、減少していきます。資本主義は常にフロンティアを求めて発展してきました。つまり、新たな市場を作り続けてきたのです。

しかし、そのフロンティアはアフリカを最後に、この地球上にはなくなります。そして地球の人口はピークを打ちます。もう、どこにもフロンティアはこの地球上にはないというということです。

日本人が日本語の主流メディアから得られる情報は小さな穴から世界を覗いているだけに過ぎません。

世界を俯瞰してみる力こそ、今、必要な力です。しかし、それは、自ら求めていかなければ、日本語の主流メディアから俯瞰力を養うのは難しいと言わざるを得ません。

俯瞰力を意識して、これからも発信し続けていこうと思います。

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