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DAY2-⑦ 【漁業×漁師】

屋久島と地球の未来会議2023のDay2では、9つのテーマに分かれて、
長い時間をかけてOpen Discussionを行いました。
ここでは、「青い地球と共に私たちはどう生きるのか?」という大きな問いと共に、屋久島と地球に関わるあらゆるテーマを設定し、島内外からゲストをお招きして、参加者も一緒に一体となって対話をしていく場となりました。対話を通して未来に向けたつながりや営みをつくり、屋久島から青い地球と共に生きる、希望の声を届ける時間となり、未来会議を終えた今すでに、新たなアクションがたくさん生まれています。
そんな希望が溢れたセッションそれぞれの様子をまとめてますので、
最後までご覧ください😊

未来会議全体の様子はこちらから↓

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こんにちは、学生ボランティアのうっちゃんです。
この漁業×漁師のセッションでは島内外の漁業に関わる三人の方から、
様々な方向からのアプローチについてお話をいただきました。

寺田翼さん。銭本慧さん。下園正博さん。お三方それぞれのやり方、
勢いを会場にいた皆さん体感したのではないでしょうか。 


「アットホームな空気でできたら」とスタート。

モデレーターの馬場貴海賀さんことバーバラさんが屋久島や一湊の漁業について説明を。その生き生きとした話し方から、漁業が身近にある方なのかなと感じました。
一方で「屋久島の魚はスーパーに並ばない」「周りに釣りや漁業に携わる機会がなければ、あまり魚を食べる機会がないのでは」とこの場を作ったやっくん。みんなで身近に漁業について感じていきます。

寺田翼さん “競り人から漁師へ”

そして寺田翼さんにバトンタッチ。
築地の競り人から漁師の見習いへ」という寺田さんの
ワクワクが詰まった歴を知って、
私もその歴を経験したかのようにワクワクしてきました(笑)
これは本当で。今まで釣りさえもしたことがないのに「漁業に私興味がある!」と自分で思っていました。

漁師になるための道のり、について。
様々な研修や支援制度が整えられています。その「流れ」を知ると、ワクワクに従って漁業に携わる人が増えるのではないかなあと考えていました。
クールな寺田さん。魚について生き生きと話してくださりました。そこででてきた138キロのカジキ!!屋久島近海にそんな大物が泳いでいるなんて。

屋久島ではなかなか扱えないので鹿児島の方に送るとおっしゃっていました。そんな大物に屋久島の人たち、子どもたちが触れることなく出て行ってしまう。
やっくんが言っていた「島の人は島の魚を食べる機会が案外少ないかも」という話と重なって、勿体なさを少し感じました。
漁業と屋久島の内側への動線。
個人的にもっと知りたい、何かできることはないかと感じます。

写真は網を引っ張る翼さん。とてもかっちょ良かったです!!

銭本慧さん 漁業の六次産業化

そして銭本慧さんへ。

同期とは違う道を選び、「現場耕しとくか!」と“現場”の仕事に就かれた銭本さん。その関係性がとても素敵だなと感じました。

“同じ繋がりを持つ人がいろんなところにいる。”

すると世界をシンプルに捉えられそうな、
なんでもできちゃうような気がしてきます。
銭本さんになりきるとこのような気持ちが湧いてきました(笑)

仕事に大切なことは「社会的意義」「収益」「自分らしさ」だと。
銭本さんのビジネス捉え観にメモや写真、その説得力に頷く皆さん。

そして私としては釣り仲間が同僚になった、というエピソードが印象的。
きっと銭本さんが楽しんでいることが伝わるから、集まった仲間なのではないかと思います。
自分のやっていることを「いいね!」と繋がってくれる人はいるはず。
だから自分のやりたいようにやっぱりやることだなあと感じました。

下園正博さん “地域から世界へ”

そして下園正博さんへ。

試行錯誤での商品開発。
「ありふれてないものを」と、地域と漁業を生かしたイワシビルは
一階がカフェ&ショップ。二階が工場。三階がホステルとなっています。
ショップでは下園薩男商店の商品だけでなく、阿久根の特産品を扱う。そしてホステルなどの装飾には漁船の道具をリメイク。“地域の特色”や“下園薩男商店だからこそ”、が詰まっている気がしました。

そして下園さんは実際にスーパー見に行って
自分の商品をお客さん目線で見てみたそうです。

自分を客観視することは少し怖くもあるけれど、周りの人から見たらどう見えてるのか。自分じゃない人が何を思っているのか。
人じゃなくても、地球、自然、建物なんでも。複雑な世界かもしれないけど、だからこそ知ろうとすること、伝え合うこと、シンプルに捉えることが大切なのかもなあと考えていました。

そして下園さんは「どのような人にどう伝えるか」を
明確に持っていらっしゃる気がしました。

一つのエピソードとして“はらぺこイワシ”の話をしてくださいました。

苦味に幼い頃から慣れると味覚の幅が広がると聞き、子ども向けの製品開発に取り掛かり、「はらぺこイワシ」として商品化。

自分と結びつける力・世界をシンプルに捉える力。それが下園さんがどんどん進んでいく秘訣なのではないかなあと感じていました。

セッション全体通して感じたことは
「アプローチの仕方は人それぞれ。」
「“楽しい”に従って進んでいくことの楽しさ・憧れ」

自分の楽しいを追求し、進み、他の仲間は何を楽しんでいるのだろう、と興味に従ってつながることが、大きな世界を考えることにもなっているのではないかと感じます。

また客観視かもだけど、自分の主観も大切にして
世界をシンプルに捉えたいという気持ちです。

《文:学生ボランティアうっちゃん》

登壇者
 寺田翼さん、銭本慧さん、下園正博さん
モデレーター 馬場貴海賀

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