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いなか古民家ぐらし

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田舎暮らしや古民家暮らし、移住をイメージしたい人へ。 ひとり暮らしののち、2023年から2人ぐらしになりました。
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#移住

住むことで感じる「田舎暮らしの魅力」

和歌山で田舎暮らしを始めて1年、私はたくさんの場面で「移住して良かった」と心から思います。実際に生活の中で感じた、田舎暮らしの魅力をお話します。 密を避けやすい環境和歌山に移り住んですぐに「移住は正解」と感じた理由は「密を避けやすい環境」があるということです。 和歌山に移住する前は大阪市内に住んでいました。当時、看護師だった私は、自分のことを「コロナに感染している可能性のある汚い存在」と思っていたので、極力人混みを避けて生活をしていました。 都会では、最低限の外出場面で

手術はわたしにとっての断捨離かも?

先日、手術をしました。人生2度目。 子宮筋腫と卵巣嚢腫の核出術、というものです。 手術をすることになったきっかけは去年の夏ごろでした。 おなかの痛み=病気の悪化?!という不安

たくさん「ホーム」がある幸せ

5年半ぶりに高知県を訪れた。高知は2年間、わたしが住んでいた土地だ。 友人たちと再会し、なじみの場所をいくつか訪れながら。タイムスリップしているような、そんな感覚になった。 高知を離れる時の私は、毎日必死で生きていて、辛い思い出ばかりに目を向けていた。ツライ、しんどい……その感覚が拭えずに、再び高知を訪れることを避けていた。 高知に向かう車窓を眺めながら「やっぱり和歌山と高知は似てるな〜」と思った。そこでハッ!と気づいた。 私は、ずっと高知と、高知で過ごした日々が好き

田舎暮らし「お返しどうする?」問題

田舎暮らしでは、お野菜などのたくさんのモノを頂く機会が多いんです。 移住者と話していると、たびたび「お返しはどうしてる?」とテーマに上がります。 移住者だけでなく、地元の人にも「お返し」について尋ねてみたこともあるのですが。 答えは、ほんとうに人それぞれでした。 いろんな考え方があったので、羅列してみようと思います。 モノでお返しするこれが一番分かりやすい。みんなが始めにイメージするスタイルですよね。 頂いたものには、モノで返す。とってもシンプル。 移住者の中には「お

生きる力、豊かな暮らし、とは?

先日、和歌山に引っ越した友人宅に遊びに行った。 その友人たちの暮らしぶりを見て 「豊かな暮らしだな〜」 と、心の奥からじんわりと言葉が湧き出た。 そして 「もっと生きる力を身につけたいな」 という願望が生まれた。 大阪に戻り、別の友人に 「わたし、生きる力をつけたいんですよね〜」 と言うと 「…いや、もう充分あると思いますけど…」 と苦笑いされる。 その時の私は、そんなはずはない!!と返答。 また別の友人に、同様のことを言っても 「もう充分あるでしょ」

田舎で新しい価値観に触れる方法とは

知り合ったばかりのKちゃんが、「私の家に来たい、私の話を聞きたい」と言ってくれた。彼女との時間の中で、たくさんの気づきを得た。その中でも「住む場所によって価値観に違いが出るのでは?」と、自分の過去を思い出して考えるきっかけになった。 私の可能性を広げてくれた場所私の価値観が変わり、視野が大きく広がった場所は、間違いなく東京での暮らしだった。多くの人と出会い、多くの価値観と出会った。そして、その出会いや経験が「私にもできるんじゃないか」とチャレンジする気持ちを生み出してくれた

わたしは移住経験をどう発信したいのか

移住の記事を書きながら、ふと、以前オンラインで話をした移住希望者のAさんのことを思い出した。繋がるきっかけをくれたTさんに連絡をすると、Aさんは今、住まいが決まって移住が具体化している、という。 Aさんは、私と話したことがずっと印象深く残っているらしく「落ち着いたら私に会いたい」と言ってくださっているそう。 なんて嬉しいことだろう。胸が熱くなった。 「移住体験を話す」という貴重な機会Tさんは、Aさんと私の境遇が似ていると感じ、話す機会を作ってくれた。Aさんの状況や希望を

田舎移住に失敗しないためには「まずは体感する」ことをオススメしたい

田舎へ移住したい気持ちはあっても、漠然とした不安と期待が募り、なかなか行動に移せないこともありますよね。ですが、その不安や期待は、実際に住んでみないと解決できないことばかりです。 イメージだけ膨らませることよりも、「住む」「暮らす」体感をしながら情報を集めることをオススメします。そして、その情報とイメージをつなぎ合わせ、より具体的に移住を想像し、実現に向けて進んでみてくださいね。 旅をしてみるまずは興味がある土地に足を踏み入れてみてください。実際に訪れると、自分の肌に合うか

田舎暮らしを始める前に!確認しておくと良いこと

田舎は魅力がたくさんあります。ですが、田舎暮らしは良い面ばかりではありません。都市での暮らしとは大きく異なる場面がありますので、以下の点を事前に考えておくことでより良い移住の実現につながると感じています。 「新しいライフスタイル」を楽しむ覚悟はあるか 田舎暮らしにシフトチェンジするときに1番大切なのは「新しいライフスタイルを楽しめるかどうか」だと思います。都会で暮らしてきた今までの自分の価値観を何一つ変えられない、という方には田舎暮らしや移住は向いていません。 例えば、

なぜナースの私が農家バイトをするのか

近所のおっちゃんに、ミカン収穫のバイトに行く、と言ったら 「なんや、はよ看護師に戻らんかい」 と言われた。なんか、すごい悔しかった。でも上手く言い返せずに、まぁね〜って笑ってごまかした。 笑ってごまかした自分にも、悔しくなった。 「看護師の方が良い」と言われる違和感おっちゃん以外にも 「農業よりも看護師さんのほうが給料いいでしょ〜」 「いい資格持ってるのに〜」 と言ってくる人は、多い。その質問になんとなく返答はするけど、上手く言葉にできない自分がいた。 看護師

シンプルに「やりたいこと」を書き出してみた

2021年は、一旦仕事をやめて、大阪から和歌山に移住することにした。 「和歌山で何するの?」「仕事はどうするの?」 とよく尋ねられるけど。 まずは、今までやりたくてやれなかった「やりたいこと」をやっていこうと思っている。 ただただ、羅列していく。 東洋医学、中医学の勉強今一番じっくりやりたいことNo.1。 婦人科に通院して10年ほどが経過しているが、子宮筋腫や卵巣嚢腫の原因や予防について西洋医学の視点で調べても、明確な答えはない。 しかし、東洋医学の視点で見ると

帰る場所があるからこそ わたしは自由に飛べる

昨夜は、退職前最後の自宅待機日だった。 夜中に電話が掛かってくるかも、とソワソワして眠れず。 そんなとき、なぜか、中学のクラスメイトたちを思い出した。 心から「たのしかった!」と呼べる学生時代はほぼ皆無わたしは、人よりセンシティブな性格のせいか、どの学生時代も 「◯◯に嫌なこと言われたな」 「◯◯とギクシャクしたな」 など、心をざわつかせるエピソードがある。 からかわれたことはあっても、イジメにあった経験は一度もない。 それでも、些細な陰口や人の目に怯えていた。 今思え

和歌山に住みたい理由とスペインに戻りたい理由は一緒だった

さいきん、寝付けない夜が多い。 そんなある夜、あたらしい気付きがあった。 そこに海がある、ということ去年8月。 スペインのサンセバスティアンへの再留学計画を断念し、せわしなく仕事だけしている毎日だったわたしは、海が見たくてたまらなくなった。 なぜだかわからない。でも、海が見たくて居ても立っても居られなくなった。 そこで、和歌山の友人に会いに行くことにした。 鬱屈していた気持ちが、急に開放された時間だった。 「海に気軽に行ける場所に居たい」 そう思った。 自分

海が見れるだけで、それでよかった

2月1日に和歌山に移住してきた。 ここ数日は、慣れない運転への不安や、生活に早く慣れなきゃ、と焦る思いが募り、一日ずつ自信がなくなるような日々だった。 何度も移住しているけど、毎回初めはこんな気持ちになる。 けっきょく、移住、が叶ってしまうと、当たり前のような、特別感がなくなってしまうような感覚になる。 「この選択で間違ってなかったのかな?」 動き出す前よりも、動き出した後の方が不安になることもある。 今日は、朝から天気がよく、暖かかったので、移住して初めて海に行