見出し画像

田舎暮らし「お返しどうする?」問題

田舎暮らしでは、お野菜などのたくさんのモノを頂く機会が多いんです。
移住者と話していると、たびたび「お返しはどうしてる?」とテーマに上がります。

移住者だけでなく、地元の人にも「お返し」について尋ねてみたこともあるのですが。
答えは、ほんとうに人それぞれでした。

いろんな考え方があったので、羅列してみようと思います。


モノでお返しする

これが一番分かりやすい。みんなが始めにイメージするスタイルですよね。
頂いたものには、モノで返す。とってもシンプル。

移住者の中には「お返しするものがないから」と、家庭菜園を始めた人もいました。


ただ。地元の人にモノで返そうとすると「いらん、いらん!」とお断りされることも少なくありません。

「こっちは余って困ってるだけ。貰ってくれるだけで有り難いんや。」とか。
食べてくれるだけで嬉しいよ」とか。


野菜をいただく→お菓子などで返す→またお返しが届く…
という「お返し無限ループ」も起こりやすいです(笑)。

お返しすることが、逆に気を使わせちゃうのかも…と思うこともあります。


労働力で返す

高齢者の多い地域では、50歳代でも「若者枠」になります(笑)。
物を運ぶ、とか。DIYを手伝う、とか。マンパワーとして、かなり喜ばれるみたいです(特に男性)。


あと「若者枠」として、スマホやパソコン操作のサポートも需要があります。写真を撮って欲しい、とか、LINEの使い方を教えて欲しい、とか。
「なぜ、この人にスマホを買わせたのだ?!」と携帯ショップ店員に怒鳴りたくなることすら、あります(笑)。


自分の持っているもので、何が、誰のためになるのかはわからないけど。
自分ができることがあれば、何かしらの形でお返しをする
これも1つの方法かな〜?と思います。


「他の誰か」に返す

これは、よく地元の人から聞く声です。

移住者がお返ししようとした時に
「お返しなんていらん!その分、誰かに返したらええ!
と言われたそうです。

こういったエピソードは、移住者からほんとうに良く聞きます。


私も、この「お返しの循環」については考えさせられる機会が多いです。

昔、自分がしてもらっていたことを、今は私が同じように誰かにしているな、と感じる場面が多々あります。

この感覚を持っていたら、世界は平和になるな〜と思ったりします(大袈裟)。


都会の人は無いものは「お金」で解決する?

お返しについて考えながら、都会の人と、田舎の人の決定的な感覚の違いを感じました。

それは「無いものは新しく作る、もしくはお金で解決する?」
または「あるもので工夫する?」


都会の人は、新しいものを作ることお金で解決することに慣れているように感じます。
私も、都会に住んでいた頃は、その感覚の中でずっと生きていました。


田舎に来て感動するのは
無いものを工夫して生み出す」という感覚。
DIYなんて言葉が生まれるずっと前から、家は自分たちで直して住んできた

そして田舎で当たり前にある感覚のもう一つは
自分ができないことは人に頼る」ということ。
出来ないことをお互いが補い合うことが、本来のコミュニティのあり方なんだな〜と感じます。


大切にしたいのは「感謝」の気もち

ここに書いたのは、ほんの一例です。
色んな考え方があるし、相手によって、どうして欲しいかはさまざまだと思います。


だけど、私が忘れずにいたいのは「感謝」の気もち

野菜をくださった人に
「こんな調理をして食べたよ!美味しかった、ありがとう!」と言いたい。

そんな声かけは当たり前かも知れない。
だけど「頂けることを当たり前」と思わないように。感謝は忘れずにいたいと思っています。


このテーマ。田舎暮らしが長くなればなるほど、いろんな視点やエピソードが増えそうな予感。
その都度、加筆していこうかな?と思います(笑)。


少しでも、みなさんの参考になれば、嬉しいです𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+


⬇私がインタビューした記事。「お返し」の話も所々で登場します⬇


読んでくださり、本当にありがとうございます^ ^