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37.2019年暗黒新年会

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東海大学が優勝し、五三の桐が12年振りに箱根の山を登った、第95回箱根駅伝。
その2週間後、私はあるイベント会場の片隅にいた。

駅伝のことを調べるとき、ネット上で「EKIDEN News」なるアカウントをよく見かけた。ニワカモノでも、駅伝界隈ではたいへん影響力のあるアカウントだという認識はあった。
その「スタッフさんたち」と文化放送さんとの合同イベントである。2週間前の箱根駅伝の話題が中心になると思われた。

私は「筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト」に関わるまで、陸上界隈に全く縁がない人生を送っていた。
クラウドファンディングに寄付するだけでなく「本気で」プロジェクトを応援すると腹をくくったとき、機会があれば、陸上(駅伝)ファン関係のイベントに一度参加してみたいと思っていた。
ネット上でもある程度の情報は得られるけれど、実際にその場に行かないとわからない「空気感」は間違いなくある。それに、今後ネット上で他のファンの方と交流があったとき、このイベントのことが共通の話題になってくれるかもしれない。

推すと決めたら、自分の妄想が及ぶ限りの範囲でやれることは全てやる。それが妄想オタクの矜持だ。
平日夜の開催だったけれど、会社を少し早引けすれば行けそうだったので、意を決して参加することにしたのだった。

イベント当日の朝、こんな情報を発見。

ご来場されるかたは「あまりにも細かすぎる箱根駅伝」をお持ちください。突然、「あまこまの15ページをお開きください」ということもあるかと思うので、暗黒イベントの副読本として役立ちます。
(上記noteより引用)

えええ!それでなくても駅伝シロートなのに、本持ってないと話題についていけないの確定じゃん!
でも日中は仕事だし、買いに行ってるヒマ無い(泣)
…と嘆いていたら、

親切にも会場近くの本屋さんを教えていただけた!
ありがとうございます!

予定どおり早退できたので浜松町に向かう。
浜松町駅の改札を出て、教えてもらった本屋さんに行くと、「あまこま」の在庫があった。ラッキー!これで準備は万全だ!

文化放送さんの本社ビルは、駅前なのですぐに見つかった。
1階にはコンビニとオープンスタジオがあった。入口がわからず、ちょっとマゴマゴ。案内看板を見て受付が2階と知り、目の前にある歩道橋を登って入口にたどり着く。
いかにもオフィスビルという感じのフロアだった。そこに、長机を設置して受付をしていた。受付終了後、エレベータで12階まで案内される。一般開放しているホールではないため、文字通り「暗黒」っぽい雰囲気である。

開始直前に着いたこともあり、席は大方埋まっていた。前の方しか空いていなかったので、2列目の一番端の席に腰を落ち着けた。

イベント開始早々、司会を務める松島茂(文化放送アナウンサー)さんの口から驚愕の事実を知る。
えぇ!飲食物の持ち込みダイジョブだったんですか!?先に知ってれば、飲み物買って来たのに…(;゚Д゚)
情弱すぎるぞ、私。
まぁ、バーフバリ完全版のマサラ上映のときは、3時間飲まず食わずで紙吹雪撒き散らすから、それを思えば、ただ座ってるだけだし、ゼンゼン余裕だ(そういう問題ではない)。

「駅伝フレンズ」なる方々が集まるイベントに初めて参加した感想。
結論から申し上げると、2時間半のイベントのうち半分の1時間分くらいは、あまりにコアな話題過ぎてさっぱりわからなかった(笑)。
そして更に申し上げるなら、私が購入した「あまこま」は、1ミリも出番がなかった(笑)。

でも、陸上選手たちを中学生時代からチェックしているような、熱心な陸上ファンの皆さんの愛と熱量は、シロートの私にも伝わってきた。
ご自身が陸上競技をされている(た)方も多いことを知った。ちょっと考えれば当たり前のことだが、そのことを意識して考えたことがなかった。ファンにもいろいろなバックボーンの方がいらっしゃるのだ。

それから、筑波大学を応援している私にとって、筑波大学が12年振りに(関東学生連合チームの一員としてではあるが)箱根駅伝に出場したことは超ビッグニュースだったけれど、もちろん、そんな話題は出ず、駅伝界隈的にはそれほど注目はされていないんだな、という冷静な現実認識にもなった。
相馬くんの「箱根駅伝出場」は、彼の実力からすれば、ファンの方々の想定内案件だったのだろう。
そのことが筑波大学「チーム」にもたらすものについて、この時点で考察しようというもの好き?な人は、ほとんどいなかったかもしれない。

個人的に一番興味深かった話題は、箱根駅伝当日の「各大学別ツイート量ランキング」である。

こうしたデータを集計するのは、専門の知識が必要だし労力もかかる。
この時点でまだ、データの分離作業が間に合っていなかったとのこと。例に出てきた「東海大学3区の西川雄一朗選手と、元・東海大学主務の西川雄一郎さん」の話には、首がもげるほどうなずいてしまった。
私はその一部の、関東学生連合関連のtweet記事を拾ってtogetterでまとめただけだが、それでもかなりヤバかった。第95回箱根駅伝の8区では「鈴木」選手が二人走っており、そのうちの一人が関東学生連合チーム、平成国際大学の鈴木悠太選手だった。だから「関東学生連合・鈴木」情報のノイズ除去に苦労した。
何らかの収集ツールを使うにしろ、正規化されたデータではないから機械的に集計することができないし、検索キーワードの選択にも想像力が必要だ。
感動して見入った。

そんなこんなで、あっという間に2時間が過ぎ、イベントはお開きとなった。

終了後、主催者さんにお礼を言いたいと思い(何度も言うが、行動しないと相手に伝わらない、というのが私の座右の銘である)、登壇されていた「EKIDEN News」の西本武司さんに突撃する決心をした。
もう時効だろうから告白するが、お声をかける理由に困ったので、サインをもらうことにした(笑)。つぶやきを信じて「あまこま」を買ってきたのに一度も使わなかったのだから、きっとこれにサインをもらえという神様の思し召しであろう!

…達筆すぎて読めない…( ̄▽ ̄;)

こうして、私の初めての駅伝ファンイベントは、脳内キャパシティオーバーのまま終了した。
私みたいな初心者向けのトークイベントもあったら、もっと駅伝や陸上ファンの輪が広がっていいのになぁ、せっかくの皆さんの熱量、内輪話だけじゃもったいないな、と思いつつ、エレベータを待つ間にぼんやりとあたりを見回すと、「EKIDEN News」スタッフさんが自作グッズの頒布をしていることに気が付いた。

その中に、紅白のかわいい手ぬぐいがあった。
ひらがなで「とうきょうはこねかんおうふくだいがくえきでん つうしょう はこねえきでん」と書いてあり、テレビ中継時によく見る沿道の風物詩(!)がちりばめられている。(ひらがななのは、商標の関係かと思われます♪)

これは…!
我が家のしろたんにピッタリでは♪
ウキウキ購入し、帰宅後にしろたんにかぶせてみた。
かわいい!それに、おめでたい雰囲気も最高だ。

【余談】この手ぬぐい、プリントではなく「注染(ちゅうぜん)」という手法で裏表きちんと染まってます。こだわりがすごい♪

筑波大学応援のため、我が家のしろたん達には、もっと活躍してもらわねば!

そんな私に、この頃「駅伝シロート仲間」なネットフレンズが、奇跡のように現れる。
きっかけは、togetterまとめに入れさせてもらった、関東学生連合チームの「似顔絵駅伝」だった。

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■2019年暗黒新年会のアーカイブはこちらからどうぞ♪(再生時間は2:41:18)
 ※故・松島茂さんの在りし日のお元気なお姿もご覧いただけます。


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