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キューバ日記 #3 広告・宣伝のない街並み

キューバの街を歩いていると、
広告・宣伝の看板がないことに気づく。

街歩きが好きな私にとって
純粋に風景そのものを楽しめるのは、かなりありがたい。

さらに、建物も圧倒的に古いものが多く、
まるで過去にタイムスリップしたかのよう。

今は世界中どの国も発展し続けているなかで、
こんなに簡素で風情のある景色が残っている国は
なかなか貴重ではないだろうか。

そう、私がキューバという国を選んだのも、
他の国では味わえない体験ができるのでは、
という興味からだった。

果たして、国が発展することは最適解なのだろうか。
発展しなければ人間は幸せになれないのだろうか。

もう十分過ぎるくらい便利な世の中なのに、
これ以上、何が必要だというのだろうか。

私たち人間は、前に進んでいる一方で、
何かが後退してしまってはいないだろうか。

流されずに、敢えて立ち止まることを。

違和感に対して、声を上げる勇気を。

フィクションみたいなハバナの古い街並みが、
人間の真髄を訴えかけてくるようだった。



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