見出し画像

おもしろさは自家発電。

ちいとばかり、もう噛み砕かれた感はあるが
ピエール瀧がコカインで逮捕された…。
「あの人が?信じられない!」っていう感想はない
もともと電気グルーヴだったのだし、ミュージシャンの薬物使用の始まりは好奇心や格好良さだったり、売れ続けなければという追いかけられ続ける苦悩だったりするのだろうと想像すると芸能人って大変だな…と思う。
ビバ!凡夫!

ダウンダウンの松っちゃんが、
薬物使用を「ドーピング」と呼んで「ドーピングで出来た作品はそもそも違反している、その点芸人はずっとおもしろくいなければいけないのになぜか薬に手を出さない…」
と、言っていたのが印象的だった。


私の知り合いで、
「おもしろくない」と言われ嫁から離婚届が送られてきた男がいる。


そもそも「おもしろいってなんだよ」って話で、
私の持論は「おもしろさは与えてもらうものではない、自分で生み出すものだ」と思っている。


伴侶がおもしろくない…
きっと、もうそれは坊主憎けりゃ袈裟まで憎い状態。理由なんてなんでもよくて、
「おもしろくして誤魔化すのがムカつく」でも、
「食べる音がムカつく」「臭くてムカつく」
でも変幻自在に互換可能なのかもしれない。


その理由を聞いた時、
「おもしろくない」が離婚理由なのか?…と思ったが確かに彼はおもしろくない。
そんなの結婚前からわかってただろ…と思うが、
嫁がめっちゃおもしろいのかというと、これがまたおもしろくないのだ。


ユーモアゼロ家族……地獄やろ。

私の経験に基づいているのだが、
少し大変なことでもおもしろくすると乗り越えられることはある。
夫が仕事の帰りが遅くてワンオペ育児だった頃、
「夫は世界的トップスター」と思ってみる…という方法で乗り越えた。
一見くだらないが、どうしようもないことにイライラするより「ワールドツアーに出ている」と思ってみる方が面白いじゃないか。

そんなわけで、
おもしろくするとなんとかなることも多いのだ。

息子らが思春期の頃、
「部活で○○行くからお金ちょうだい」と無愛想に言いに来た時におもしろくしないとお財布を開けないという暗黙のルールがあった。
人からお金をもっていくのだ、それなりの対価を払えよ!…ということだ。


「はいー。それではお財布は開けられません、
ドアの外からやり直し。」
とダメ出しすると創意工夫してお財布を開けてもらう努力をする。

それぞれに工夫していかにお財布を開けるか…という大喜利はなかなか面白かった。

思春期の息子たちは、
どんなことがあっても母親のすることを笑わない…とイキっていたが、真面目な顔をしてその向こう側までやり切ってやったら最終「ぷ…」と吹き出してしまう。
思春期息子VSおもしろ母さんの軍配は私の方が優勢だった。

今となっては放っておいても勝手に起きるし
起こされることもないが中学生くらいの時が一番朝眠いのだ。
朝から「起きなさい」と怒鳴るより、そっと横に寝てやったら脱兎のごとく起きてくる。母親に添い寝されるなんて虫酸が走るだろう…。ニヤニヤして添い寝してやった。


不毛な争いは面倒くさい。
サムライ母さんは怒るときは不動明王級だが、
だいたいなんでも怒るわけではない。
ここ1番コレだけはの時にゲロ怒り、本人が自分でもヤバイな…と思っているところを突いてくるので反論の余地なし、要するに「喝」と化している。
喝の後はなぜか感謝される。
本人もそろそろ背中を押して欲しいと思っているところで背中に飛び蹴りを喰らうのだ。

おもしろスキルで大概のことは乗り越えてきたのでユーモアさえあればだいたいのことは大丈夫だろう…と思う。
ま、おもしろさだけじゃなくて現実的処理能力も身につけて無敵艦隊と化せよ。

ドーピングしなくても生きていけるくらいに、
家族や周りを楽しませるくらいのおもしろスキルは身につけておいて損はないと思うぞ。






この記事が参加している募集

#とは

57,836件

うれしかった時にお金を入れる缶がわが家にはあります。1年間のうれしいをまとめてクリスマスに募金しております。サポートしていただいたら世界のどこかで役に立つかも!