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創造性とアイデアあふれる社会を、音楽で実現する。#3モヤッとしても、突き進んでみる。
今年度、青森県庁主催の地域課題解決のための起業セミナー”next AOMORI”に参加しています。
課題に感じるあれこれが、頭の中で散らかって行動に移せない癖があるので、ワークショップやチームワークの力を借りて思考を整理しアップデートしています。
この記事は、#1と#2に続き、next AOMORI 受講生の仲間やモデレーターの方々、そして、現在や未来に私の活動を応援してくれる人たちと、いまの状況や気持ちをシェアするために執筆しています。
今回は、今月行われた講座を振り返りつつ、いま考えていることを、綴っていきますね。
DAY3のプログラムは、「ロジックモデルをつくる」
今回DAY3の講師は、ソーシャルフリーランス・一般社団法人インパクト・マネジメント・ラボ 共同代表の土岐三輪(とき みわ)さん。
社会的インパクトを創出する事業づくり、NPOの伴走支援、SDGsコンサルティング等を手掛けていらっしゃる方です。
誰に、どういう価値を感じてもらうのか?〜実践ワーク①〜
ソーシャルビジネスが、一般のビジネスと異なる点は、追い求めるものが「社会のインパクト」である点。
「利益」を追い求めるより大事なのは、社会変革のきっかけです。
だから、そのために、事業や組織が最終的に目指す変化・効果(アウトカム)と、その実現に向けて何をしたらいいか?を明らかにするために、「ロジックモデル」が必要なのです。
事業は目的を達成する手段。「理想/望ましい状態」を生み出すための手段(=事業)は、1つではなく、複数あります。
自分たちの生み出したい状態を俯瞰することが大切です。
実践ワークで、私も書き出してみました。
目指すのは、思いつきの創作や創造が(実際に創るのも観るのも)楽しくなる場の実現。
その実現の先には、多様な人々が自分の思いや考えを発信しやすくなる、人と違う自分を認められるようになる、つまりは生きやすくなる社会の実現につながっていくと考えています。
そこで、自分のフィールドである音楽の社会で、まずは進めてみたいのです。
今回考えた関わる関係軸は3つ。
複業ミュージシャン → 今より誇りをもって活動する。力をつける。
子育て家庭(主に発達に課題がある子を中心に)→即興演奏の面白さに触れる
未来の社会 → 多様な視点による先駆的な事業アイデアが活発に発信される
ここで難しいのが、「誰が」「何に」困っているのかが、明確でない、という点。
複業ミュージシャンにせよ、子育て家庭にせよ、現状を受け入れていて、困っているという感覚はないので、そこに需要はあるのか?という問題。
![](https://assets.st-note.com/img/1700341431666-mWuvVM0ZT2.jpg?width=800)
図や絵にして、表してみるとよいのではないか、とアドバイスいただきました。
どこにインカム・アウトプット・アウトカムがあるのかを、明確にしめすこと。
それで、事業の類型は4種類あることを踏まえる必要があります。
組織と対象者が、モノ・サービスの対価をやりとりするというのが基本だとは思いますが、注目すべきは④労働型。地元で活動する複業ミュージシャンが、対価を得ながら演奏活動をするのを後押しできたら、と思います。
以下の①②③④を、どう組み合わせていくか。
事業の類型
①対価型 :組織と対象者が、モノ・サービスの対価をやりとりする。
②寄付・助成金型:個人・法人・財団・企業・行政が組織に寄付し、対象者へ。
③行政の受託型:自治体から受託し、モノ・サービスを対象者にとどける。
④労働型:労働環境をつくる。
対象者に、どんな変化を起こしたいのか?
一筋縄にはいかなさそう、ということは明らか。
では、どう整理し、組み立てていくか。
事業によって変化をおこす。その流れをロジックモデルに。〜実践ワーク2〜
対象者を、誰に設定するのか。
複数の類型をもつ対象者が、どう変化していくのを目指すのか。
社会を理想へと近づけていくためには、どんな事業を、どんな関係性で進めていき、観察・介入していくのがいいか。
そういったことを、ロジックモデルを組み立てながら整理していきます。
対象者は一足とびに「理想」にはたどり着けません。
「介入」によって少しずつ変化していきます。
フォワードキャスティング(やってみて、手応えを感じる)と
バックキャスティング
をとおして、対象者の変化をじっくり見ていく。
対象者やその周辺との関係性と、理想への道筋を、その時なりに整理することで、対象者の観察や介入の方法がわかってくるのですね。
なるほど。
ロジックモデルとは、「事業を実施することによって目指す対象者や社会の姿とそこに至るプロセスを図で可視化したもの」です。活動がどのように期待する成果に到達するのかを可視化することによって、活動の目的やプロセスを関係者で共有しやすくなります。
アウトプット(直接の結果)/アウトカム(成果:短期・長期)
言語化することで、仲間を増やし、チームの中で、理想を共有する。
活動と関連性の強い「初期アウトカム」に注目すると良い。
以下の通り、ロジックモデルの例が紹介されました。
「会員制」のNPO法人などが参考になりそうなので、その枠組みに沿って、私も書き出してみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1700291678668-YeNF6seOfN.jpg?width=800)
「アウトプット」と「アウトカム」の整理が難しかった〜。
関わった人たちに、「参加してみてどうですか〜」など聴いていくことで、短期アウトカムを確認していくのがよいそうです。
集まった人たちが、どういうマインドでいてほしいか。
たとえば、他の受講生の例では、バーの中で、こういう質感を生み出していく、などと行った考えていくということです。
カジュアルな雰囲気か、上質な雰囲気か、仲間意識の醸成するにはどんな質感か。
狙ったアウトカムをどう生み出していくのかが難しく、醍醐味です。
どういう働きかけをしていくのがいいかを知るために、場作りの知見を集めていこう。
そのうえで、活動の細かいところを、作り込んでいこう。
指標とは、変化を何で測るか示したもの(モノサシ)
活動によるアウトプット・アウトカムを、何で測るかを示したもの。
計画どおりに活動が行われているか、仮説が正しかったのか、活動の成果の度合いを判断できるようになる。
・初期値:活動前の指標の程度
・見込み値:活動によって目指す指標の程度
・達成値:活動後に到達した指標の程度
生まれてきた、ポジティブな変化やネガティブな変化。それは思い通りになることよりも、思いがけない変化の方が多いのではないかと思います。
ほかのひとが聞いても、「いいね」と言えるような、共感性が高い事業だと、加速しやすい。
あきらめたほうがいいかどうかは、難しい。
独りよがりな夢だったのかもしれない、、、
いろいろな人に話してみる。
それで、共感を呼ぶことができるのか、体感してみる。
マネタイズの方法、、、関係者をあらいだしてみると、わかるかもしれない。
なにか突破する道を探していく。議論を積み重ねていく。
自分が諦めたら、終わりだけど、続けていけば、突破できるかもしれない。
これまでのご経験が積み重なった上で紡ぎ出されるアドバイスだと感じて、勇気づけられました。
土岐さん、ありがとうございました!
できるところまで、構想を続けてみよう。
そして、機が熟したらアクションを起こそう。
やめなければ、仲間も集まるかもしれない。
ひいては、社会を変えていきたい。
ふりかえり
自身の活動の意義や目的を整理するための技術を得ることができたと感じています。ワークショップ、自身の活動の整理をじっくりできたのが、とてもマインドを整理できる時間になりました。
とはいえ、ロジックモデルを組み立てていく上で、まだまだ客観的な視点を得られていない実感も深まりました。
独りよがりなのではないか。
必要とされないのではないか。
趣味の延長に理屈を重ねているだけ?立派なことに見せようとしている?そんな印象に周囲には映るのでは。
そんな不安も感じています。
だから、話を聞いてくれる人を増やしたい。
ミュージシャン、子育て家庭は周囲にいるが、それ以外、一般リスナー層の獲得に向けた動きの見通しが立ちにくいです。
今後に向けて
いよいよ2月のプレゼンテーションに向けての見通しが見え始めました。
以下の項目で、事業について話す予定です。
○ 今回の取り組みを一言で,
○ 誰のどんな課題を解決したいのか(課題の現状)
○ それはなぜか(個人的な経験・感情)
○ 課題の解決手段の詳細
○ その手段が上手くいけばどんな世の中になるのか
○ 聞いている人に何をお願いしたいか
7分で収まる気がしなーーい!!!45分ほしいわ、、、
と思うってことは、まだまだやりたいことが散らかりすぎていて、言語化が不十分だということ。
核になる部分はどこなのか探して、さらにロジックモデルに磨きをかけていきたいです!
「モヤッとすることない?」名物マスターに相談。
実はこの5〜6年ほど、音楽ライブを観に行くと、モヤモヤっとすることが多いです。
みずみずしく心躍ることができる体感が、ほんとうに減った。
その思いを、学生時代にアルバイトでお世話になっていたジャズ・スポット・ドルフィーのマスターに、相談してみました。
すると以下のアドバイス。
コロナ禍でライブ観てなかった分、変に期待しすぎているんじゃない?
横浜にいたって、正直、一昔まえほどの満足感を得られるライブはそうそう多くない。これは社会全体の閉塞感の問題かもしれないし、聴き手の気持ちや老化の問題かもしれない。
ミュージシャンだって人だ。調子の悪い日だってある。
「魅力が垣間見える」という見方もある。その瞬間の喜びに集中しよう
さすが名物マスター!深いアドバイスありがとうございました。
半分スッキリ。
八戸でおしゃべり会するよ。
あとの半分は、nextAOMORIのメンバーを頼って解決しよう。
「自分のセンスで発信していく」ことを始めているnext AOMORI同期のメンバーにも、年明けおしゃべりしましょうっとお願いしました。
「モヤッとすることなかった?そういう時、どうしてた?」という話題で、八戸で対面おしゃべりする予定です。
next AOMORIのみなさん、まだ日程未定だけどもしよかったらご一緒しましょう。
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