⑭生まれ持った資質や能力を磨き表現力を高める
本来の自己表現とは、生きることそのものです。
私たちは、生まれ持った資質、性格、コミュニケーション、好みやセンス、行動パターン、価値観など、あらゆるものを通して自分自身を表現しています。
ですから、『特別な何かがなければ、自己表現は不可能だ。』という幻想は、手放してもいいのです。
主体性を持って創造する
個性を輝かせる
社会に向けて主張する
自分自身を認める
これらは、自分の世界観を表現するためには必要ですが、決して、見栄を張る必要はありません。
Step1では、自分自身を知り、感性の響きに従って学ぶことで、自分らしさを発揮するための土台を作ります。それは、自分を大きく見せることでも、飾り立てるためでもありません。余計なものを削ぎ落とし、主体性を持ちなから、自分らしく、軽やかに生きるためです。そして、Step2の段階で、自分らしさを磨きながら社会と関わり合うことが、自己表現になるのです。
当たり前に使う能力は、自分にとっては特別だと感じられないため、私たちは、ついつい周囲と比較し、『特別感』を追い求めてしまいます。苦手なことを克服すれば、それを手に入れられるという間違った認識で、自分自身を追い込むこともあります。
たとえば、親に無理やりやらされる習い事。仕方なくやることには楽しみを見い出せませんし、上達させるのは難しいでしょう。しかし、主体性を持って取り組むことは、より創造性が発揮されます。
『個性を輝かせる』というのは、楽しむことです。内なる喜びや幸福に意識を向けることで、私たちはポジティブなエネルギーを発することができます。楽しんでいる自覚があれば、それはあなたが輝いている証拠です。これこそが、私たちが求めている『特別感』、なのです。
成功することや称賛を浴びることを輝きだと捉える人もいるかもしれませんが、それでは自己肯定感が下がる可能性が高いでしょう。
他者からの反応を気にするあまり、完璧な姿しか見せられないという縛りを、自分自身に課してしまうからです。
しかし、そのような判断をしている限り、完璧な自分が出来上がることはありません。一番厳しい審査員は、他者ではなく自分だからです。
自分が楽しむことを肯定することは、同じく他者が楽しむことを肯定することでもあります。
『私はこんなことが好きで、楽しんでいる。』こうして社会に向けて主張することは、自分の世界観を表現することになり、オリジナリティの発揮につながります。
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