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NYでピアノを弾くきっかけになった5曲

心ある音楽は力持ち。「ニューヨークに行って音楽の仕事する!」……と私が勢いづくガイド役になってくれました。

アメリカでピアノを弾く夢を抱いたのは高校生の時。なので、ナツメロと昔話になっちゃいますが、よかったらおつきあいくださいませ。 

♪1 松田聖子 “Dancing Shoes”(英語版)

ニューヨークの街を行く元祖アイドル松田聖子ちゃんが、曲に先立って映ります。私もよく歩くミッドタウンのエリア。

私がこの曲収録のアメリカ進出アルバムを聴いたのは、’90年代初め。アメリカの音楽アーティストを招聘する代官山の会社で、仕事しながらよくかけていました。

単純に「NY最先端サウンドを英語で歌うなんてスゴイ!」と興奮して……。「誰の歌?」と訊いてくる同僚たちに「聖子ちゃんですよ」と答えると、みんなビックリしていましたね。 

曲頭のスタジオ・シーンには、当時の超売れっ子プロデューサー デビッド・フォスターの姿も。この方は凄腕キーボーディストでもあるので、聖子ちゃんが羨ましかったけど……。

具体的に「私もニューヨークに」とは思いませんでした。娘もまだ幼児だったし。

それが今では、”ビデオの中の聖子ちゃん”に少しは似た状況かな。アメリカ第2の公共放送APM(日本でいうNHKみたいなもの)のデジタル・ラジオで、デビッド・フォスターのピアノ曲と一緒に私のがかかっていたりします。

「イメージは現実化する」って、本当かもしれません。

♪2 ラズベリーズ “オーバーナイト・センセーション”

吟遊シンガーソングライター エリック・カルメンの出身バンド”ラズベリーズ”↑は、ギター・ポップ系の可愛子ちゃんバンドでした。

数あるヒット曲の中でも、エレキギターでなく生ピアノ・フィーチャーのこの曲は特に好きです。

ヒット当時は高3受験生。その前の年にカリフォルニアで英語のサマー・セミナーに出て、学校内や近隣の方々にピアノを褒められて。将来はアメリカに行く気になっていました。

今思えば、心優しい聴衆の皆様がアメリカンなノリで盛り上げてくれただけなんですけど……。

この曲の歌詞に 

”l wanna big hit record. Wanna hear it on the radio”

(ビッグ・ヒットが欲しいよ ラジオでかかるのを聴きたいんだ)

というリフレインがあって……。

私もすっかり熱くなって、勉強の合間に「ビッグ・ヒットだ、ラジオだぁ〜」とドーナツ盤(45回転シングル・レコード)をリピート再生しまくっていました。

おかげで?、去年アメリカでアルバム・リリースした私の曲は、世界中のApple系ラジオ(プレイリストのようなもの)で1000回以上オンエアされています。

今のところ、まるでビッグ・ヒットとはいきませんが……w

♪3 アース・ウインド & ファイアー  “セプテンバー”

前述の招聘会社で”レターメン”というアーティストの全国ツアーを企画した時、サポートのドラマーとして”E,W &F”↑のメンバー ラルフ・ジョンソンが参加してくれました。

私は制作スタッフとして、幕開けの北海道ツアーに同行。客演のラルフとはよく話す機会があり、そのインテリジェンスぶりに驚いたものです。

ラルフは私のことを「羊蹄山(滞在地近くの名山↑)のようだ」と例えて場を沸かせるお茶目な人。反面、飲み会以外では一人行動を好む繊細な影もありました。

R&B/ファンク系の楽曲 “September”↑は、ヒットした’70年代当時は「カッコいい曲」というだけの印象。でも、このツアー後に改めて聴き返してみると、いろいろ見落としていたことに気づいたのです。

ラルフが担当するパーカッションが、言い知れない躍動感と陰影を添えています。派手なホーン・セクションやボーカルしか聴いてなかった自分を反省。

同時に、「音楽は人柄だな」と知りました。

こんな音楽を生み出せるアメリカで、ラルフのような懐の大きな人たちと仕事がしてみたい……。そんなイメージが固まりだしたのが、この頃だった気がします。

♪4 スタッフ  “And Here You Are”

ニューヨーク・ベースの第一線スタジオ・ミュージシャン4人で結成されたフュージョン・バンド “Stuff”↑. 

‘76年のセカンド・アルバムから、Rhodes(電子ピアノ)フィーチャーのこちらは、キーボーディスト リチャード・ティーの作品です。

時は独身時代。キーボードはジャズ理論を基に弾いていた関係で、フュージョンもよく聴いていて、この曲に出会いました。

巨漢の黒人の指が奏でたとは想像もできない、可愛らしい音!

「アメリカではキーボーディストが自作インスト曲でスターになれるんだ」と知り、今への道標が決まりました。

当時パンク・バンド↓のキーボーディストだった私は、副業に外タレの通訳や音楽雑誌のライターをしていました。

先輩通訳がStuffの来日インタビューの仕事をすると聞き、リチャード・ティー宛てのファンレターを託したっけ。

ニューヨークへの憧れは、この頃からですね。

♪5 ジョー・サンプル “メロディーズ・オブ・ラブ”

♪4と同じ頃の話。やはりジャズ系のカリスマ人気グループ “クルセイダーズ”のキーボーディスト ジョー・サンプルのリーダー・アルバムから。↑自作のピアノ曲です。

初めて聴いた時、あまりの美しさに茫然と涙するしかありませんでした。”Melodies of Love”という曲名もツボで……。

「こんな音楽ができたらどんなに素敵だろう」と、歯ぎしりする思いでした。私が今やっている音楽の原点は、このあたりかもしれません。

これから私も、この曲のタイトルみたいに”愛のメロディ”を紡いでいけたら、と願うばかり……。

♪ まとめ〜音楽は神の声

以上が私の「ニューヨークでピアノ」のきっかけとなった5曲です。

“#私を構成する5つのマンガ ” というnoteお題の音楽バージョンを投稿している方々を見かけたので、マネてみました。

こうリストアップしてみると、「この曲たちが私をアメリカに呼び寄せ、道筋をつけてくれたんだ」と実感。

もしお時間あれば、自分を奮い立たせてくれた5曲をセレクトしてみるのはいかが? 「運命と音楽はいつでも味方してくれている」と気づくのではないでしょうか?!

冒頭の写真は、アメリカ発売の1st アルバムのジャケ写(中央)と、ニューヨークの共演者たち。

◇あとがき……お知らせ

非常事態宣言が一部解除! とはいえ、PCR検査が少ないために院内感染は止まらず、世の先行きは人知の域を超えている……?

運命について思索を深める週末に、占いのインスタ・ライブはいかがでしょう?

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明日5月17日(日)夜9:00からご視聴は、本人インスタグラム↓ストーリーにてお待ちしております!


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こちらは弟撮影の、実家の庭に今咲いている薔薇。ウサギは、弟が飼っているモコちゃんです。

BGMは私のピアノ”Jewel Rose”で!

クラシック・レーベルから出ている曲なのに、「きっかけの5曲」にクラシックが入ってない!ですね……。何故? すみません、訊かないでくださいm(_ _)m