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好きと憧れが持つ潜在力 : note1周年


note1周年 この一年の歩み
昨日はnoteで「香りを巡る旅」の記事掲載を始めて1周年の日でした。
プロジェクトを立ち上げる前に、香りや調香に関する興味から色々調べている期間があったこともあり、もう10年以上取り組んでいるような気でいましたが、実際に動きはじめてまだ1年しか経っていないんだ…それくらい濃い1年でした。

天然香料など植物の香りが持つパワー、化学と感性を行き来する調香の不思議、そして香水の都グラースがある大好きな南仏等、純粋に好きなものへの憧れ、興味からはじまったため、何のツテもないところからのスタートでした。

2023年の5月に日本で得た、一件のグラースとの繋がりを頼りに同年9月に調査のため渡仏。そして約半年後の今年5月に再渡仏…。

2回目の渡仏はグラースを代表する花の一つ「センチフォリア ローズ」の開花に合わせたわずか1週間ほどの滞在でしたが、ラッキースターが炸裂して、多くの出会いがありました。現地の人たちの協力で、書籍を一冊企画できるほどのコンタクトの目処が立ち、今年後半からは書籍化を具体化するために動いていきます。

本の形式や出版社等はまだ決まっていませんが、フランスの人たちのほうが私より本の出来上がりのイメージができているようなところがあって、私自身もきっとできるだろう、と励まされています。

本の中身や方向性はこちらにもう少し詳しくかいています。


二度目の旅を終え、今はクールダウン期間…
本noteでの記事配信は予定よりスローペースで進んでいます。
色々考えたり整理したりすることが多くて、頭の中が落ちつくのを待っている状態です。

そういうクールダウン期間の時は自然に触れたり、本を読んだりして過ごしています。

今読んでいるのは2004~16年 にエルメスの初代調香師をつとめたジャン=クロード・エレナの「調香師日記」とフランスで購入した同著者の最新作「L'ODEUR DES JOURS (日々の匂い)」(インスタの写真2枚目)。

「調香師日記」は朝の静かな時間に読むと、自然やクリエーションを愛するエレナの文体が、窓から入り込む涼しい風と相まってとても心地いいです。

「L'ODEUR DES JOURS (日々の匂い)」は辞書を引き引き、「調香師日記」よりスローペースですが、大好きなクリエーターの生の言葉にドキドキしながら触れています。語学をやっていてよかったと思う瞬間です^^

インスタ3枚目の写真はエレナによるエルメスの香水の空き瓶です。
ナイルの庭、ジュール ドゥ エルメス(まだ少し残っている)、そして一番好きなヴォヤージュ ドゥ エルメス。ヴォヤージュ(Voyage, 旅)は自分の人生を象徴している気がして、コンセプト、香り共にすごく気に入っています。

これを購入した2010年代はまだ学生気分も抜けておらず、また当然エレナのことも知らず、10年後にエレナの著書「香水」に触発されて香りに関する調査執筆を開始するとは夢にも思っていませんでした。でも改めて、好きや憧れに潜在している可能性ってすごいんだなと驚かされます。

これからも「香りを巡る旅」をよろしくお願いします^^

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