見出し画像

1万時間の法則について

ひとつの分野で成功をおさめるために必要な時間は1万時間だと言う。

成功した人物は才能や運に恵まれたと思われがちだが、実のところそうではない。
地道な努力、または時間を忘れるほど夢中になった結果が成功につながっている。

1万時間分の努力。
それが多くの偉人を成功に導いた。



韓国ドラマ「賢い医師生活」に心癒され、現在、脚本家イ・ウジョンの別の作品「応答せよ」シリーズを鑑賞しているのだが、「応答せよ 1994」の13話で、この「1万時間の法則」がテーマとなる。

登場人物のチルボン(ユ・ヨンソク)は将来を嘱望されている大学野球の名投手で、エースになるために地道な努力を何年も続けてきた男。
そして「1万時間の法則」は彼のナレーションという形で登場する。

努力はみえない 見えるのは結果だけ
そのため、人の成功は天賦の才能や、幸運によるものだと思われやすい
モーツァルトもビートルズも、ジョブスもキム・ヨナも
彼らを成功に導いたのは 運でも才能でもなく、1万時間の努力だった

チルボンは若くして、努力を積み重ねることと、その苦しみの意味を深く理解しているのだ。



さて、話を戻すと、1日に費やす時間によって「1万時間の努力」を達成するまでの年数はもちろん変わってくる。

1日2時間なら約15年
1日3時間なら約10年
1日6時間なら約5年
1日10時間なら約3年

仕事であれば、1日6時間程度費やすと考えた場合、ざっくり計算して5年。
もっと根を詰めて10時間投資できるなら3年。

惰性、もしくはイヤイヤやっている仕事であればかなりキツイ、というか、無理だと思うけど、情熱が傾けられる仕事なら話は別。
24時間のうち、睡眠7時間、食事・入浴・家事などで5時間の計12時間を引いても12時間残るのだから、本気になればできないことはない。


「人生の時間は有限である」というあたりまえの事実は、歳を経るごとに輪郭がはっきりしてくる。
だからこそ焦るのだが、自分の時間を何に投資するのかは年齢が高ければ高いほど真剣に考えるべきことだと思う。

一方で、10代、20代の若いうちからそれを自覚し、努力している人はきっと早々に成果を出しているわけで、それはそれで本当にすごいと心から尊敬する。

でも、今からでも遅くはない。
人生で一番若いのは、今日、この瞬間なのだから。


さて、「応答せよ1994 13話」ではもうひとつ名言が登場する。

「終わるまで終わらない」

これは元ニューヨーク・ヤンキースのヨギ・ベラ選手の言葉。


チルボンはこの言葉を胸に刻む。
彼は下宿の娘ナジョン(Ara)に片思い中だが、当の彼女は兄のように慕っている幼馴染と両思い。それでもチルボンはナジョンへの想いを諦めないと心に誓う。

その想いがこう表現される。

仕事や人間関係、恋も同じだ
成し遂げるためには 才能や幸運に頼らず
苦しくても最後まで 努力しないといけない
終わるまで 終わらない



「自分が終わりだと決めるまで、まだ終わっていない」
この、ある意味執念にも似た強い想いが、結局は目標の達成や成功に結びつくということ。

「1万時間の法則」と「終わるまで終わらない」この二つの言葉が心に刺さる。
さらりと流さず、きちんと考え、消化したい。


写真:箱根本箱にて 「椅子のある風景」

画像1




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?