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2020年3月の記事一覧

ワタシはアナタで、アナタはワタシ

ワタシはアナタで、アナタはワタシ

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一切衆生悉く仏性あり
玲瓏集 沢庵
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形あるものは全て
その中に内的な本体を含んでいるものです

仏性はどんなものにも
同じように含まれていますが

姿、形は、それぞれの与えられるものによって違うのです

全ての生き物はみんな必ず仏性をもっているという経文の通り
地獄に生まれても、餓鬼、畜生に生まれても

全く変わりない仏性が
命名に

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バランスが大事

バランスが大事

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理を支える技
技をいかす理

  不動智神妙録 沢庵
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「理」とは行き着くところに行けば
何にもとらわれないという事で

無心になる修行

しかし、どれほど「理」がわかっていても
身を自由に動かせる技術がなければ何にもなりません

反対に、どんなに太刀の扱いが上手でも
「理」の行き着くところを知らなければ
「技」を生かすことができないのです

「理」と「技」
それ

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忘我の世界

忘我の世界

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一遍上人が法灯国師と会った時
こう歌を詠みました

となふれば
仏も我もなかりけり
南無阿弥陀仏の
声ばかりして

すると、法灯国師はこう言いました
「下の句に、何か工夫をされたらどうか?」

その後、一遍上人は熊野に籠り、21日の修行をされて
また、法灯国師のもとに立ち寄り、再び歌を詠みました

となふれば
仏も我も無かりけり
南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏

国師

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魂のルフラン

魂のルフラン

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  因縁和合
 玲瓏集 沢庵
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因とは、「因る」という文字でもあり
「よる」とは、その事によって
これこれの事を得るという意味です

春、種を土に蒔くことを「因」といいます
植えたからと言って
種は雨や霞などの手助けがないと
芽生え、成長できません

この雨や霞の助けを「縁」というのです

春に蒔いた種である「因」が
雨霞の助けである「縁」によって成長し

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「ない」なんてものは「ない」

「ない」なんてものは「ない」

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有情非情とは、先大かたにまうけたる分際なり
情の変わりたるをもって、なしといへるにや

  玲瓏集 沢庵
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植物が生えている場所の北側に
垣根や塀などを作ると
その植物は南の方に枝を伸ばします

植物には眼がないけれど
そこに、妨害物がある事を知って
身体を動かしていることがわかります

夜は眠り、昼に開く百合の花
ジャスミンの花もそうです
あらゆる草木のど

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コンフォートゾーン

コンフォートゾーン

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心の正しくないものは
本当の役には立たない
         不動智神妙録 沢庵
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千手観音の心が正しく働くなら
千本の手を使いこなせるように

あなたの心が正しく働くなら
あなたの剣が自由自在、思う通りに動いて

数千人の敵をも一刀のもとに切り従えることができる

何かをしたいと思った時
その動機には善と悪との二

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呼吸のように愛を深める。

呼吸のように愛を深める。

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義とはまことに大切なものであります
義の本質は天の理なのです

これを人が自ら行う時に、性といい
生まれながらにして人の中に与えられた
心の作用であるとするのです
     玲瓏集 沢庵
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「徳」と言い
「道」と言い
「仁」と呼び
「義」と言い
「礼」と言っているのは

みな、同じものなのです

ただ、その置かれる場所によって呼び名が変わり
用い方

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不自由と自由は同義語

不自由と自由は同義語

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應無所住而生其心
まさにじゅうするところなくしてそのこころをしょうずべし
     不動智神妙録 沢庵
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真理を求めて
幸せを求めて
そう言って、何かしらの精神修養に励むとき

最初に行き当たるのが
自分の心と向き合う事

坐禅、瞑想、呼吸法など
自分の心を散らさないようにするために
欲望、煩悩、感情、悩みに、心を持っていかれないために

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心を放つ

心を放つ

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放心求 心放要 
  不動智神妙録 沢庵
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放心を求めよと言うのは孟子の言葉で
放たれた心を、自分の身に取り戻せ
という意味

一方で
心を自分の中に縛り付けていては
まるで、飼われたネコのように
自分本来の自由な心の動きを失ってしまう

だから、モノに心が止らないよう
(執着しないよう)
何事かに溺れてしまわないよう

上手くコントロー

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木を見ずに森を見る

木を見ずに森を見る

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心ありてもるとなけれど小山田に
いたづらならぬ かかし なりけり

    仏国国師(ぶっこくこくし)
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かかしは、自分で田んぼの稲穂を守ろうとか
などと、考えているわけではないのですが

かかしの姿を見て
鳥や獣は恐れて逃げていきます

人形のかかしには「心」なんてないのですが
それでも、ちゃんと役割を果たしています

これは、どの道を

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身体が変われば世界が変わる

身体が変われば世界が変わる

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 欲から我々の心身は生まれた

     玲瓏集 沢庵

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目に見えるもの
耳で聞こえるもの
肌で感じるもの
そして、自分自身の肉体も

此の世にあるすべての形の事を「色」という

私たちの体も「色(形)」なわけで
その体には感覚器官が備わっている

自分以外の全ての「色」を感じるための
「感覚器官」がある

視て感じる「視覚」
触って

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捕らわれないから自由になれる

捕らわれないから自由になれる

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心はどこにも置かぬことです
そうすれば、心は身体いっぱいに行き渡り
のび広がります

    不動智神妙録 沢庵

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何か一つの事に集中している時
その他の全てが見えなくなる

誰か一人を愛するとき
その他の人を大切にしなくなる

何か一つを守ろうとする時
その他の全てを犠牲にする

心を一つヶ所に留め置くと
その他のところに心配りがで

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有名の神、無名の神あり

有名の神、無名の神あり

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特定の神様だけを信じていては
神の道は立たない

    玲瓏集 沢庵

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神様にだって
有名な神様と、あまり知られていない神様がいる

だからと言って、有名な神様だけを拝み
無名な神様を軽視するというのは、いただけない

それは、言い換えれば
自分にとって有益な人としか付き合わない生き方と同じこと

つまり、その人の持っているスキルで

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特別な人をたくさん作る

特別な人をたくさん作る

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其れに、この主は誰
此にての主は誰と、名を言はずして
只主とばかり思ひ
主への儀を思ふべし

        玲瓏集 沢庵

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例えば、キリスト教
神の子イエスと、神に対しての
敬虔なる信仰心

最初は、イエスを信じる事から始めるかもしれない

でも、ある程度の信仰心が育ったら
その心、愛を同じだけ、目の前の人に向けてみる

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