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「ない」なんてものは「ない」

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有情非情とは、先大かたにまうけたる分際なり
情の変わりたるをもって、なしといへるにや

  玲瓏集 沢庵
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植物が生えている場所の北側に
垣根や塀などを作ると
その植物は南の方に枝を伸ばします

植物には眼がないけれど
そこに、妨害物がある事を知って
身体を動かしていることがわかります

夜は眠り、昼に開く百合の花
ジャスミンの花もそうです
あらゆる草木のどれ一つをとってもみても
みな、外界を感じとり、生きるための形に変わっていきます

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植物に心はあるかないか
犬に仏性ありやなしや

そもそもそのように「ある」と「ない」で分けれるものなのか

「ある」とはなにか

「ない」とはなにか

言い換えれば
「ある」とは、自分が感じることができているという事
「ない」とは、自分が感じることができていないという事

「ある」とは、確信している事
「ない」とは、信じ切れていない事

「幽霊っているの?」
「サンタクロースっているの?」
「あの世(天国地獄)ってほんとにあるの?」

「私の事を愛してる?」

「ある」か「ない」かを議論する前に
「信じる(あると仮定する)」ことから始めよう


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